日本経済再生の鍵: 技術開発 と ユビキタス社会の促進 
                                  (日本経済新聞より:H15/1)
 
        実用化進む新技術       ユビキタス社会到来
           ナノテク                情報家電は普及期へ      放送・通信インフラの進歩
            生命科学・医療           自動車の情報武装       海外における革新的サービス
            電子技術・情報通信        パソコンの無線接続技術    電子政府・役所の改善
            ロボット                ネット通販が新段階へ     学校・地域・家庭の連携(教育)
            交通                  ICタグで店頭が様変わり    セキュリティ技術 と対策
            地球環境・リサイクル  
      SOHO普及へ弾み

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  実用化進む新技術  

■ナノテク : 次なる産業革命の核

                  ナノは10億分の1 (100万分の1mm)
   原子・電子操作から・・・新しい機能性能を生み出す技術
                     (政府も開発費優先配分の4分野の1つにしている)
   開発分野
     成果がチョボチョボ・・材料・化学工学・電子・機械工学・医療分野
     早く 始められる・・・・ 無機・有機・生体材料 ・ 電子機器 10年先に大きな市場へ期待
                     
■生命科学・医療 : 診断・病気の早期発見容易に
                   「不老長寿」だけでなく 「元気な不老」が今後のテーマ
   元気な老後へ・・・・・・・・アルツハイマー・がん治療が2020年までにはと 力を入れている
                   CTなど診療技術・再生医療(クローン・胚活用)などの移植技術

■電子技術・情報通信
                   ぺタビット級の光電送 ・ ペタは10の15乗 (1000兆)
   ペタ級電送利用分野・・・1秒間に千兆ビットの情報交信により 医療など幅広く活用されよう
   高速通信を背景に・・・・・2010年頃までには 電子マネー・電子決済が登場して来よう

■ロボット: 人間との対話がスムースに
                   脳科学の研究が進み 音声・言語・画像認識が飛躍的に進歩
   介護問題に貢献・・・・・・ 20年後には一般家庭に 福祉ロボットが普及して来よう
                   現状ではまだスピードが不十分で 改良が望まれる

■地球環境・リサイクル: 環境は新産業の種
                   温暖化・汚染問題の克服は 半世紀後 (開発推進とのはざ間から)
   循環型産業に期待・・・・・環境意識の向上如何で 開発時期が左右されよう
                   長持ちする素材の開発・社会生活の変革が望まれる

■交通: 実現可能性のあるものが多い
                   有望な燃料電池自動車・リニアモータカー・超音速機の国内開発




  ユビキタス社会がやって来た 

■ユビキタス社会とは:

                  コンピューターを意識することなく現実生活のいたるところで利用できる
                  ような環境のこと  (ユビキタス・・・
同時に,どこにでもあるとの意味)
   松下電器の実験・・・・・これまで情報社会の入口ではパソコンがネットワークの中心であったが
                  これからのユビキタス社会では 情報家電が主流と 強調。
                  音声・画像認識により キーボード不要へ
                 (有明パナソニックセンターで公開:着席すると誰かを判断し必要情報を表示)
                  この他ウェアラブルコンピュータ・電子書斎・車搭載情報端末など開発中
   ソニーの「コクーン」・・・「ビデオ以来の大発明」と銘打ち チャネルサーバー「コクーン」を発売した
                  関心事項のキーワードを登録しておけば テレビ番組など自動で選択・録画
                  携帯電話からでも予約できる

■情報家電は普及期に
                  2003年より各社 ネット家電出そろい本格的普及期へ入る
   冷蔵庫・・・・・・・・・・・・・食材の数量・賞味期限を入力しておくと 携帯電話で内容確認・その食材利用
                  してのレシピー紹介などをしてくれる
   洗濯乾燥機・・・・・・・・・特殊な洗い方の必要な繊維や衣料のための設定を インターネットから取れる
   その他の情報家電・・・ エアコン ・ テレビと録画装置の一体化(ソニー「コクーン」ほか)
   操作方法と価格・・・・・ タッチパネル方式で パソコンからのイメージチェンジが図られている
                  価格は 従来製品とくらべて大凡2〜3万円ほど高いところ

■自動車の情報武装 と 無線の研究
   カーナビが進化・・・・・・インターネットへ接続して観光案内を検索したり・地図データの更新ができる
                  将来、家のエアコンやVTRを操作できるようになる (トヨタ:サイファへ搭載済)
                  目的地に到着したら 専用サーバーから携帯電話の画面へ地図を送信し
                  車から降りた後も 目的地までの歩行ルートを案内してくれる(アルパイン発売)

■パソコンを無線接続する技術
   シームレス無線・・・・・・移動時にパソコンなどをネットワークへ繋ぐ手段としては現在、携帯電話・PHS・
                  無線LANなどがあるが 利用するソフトも異なり使い勝手が今一つ。
                  それで今後はハード回路数の少ないソフトウェア無線が今後有力になる。
                  海外などでの周波数相異にも対応できる。 これが増えると 逆に各地の基地局が
                  各種周波数を発信する必要を迫られることへとなる
   高速無線化の研究・・・光ファイバーなみの100Mbit/sec以上への研究も進行中。(ウルトラバンド)
                  無線通信に使われるミリ波(一般はマイクロ波)は5ギガ/sec(映画1本を25秒)
                  可能であり、新幹線などで走行中に映像情報を送るサービスなどが有望視。

■ネット通販が新段階へ
   携帯通販 急進中・・・・ ネット通販にしめる割合が 今年20〜30%になると予想。 即購入に人気。
                  10代後半〜30代前半の女性に人気。 パソコンがなくても ユビキタスが
                  ネット通販により 変革が始まった
   ファッションほか・・・・・・ファッション雑誌立ち読みし気に入ればホームで注文 ・ 香水・花・アクセサリー
                  などで若い女性が中心 ・ 40代以上の女性はカタログ通販が多い。

■ICタグで店頭が様変わり
   商品へICタグを・・・・・・ICタグは ICチップとアンテナを内蔵した小さな商品札 ・ 電源はないが読取機
                  を近づけることでチップが電気を発生情報を送り返す仕組み
                  ICタグの価格は1個100円程度で個数により 安くなる
   レジの効率化ほか・・・ 万引き追放・棚卸しの簡素化・検品の簡素化
                  将来はレジのない店の実現も視野に入ってきている

■SOHO普及へ弾み
   インキュベーション・・・・インキュベーション(孵化する・ベンチャー企業育成)施設の設置が拡大
   SOHOの全国規模・・・全国SOHO事業者・1500万人・500万事業所(日本SOHO協会:理事長
                   斎藤信男慶大教授)・その他に自宅勤務者300万人あり・平均年齢42歳
                  脱サラ層が中心・平均年収514万円・10%が1000万円収入
   
■放送・通信インフラの進歩
■海外における革新的サービス
■電子政府・役所の仕事の改善
■学校・地域・家庭の連携(教育)
■セキュリティ技術 課題と対策