株は甦ったのか ??? 株・ご参考リンク 
                                       (日経:7/10〜13 より) 

     株は甦った(よみがえった)のか      米国の株式 と 中国の株式   日本株価の持続力 なお不透明

     特集検証(株価上昇は本物か?)   米国の動向をみる             設備投資先行指標は持ち直し・だが
      株価反発の背景              中国で本格的対外市場開始か    消費者心理は一進一退・だが
      今回の株価主導者たち          外国株式個人向け強化         日本株もハイテクリード・だが

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  株は甦ったのか 
                                                        (日経:H15/7−12・13より)
■今回の特集の概要 :
   株価上昇・本物か??を検証・・・・・H15・4〜7にかけ H15/4の最安値から 3割もどした。                              
                            だが、7/11には 今年最大の下落。 市場は本物かを検証している。


■株価反発の背景 :                                           (日経編集委員:牧野洋談)
   世界に出回るお金が増大・・・・・・・・デフレに悩む日本の超金融緩和・その予防的に動いた米国・欧州 こうした利下げ
                            の結果 世界で流通するお金の残高が15%増えた。 (ワールドダラー残高) 
   米・英独仏から日本へ・・・・・・・・・・・世界で あり余るお金は 債券市場から株式市場にも流入し 今年3月から 米・英独仏
                             世界的な株高で懐に余裕のできた海外勢の資金が 日本にも向かった。
                                     世界の各種経済動向が見られます (森井総合鑑定のページ)
   日本の企業努力に世界が注目・・・・債務免除を受け200円に下落した企業が イラク戦争終結・復興で見直され 500円へ
                            リーディングカンパニーのリストラによる黒字転換への評価
                         米国投資銀行モルガンスタンレーは世界の「特別推奨40銘柄」リストから
                            H15/下旬 ソニーを外し 業績好調のキャノンを採用した。
                            H15/4
両社株価4000前後で拮抗していたが キャノンが6000円近辺へ
                            実はキャノンが「ソニーショック」を増幅した。 ソニーも5月リストラ発表。
   カギは企業の経営努力・・・・・・・・・ 買収ファンド大手・米カーライフのルーベン・スタイン氏談 「我々の登場で米国企業は
                            利益や株主価値を重視するようになった」

                         こうした 企業努力が 日本の株価の土台を 堅固なものにしていっている。
                            日本株・悲観バブルの修正を超え上昇するには 資本効率徹底の企業努力がカギ


■今回の株価上昇の主導者たち :                                  (日経編集委員:前田昌孝談)
   海外のヘッジファンド・・・・・・・・・・・・・外国人買いの約半分がヘッジファンド ・ なかでもグローバルマクロと呼ばれる 世界の
                             株式・通貨・金利などの方向を読み取って 大胆に持ち高かを傾けるタイプが復活
                            (6月中旬からの急激な株高・長期金利の上昇は 彼らの国債大量売り・株買いも因)
     日本経済への彼らのイメージ・・・(1)ブッシュ大統領の再選戦略に 日本政府が協力する限り 米国は小泉内閣を支える
                          (2)日本は多少の金利上昇を容認してでも、株高政策に全力を注ぐ。 (関係筋談)
                            外国人投資家は 政策に賭けている。(筆者談)

     好転の兆しでもあるが・・・・・・・・・ 売上高の急増は 相場の転機を暗示することが多いが ・・・
     未解決構造問題が列挙・・・・・・・・欧米の年金の多くは 「りそな公的資金注入・問題先送り」をみて、日本び株買いは
                            見送ったままである。 7月に入りヘッジファンドも 銀行株の買いをやめた。
                            株高のコインの裏側には 不良債権処理など未解決の構造問題が列挙してある。

   デイトレーダー(個人投資家)・・・・・・東京証券取引所における 近時売買取引のうち 個人の割合は 株数ベースで44%。
                            一日に何回もの売買で利ざやを稼ぐ 個人投資家がいる ・ デイとレーダーという
                            1日に290回売買した人もいる。 インターネットを通じて活発に投資がされている。
                            今回の戻り相場では、このデイとレーダーの売買が際立った。
     ネット取引で急増・・・・・・・・・・・・・・株式の値動きが小刻みになり また ネット取引で手数料が下がったことが背景。
                     経済
                                                     (保有シェア:2002年度末 ・ 売買シェア:2003年4月〜7月)
     来年末までの税制利用・・・・・・・・来年末までは いつ買ったかに関係なく 2001年10月1日終値の80%(みなし取得価格
                            にできる ・ 従ってそこで あえて時下がみなし取得価格を大幅に下回っている株式を
                            売買して、実際は損をしていないのに 税制上の損失をつくっている
                            (自宅等で保管するタンス株や 一般の保護預かり株を特定口座へ入れる場合の税制



