金利上昇と円高: 金利と暮らし・外貨建MMF と 銀行満足度  
                      
(日本経済新聞 4/18)

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金利上昇と暮らしの変化 外貨建MMF と 為替 銀行の満足度調査
金利の種類 (長期・変動ほか)
ローンについて考えよう
運用について考えよう
  ローン比較・マクロ経済リンク集
 . 外貨MMF選びのツボと注意点
     今何故人気なの
外貨MMFの運用ノウハウ
為替変動に注意 ・ リンク集
 . 銀行別評価ポイント
評価項目別にランキング
項目別銀行利用度
   銀行比較 リンク集

                               特集記事のバックナンバー:

  金利上昇と暮らしの変化 
金利の種類 :
長期金利・上昇の局面へ・・・・・・・・・・ インフレ予想から長期金利が上昇の局面にあるが、銀行の預金金利が上がった訳ではない。 生活にどのような影響があるのか、金利とは何か、どのように決まるのか、などについて以下、女性ファイナンシャルプラナーの解説。
金利とはそもそも何んなのか・・・・・・・ 金利とは「お金の使用料」 ・ 好景気になると設備投資や消費が活発になり、お金が動く ・ お金が沢山使われ、その「使用料:金利」を高くしてもみなが欲しがります
金利には様々な種類がある・・・・・・・・ 短期金利:期間が1年以内のもの  長期金利:期間が1年を超えるもの
   短期金利・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 短期金利は日本銀行がコントロールし易く、最近も低い水準に据え置かれたまま
   長期金利・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 長期金利は景気など経済実態を反映して動き易い ・ 長期金利の代表格は新発の十年物国債の利回り
     固定型金利・・・・・・・・・・・・・・ 借金や運用の際、金利が変わらない固定型 :
 低金利の時代が終り上昇に向かいそうなときの原則は 「借金は長期固定型」
     変動型金利・・・・・・・・・・・・・・ 金利が経済情勢により上下するのが変動型 :
 低金利時代終わりの同上局面での原則は 「運用は変動金利型で、固定型であれば短期の商品を」とのことです
借金について考えてみよう :    住宅ローンの例で、以下説明
長期固定型でのローン・・・・・・・・・・・・ 既に長期固定型で借りている人は、今後金利が上がっても影響がない
長期変動型でのローン・・・・・・・・・・・・ 変動型でのローンの例: 2000万円を25年返済の変動型で借りている場合、 現在変動ローンの金利は約2.375%ですが、3年目から2%上昇して4.375%になったとしたら、総返済額は3152万円と、金利上昇前に比べて約500万円も返済額が増えてしまう ・ ですが4.375%は過去の過去の金利からみると高すぎるという水準ではない (図1 参照)
  固定金利型に変更した方が?・・・ そこは難しいところ : 変動型の水準は、原則的には企業向けの貸し出し金利の指標である短期プライムレート(短プラ)に1%上乗せして決まります ・ その短プラは、日銀の金融政策に影響され、当面急上昇する懸念は小さそう ・ 経済実態を反映して動く長期金利と必ずしも連動する訳ではない
    固定型の方が高い・・・・・・・・・   一般的には固定型の方が、変動型より高いので、しばらく短期金利が上がらないと確信できるなら、変動型のままにしておくのも選択肢のひとつ
    心配な人は固定型に・・・・・・・・   上記はいえるものの、ただ「長期的にみて、金利は上昇局面に入った」(みずほ証券チーフインストラテジスト談)と見る専門家が増えているのも事実 ・ 金利は上がるときは急な場合が多いので、金利が上がりそうなら、借金の原則である長期固定型に切替えるのもよい
   ( 図 1 )   ( 図 2 )
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運用について考えてみよう :     利息期待の運用は、借金とは逆の考え方になる 
運用は高利回りを狙う・・・・・・・・・・・・ 低金利で長期間お金を固定してしまうのはもったいない ・ 短期か・長期変動型の運用商品を選ぶべきでしょう
  変動型を選ぶ・・・・・・・・・・・・・・・・ 変動型の運用対象として代表的なものは、個人向け国債である ・ 金利は十年物国債に連動させ、半年後とに見直される仕組み ・ 金利が上昇すればそのメリットを受けられる
  複利で運用するよう心掛ける・・・・ どんな時期でも運用は複利で ・ 毎月1万円づつ積み立て複利で運用すると、30年後には元本360万円に対し、金利1%でも420万円(プラス60万円)、金利5%であれば830万円(プラス470万円)となる
外貨建て商品には為替リスク・・・・・・ 図2に、100万円を10年間複利運用したときの収益の比較をグラフにして示している ・ 日本の国債と定期預金 ・ 外貨建て国債・MMF・預金などの比較で、H16/4時点の金利での仮定値 ・ 税金考慮なしでの概算値
分配型投資信託・・・・・・・・・・・・・・・・ この投資信託は、高利回りで最近人気が高いが、毎月分配金を貰ってしまうので、複利運用のメリットを捨ててしまう勿体無い投資法である
リンク集 :  (その1)
ローンと金利の関連   各種ローンの比較サイト  日本の金融政策  利息制限法・出資法  金融政策ほか・日銀サイト  マクロ経済の見通し(H16/2・ForeignPressCenter)  
   
