音楽CDはネット配信の時代へ iPodで人生をサントラ  
        
        (日本経済新聞 6月7日、2月9日より) 特集・詳解を一覧で整理

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音楽のネット配信が進展 最近の「iPod」ブームにみる
アップル社が火付け
 100万曲配信8月から
 音楽配信サイト リンク集 
 . 携帯電話利用が次の焦点
 携帯電話の主導権がカギ
 著作権課題も日本には残る
 . 携帯音楽プレーヤー好調
 MDとデジタルのプレーヤー比較
  iPodと他のプレーヤー比較
    特集記事のバックナンバー:      掲示板 (チョット関連の話題ありませんか) 


  音楽のネット配信が進展 
■アップル社が火付け :   (日本経済新聞6月7日より)      
音楽メディアの主役が交代へ・・・・ アップルコンピュータが8月に日本国内で音楽配信のサービスを始める ・ 国内主要レコード会社の大半が楽曲を提供する見通し ・ これにより音楽市場の主役がCDからインターネットへと交代して行きそうである  
  インターネット音楽配信・・・・・・ インターネットを介して、音楽データを販売するサービスが盛んになってきた ・ 曲はパソコンや携帯音楽プレーヤーに取込んで聞くことができる ・ 日本では1曲200円台が価格帯  
     コピーはできない・・・・・・・ データの著作権は管理され、他のパソコンへのコピーや携帯音楽プレーヤーへの転送回数などを制限できるようになっている 
アップルの新戦略・・・・・・・・・・・・・ アップル社はパソコンを音楽配信サービスや音楽再生機と組合わせて販売する戦略を加速させる ・ 音楽・映像機能の高いMPU(演算処理装置)を開発していうインテル社と新たな提携をした 
  ノートパソコンは苦手だが・・・・ 当社は汎用の高機能ノートパソコン分野は苦手で、世界シェアは2.3%と小さい ・ だが、独特のデザインや操作性で、特に画像処理分野で強みをもち、デザイナーや芸術関係者がから絶大な支持を得ている    
  「iチューンズ」「iPod」で先駆・・ だが、先端的ユーザの声は革新的新製品・新サービスを生み出す ・ その一例が音楽配信で7割以上のシェアを誇る「iチューンズ」・携帯音楽再生機「iPod」である ・ パソコンは文書作成や表計算を目的にした「ビジネス機」から 周辺機器と組合わせて映画や音楽を楽しむ「デジタル娯楽機器」へ急変身中である  
  「iチューンズ」配信を利用・・ 音楽配信で世界最大手の「iチューンズ・ミュージックストア(ITMS)」から発信の音楽をパソコンに取込む形でユーザは購入する ・ 1曲150円が中心で最大100万曲をストック ・ 東芝EMI、コロンビア、エイベックスなどが楽曲を提供する見通し  
    2位と大差の「iチューンズ」・ 現在国内最大の有料配信サービス「モーラ」は20万曲ストックであるのでこれを大きく上回っている
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提供会社名 提供曲数 最も多い価格
アップルコンピュータ 50万〜100万曲 100〜200円
レーベルゲート(モーラ) 20万曲 210円
エキサイト 11万曲 210円
オリコン・デジタル・デストリビューション 10万5000曲 210円
マイクロソフト 10万曲 210円
  「iPod」組合わせ業界牽引・・・ 利用者は携帯レコーダー「iPod」をパソコンにつなぎ曲を複写して聴く ・ アップル社は「iチューンズ」と「iPod」の組合わせで世界をリードしてきている ・ CDとの比較ではまだ1〜2%とわずかであるが急成長している  
      
■携帯電話利用が次の焦点 :    (日本経済新聞6月7日より)     
携帯電話へのコピーも加速・・・・・・ 音楽配信は、「インターネット→パソコン→携帯プレーヤー」のルートだけでなく、「インターネット→無線通信機→携帯電話」・「インターネット→パソコン→携帯電話」といった形も進みそう ・ KDDI(Au)が昨年11月から「着うた」サービスの形で20000曲配信している ・ 1曲当たり300〜400円   
   携帯電話の記憶容量UP・・・ 現状では携帯電話に保存できる曲数は20〜40曲程度であるが、携帯電話最大手の「ノキア」は小型ハードディスク搭載の携帯電話を開発中、「iPod」匹敵の1000曲程度可能なものを今秋から来春にかけて発売の見通しである   
   携帯の主導権がカギ・・・・・・ 先の「iチューンズ」は携帯へのダウンロードができない ・ 携帯への新市場をにらみ、Au、NTTドコモがが音楽配信へ本格参入の意欲をみせている ・ 携帯との連動性をどうとっていくかがこれからのカギになる (日本経済新聞4月12日より)   
   携帯のメモリーも大容量へ・・・・ 携帯電話は第二世代より高速通信の第三世代の加入者が4500万人づつとなり、年末にも逆転する ・ 韓国サムスンが携帯電話用世界最小サイズ(約2.1cm・4ギガバイト)のハードディスクを近々開発する ・ NTTドコモの最上位機種のメモリーの133倍になる ・ サムスンの携帯電話に搭載の予定で楽曲データ1200曲保存できるという  
著作権が課題で残る・・・・・・・・・・・ ビートルズの楽曲はまだ「iチューンズ」に供給されていない ・ 配信先進国の米国では、作曲家・音楽出版社・演奏家などがCDよりも高い収益分配率を求めて論争が続いている     
   日本ではこじれよう・・・・・・・・・ 権利関係がより複雑な日本では、本格復旧にはこの著作権が難題となっていこう   
      