  米国の株式 と 中国の株式 
                                                            
■米国の動向をみる :                                   (日経:H15/7−12・13朝刊 ・ 7−14夕刊 より)
   米国の景気動向調査
     NABE(全米企業エコノミスト協会)・・・同協会の調査は4半期に1回発表される
                                  H6末調査報告によると 設備投資を増やすとした企業11%増加 
                                  (33%/4月→44%/6月)  NABEは 好転の予兆と推察。
                                  投資拡大企業が 投資減少企業を上回ったのは 2000年/12月以来。 
                                               米国動向(伊藤忠のページ)   ファイナンス(米国Yahoo)
      その他の米エコノミスト調査報告・・・・・・米景気の今年後半からの回復を予測するエコノミストがふえていることが
                                  米調査会社ブルーチップの集計で分かった ?????
                         
        今年の成長率は2.3% 2004年は3.7%とみている。
                                  7月から始まる 利下げと減税効果が個人消費・成長を押し上げると期待?????
                                                           日米各種経済指標 
中国で本格的対外市場開始か :                    (日経:H15/7−10)
   スイス大手銀行USBが取引開始・・・・・・・中国で 外国金融機関として初めて、人民元建ての株式市場である「A株市場」
                                  での取引を行った。 この資格は野村證券や米国シティグループも取得している
                                  UBSは 鉄鋼最大手の宝山鋼鉄、通信メーカの中興通信、
上海港コンテナ、
                                  運輸大手の中外運空運発展の 4銘柄に注文を出した。
   A株市場とB株市場・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・この人民建てのA株市場には 1200社余が上場しているのに対し、
外貨で取引する
                                  B株市場は110社余にとどまっている。 B株市場は海外投資家向けであったが
                                  国内向けにも開放した。      参考ホームページ:ネットチャイナ
■外国株式、個人向け強化 :                                      (日経:H15/7−11)
   外国株・個人買いが活発化・・・・・・・・・・・外国株の個人買いが活発になったのは 米国株が日本株に先駆けて
                                  上昇し始めた3月後半から。 昨年の1.5倍に膨らんだ。
   個人投資家の商品認知度が向上・・・・・・・外貨建て商品の認知度が 高まったことも追い風になっている。




 日本株価の持続力 なお不透明 

                                                        (日経:H15/7−10朝刊 より)
■設備投資、先行指標は持ち直し :
   最近発表の各種経済指標では復調・・・ 日銀短観:大企業(製造業)の業況判断指数が2期ぶりに上昇。
                                  設備投資の先行指標といわれる機械受注:直近5月分統計が前月比6.5%増。
                       だが・・・・・・   内閣府は慎重な見方:機械投資の資本財出荷指数が 5月は前年比3.8%減。
                                  経済産業省も慎重:在庫指数が91と低迷。輸出が米国向けには伸びている
                                  ものの アジア向けが0.4%減と3ヶ月連続マイナスになっている。
    景気回復のシナリオは なおも不透明・・・・ 輸出増加→生産増加→設備投資増加 というのが企業部門を起点とする 本来の
                                  景気回復のシナリオ・・・・・これは 「輸出環境の悪化を主因とする昨年来の
                                  生産の減速基調に変化はない
」と野村総合研究所など 慎重な見方が根強い。

消費者心理は一進一退 :
   通常は雇用・賃金増加するのだが・・・・・・企業収益が改善すると 通常は雇用・賃金が増加し 個人消費が上向いて
                                  景気は本格回復へ向かう。 しかし失業率5%高止まり・新規求人数伸び率鈍化
                                  
リストラで企業好転しただけに 雇用増には慎重だ。 よって消費マインドも
                                  一進一退。 消費態度指数が 3ヶ月ぶりに悪化した。

■世界株高、ハイテクが先導 :                                     (日経:H15/7−11)
   欧米・アジアでIT関連株に買い・・・・・・・・・低迷していた企業のIT投資が年後半から来年にかけて回復と予測
                        だが・・・・・    業績みとおし下方修正をした企業もあり 慎重な専門家も多い。
   日本株もハイテク株に外国人が買い・・・・・4月からハイテク株が外国人投資家の買いを集め 相場上昇をリード。
                                  (半導体メモリーの価格上昇基調・パソコンの更新需要が世界的に膨らんだ・金融
                                  機関の情報化投資が秋口にかけて 再開されそう などなどの声が増えている)
                        だが・・・・・  ハイテク株は 安値時の2倍になっており いったん調整する局面が考えられる。
                                  日本株全体についても 持続的景気回復を確認したわけでないので 慎重な

                                  見方になっている。・・・ベアリング証券とUFJ証券の専門家談より

      株価上昇・過熱に注意・・・・・・・・・・・・・・・・参考ホームページリンク:  Yahooファイナンス  東洋経済  ダウ・ジョーンズ  
                                  国内マーケット(源太兜町ねっと)  
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