   
  外貨建MMF選びのツボ・注意点   (日本経済新聞社 バンコク: 長尾久嗣) 
   
外貨建て商品が何故今人気高なの? : 
円高の今がチャンス・・・・・・・・・・・・・ 円相場が1ドル110円を突破した3月以降、外貨MMF(マネー・マーケットファンド)の売れ行きが好調 ・ 以下好調の状況と注意点について
外貨MFFとは・何故人気・・・・・・・・・ 海外公社債などへ投資し、運用益を分配する投資信託 ・ 証券会社や銀行などで購入する ・ 運用次第で利回りが変わり、元本割れもある ・ 預金より運用リスクが高い分、利回りは高い
  定期より利回りが高い・・・・・・・・・ 一般的な米ドル定期が年利0.5%に対し米ドルMFFの年換算利回りは0.5%程度ある
  税制面などでも利点が多い・・・・・ MMF、預金ともに、利息部分に20%の税率が掛かるのは同じ ・ ただ為替差益に関しては外貨MFFは非課税(外貨預金が雑所得とされる場合もある)
  解約もできる・・・・・・・・・・・・・・・・ 外貨定期預金は原則途中解約が出来ないが、外貨MFFは翌日から解約ができる
  商品自体のリスクの軽減・・・・・・・ 国内ものMFF(エンロン問題があった)と外貨建MFFは別物 ・ 外貨建MFFは安全性を高めるために、 「投資する債権の長期格付けをシングルA以上、満期(償還)までの平均残存期間を90日以内」などの制限をしている
外貨建MFF運用のノウハウ :    (運用の仕方で年0.3%もの差がでる) 
期間が長めの商品ほど高利回り・・・ 安全性を重視して高い格付けで、短期の商品を選ぶと利回りは低く、逆に期間が長めの商品に投資すれば高くなる ・ 購入時には、米ムーディーズ・インベスターズ・サービスなどが公表している格付けを参考にしたい   ムーディーズ格付け記号について  ムーディーズ・ジャパン  Moodys/US 
為替の動きと運用成績の関係・・・・・ 100万円を1年間・米ドル建てで運用したとしてみる ・ 円からドルに換える為替手数料(片道)を1ドル当たり50銭と仮定すると(手数料合計5300円)、1年後に10円安に振れた際、利益は94700円となる ・ 手数料もインターネット証券では20銭前後と安い
為替変動に注意 : 
為替の見通しは自己責任・・・・・・・・ 円安にならないと利益がないわけで、円高になれば逆に損をする
為替変動の幅にも注意・・・・・・・・・・・ 為替は乱高下しやすい ・ 2000年以降の円に高値と安値を比べると、米ドルは38%変動・豪ドルが53%・英ポンドが41%・ニュージーランドドルが82%変動した ・ 為替次第で利益が得られなくなるので注意しよう
リンク集 :  (その2)
外貨建MFFの関連・・・・・・・・・・・・・ 外貨投資の基礎を学ぶ/iFinance  はじめての外貨投資  高橋君の投信生活  外貨投資商品/各社 
為替の関連・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 外貨おすすめリンク集/新生銀行  外為「取引き研究室  外為オンライン取引き(一例)  
   
   
  銀行の利用者評価に変化   (日本経済新聞による銀行満足度調査の結果) 
   
銀行別 評価ポイント :  
新生銀行が総合で首位・・・・・・・・・・ 評価のポイントは、「手数料が割安」 ・ 同行はATMで現金を引出す際、他行やコンビニのATMを利用した場合を含め手数料が実質的ゼロで、振り込み手数料も掛からない
住友信託銀行は行員対応高評・・・・ 各店に財務コンサルタントを配置して、相続・資産運用・不動産売買などの相談に応じており ・ 高評で2位
東京三菱銀行は経営安定性評価・・ 四大銀行のなかで最も不良債権処理が進んでおり、健全イメージが定着している ・ 商品サービスの充実度、低金利の住宅ローンなど好評
評価項目別ランキング :  メーンバンクに期待する機能を聞いたところ、「経営の安定性」・「円滑な業務」・「金利優遇」までは前年同様であるが、「ATMなどの手数料優遇」が増えた
金融商品・サービスの充実満足度・・ @シティバンク A三菱信託銀行 B東京三菱銀行 C住友信託銀行 D新生銀行
経営安全度・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ @東京三菱銀行 A三菱信託銀行 B三井住友銀行 C横浜銀行 D新生銀行
円預金利用度・・・・・・・・・・・・・・・・・・ @三井住友銀行 Aみずほ銀行 BUFJ銀行 C東京三菱銀行 Dりそな銀行
外貨預金利用度・・・・・・・・・・・・・・・・ @シティバンク A東京三菱銀行 B三井住友銀行 CUFJ銀行 Dソニー銀行
投資信託利用度・・・・・・・・・・・・・・・・ @三井住友銀行 A三菱信託銀行 BUFJ銀行 Cみずほ銀行 D中央三井信託銀行
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