■リンク集 (1) :    
音楽ダウンロードサイト・・・・・・・・・・ 「iTunes」ミュージックストア ・ Windowsでは「Windows版iTunesのインストールが必要」 ・ 音楽配信サービス比較 ・ ListenMusicstore ・ Mora ・ MSNMusic ・ USEN ・ Oricon ・ BitMusic ・ Excite ・ Nifty ・ Goo ・ Yahoo ・ OCN 
         
       
   最近のiPodブームにみる      
       
■携帯音楽プレーヤーの売れ行き好調 :   日本経済新聞2月19日より   
1年で400万台の売れ行き・・・・・・・ 携帯音楽プレーヤーがこの1年に約400万台売れた ・このうち約100万台が「iPod」などのデジタルミュージックプレーヤー   
   デジタルミュージックプレーヤー・・・・・・・・・ かっての携帯音楽プレーヤーで不便だったことを根本的に解決している ・ 従来の携帯音楽プレーヤー、ウォークマンなどでは <ダビングに時間が掛かる> <ラベルを貼らないと何が入っているか分からない> <放っておくと同じ曲が流れる>など、整理に時間が掛かった    
   iPodは家の全CDを携行・・・ それが「iPod」では、家の中の音楽CDを全て持ち歩くことが可能になった ・ また好きな音楽をランダムに再生することができる ・ トランスミッターという装置を付けると、車やオフィスのラジオを通して音楽を聴くことができる ・ ホームオーディオとしても利用できる    
従来のMDプレーヤーとの比較・・ 記録方式がMD(ミニディスク)であった従来のMDプレーヤーと 「iPod」のようなチップへのメモリー方式であるデジタル音楽プレーヤーの比較を次表に示す    
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MDプレーヤー デジタル音楽プレーヤー
  「iPod」の場合
記憶容量 320分 15000曲(60GBの場合)
60分のダビング時間 15分 9分
曲の読込み 他の媒体から インターネットから
連続再生可能時間 50〜90時間 15時間
曲の編集 1曲づつ順番に録音 パソコンで並べ替え可能
写真の取込み 不可 可能
総重量(10000曲時) 9Kg (MD:500枚) 176g
   「iPod」は音声録音も容易・・・ 「iPod」などは音声の録音もできるので、音声メモなども記録して行ける ・ 人生のサントラ(サウンドトラック)として、膨大な日記帳にもなりうる ・ もはやデジタルミュージックプレーヤーは、肌身離さぬものになるであろうとしている   
   
■デジタル音楽プレーヤー各社 :     (日本経済新聞6月9日より)
CD・MDは最早過去のもの・・・・・・・ プレーヤーはCD型が249万台、MD型が317万台だが、こちらは「iPod」など大容量記録型がことしMDを抜くのは確実   
デジタル型の製品比較・・・・・・・・・・ 米国アップルコンピュータが牽引する市場に、国産主要メーカが出荷 ・ 2001年発売の「iPod」に遅れること4年、ようやく出揃った   (下表の価格にはSDカードの価格を含んでいない)
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松下電器産業 ソニー    . ケンウッド  . 日本ビクター . アップルコンピュータ
名称 SV-SD100V NW-E407 HD20GA7 XA-MP101 iPod mini
記憶媒体 SDメモリーカード メモリー HDD メモリー HDD
容量 1ギガバイト 20ギガバイト 1ギガバイト 6ギガバイト
連続再生時間 約14.5時間 約50時間 約24時間 約17時間 約18時間
収録曲数 約330 約325 約1万 約500 約1500
店頭価格(約) 18000円 22000円 45000円 27000円 27800円
   シェア競争・・・・・・・・・・・・・・・・ 日本でも音楽配信の普及はこれからであるが、基本性能で勝負できる日本製が一定のシェアは確保できそう ・ ただ、海外ではアップルが7〜8割のシェアをとっており、これに対抗するため価格競争が激化してきそう   
       
■リンク集 (2) :    
「iPod」について・・・・・・・・・・・・・・・ 「iPod」購入へのガイド(長短所ほか) ・ 「iPod」市場価格 ・ 「iPod」は記憶容量とオーディオ性能が優れる ・ 低価格型「iPodShuffle」は本当に買いか      
他のデジタル音楽プレーヤー・・・・ メモリー型MP3プレーヤー仕様と価格 ・ デジタルミュージックプレーヤー価格比較     
MDプレーヤーについて・・・・・・・・ ,メモリー型・HDD型・CD型プレーヤーの比較 ・ 各種レコーダーの仕様と価格