デジタルテレビ開始・光ファイバーを脅かす超高速無線 (朝日11/25〜28 ・ 日経 9/8・15・22 より) 地上デジタル放送:なにがどのように変るか 光ファイバーを脅かす超高速無線技術 奇麗に見られ・よく聞ける どうやって見るの? 第四世代携帯電話とUWB いろいろな見方ができる 将来どうなるの? 第四世代携帯は電話ではない いつからどんな番組が 課題は規制の早期緩和とソフトの開発 特集記事のバックナンバー: ホームページの最新更新 (贈り物): 地上デジタル放送・何がどう変るか? ■奇麗に見られる : 美しいハイビジョン・・・・・・・・・・・地上デジタル放送の目玉は、映像が鮮明で美しいハイビジョン。 鮮明さに繋がる画面内の線の数(走査線)が525本から 1125本になる。 画面の形も、30%もワイドになる。 サッカーの中継などで、選手やボールの動きなどが、見易く 見ごたえのあるテレビになりそうだ。 音質はCD並・・・・・・・・・・・・・・・・「5.1チャンネルサウンド放送」という臨場感たっぷりの放送を聞く ことができる。 ただこれを聞くためには、テレビのほかに6つの スピーカとアンプが必要。 5.1チャンネルとは 文字放送は標準装備となる・・・・・これまで専用チューナが必要であった字幕放送は、標準装備。 文字放送とは ■いろいろな見方ができる : テレビで番組表など見られる・・・・ 1週間先の番組までみることができる。 そのほか野球やサッカーを 見ているときに、その出場選手の名前・成績などを併せ見ることが できる。 ドラマのあらすじや、出演者の情報なども分る。 チャンネル1つで複数番組受像・・・同じチャンネルで最大3つの番組が放送される。 これが生かされると 野球中継が延長された場合、1つの番組で試合終了まで完全放送し 延長ない場合に放送予定の番組(ドラマなど)を定時に放送される。 ただし、この場合の画質は、ハイビジョンではなく、アナログと同程度。 NHKは来年度中に、教育テレビで始める。 例えば、小学校向けの 教育番組、幼児向けの番組、料理番組を一度に流す。 チャンネルの 選択の先に、更に番組の選択があるわけだ。 民放は、視聴率がとれないので、これについては消極的。 録画予約が簡単になる・・・・・・・・・ 放送時間の変更や、緊急特別番組など、番組編成の変更にすぐに対応 するので、予約録画も心配なし。 野球中継延長で、録画が半分しか 半分しかとれなかったというなどのことがなくなる。 ■いつから、どんな番組をデジタル化 : NHK総合は10月1日から・・・・・・約90%の番組をハイビジョンで放送する 民放は視聴率の多い夜に・・・ ドラマ・バラエティ・報道番組をデジタルで放映する いずれも基本的な番組の中身はアナログとおなじ。 地上デジタル放送推進協議会 受信可能エリアは年ごと拡大・・・NHK総合が民放より広い範囲で見られるが、地域は限られる。 民放は2年先に千葉・茨城・埼玉・神奈川の半分のエリアに広がり、 日本全国で見られるようになるのは、2006年まで順次拡大、放送内容も 増加される。 大阪・名古屋地区ほか時期については 放送エリアを参照。 全国に普及するのは、2011年7月。 そもそもデジタルってなあに・・・・放送のアナログとデジタルは、放送局からテレビ受信機までの電波の送り方の 違いなんだ。 デジタル放送の特色は、映像や音楽の情報を圧縮して送る ことができる。 一度に沢山のものを送れるので、いろいろと可能になる。 ■どうやって見るの : これまでのテレビでは?・・・・・・これまでのテレビはアナログテレビなので、そのままでは無理。 地上デジタルテレビに買い替えてもよいし、今見ているテレビにチューナを 取り付けても見られる。 ただ、アナログテレビだとデジタルテレビ最大特長 高画質、奇麗には見ることはできない。 しかも、自宅に4台これまでのテレビ があるならば、全部にチューナが必要になる。 チューナは@70K\ほど掛かる。 デジタルテレビはお高い?・・・・ワイド画面であるので、小型はなく、現在販売されているものでは、大凡下記。 28インチ:18万円から ・ 32インチ:22万円から 液晶26インチ:27万円 ・ プラズマ:67万円から 受信料は?・・・・・・・・・・・・・・・・民放はいまと同じ無料放送。 NHKも追加の受信料は必要としない。 ケーブルテレビ(CATV)は、一部の局であるが当初から、デジタル放送を流す。 CATVは? 地元のCATVに問い合わせるとよい。 パソコンでの受像は?・・・・・大半のパソコンには、その受信機能がついていないので見られない。 高画質でみることは無理であるが、パソコンメーカは今後、地上デジタルの 普及を見ながら、対応パソコンの発売を検討すると言っている。 違法コピー防止にB-CASカード・・・デジタル情報は、なんどコピーしても劣化しない。 音楽産業は困惑している。 その防止策として、BーCASカードが来年の4月から、デジタルテレビ受像時に 必要になり、これがないとテレビが見られなくなる。 受像コピーを1度しか できないようにするためのものである。 ■将来どうなるの : アナログ放送は2011年まで・・・現在のアナログ放送は、2011年7月まで、現在のアナログ放送を続けるので、 約8年間今まで通り、これまでの受像機で見られる。 慌てなくてよい。 いろいろと便利に・・・・・・・・・・・・ 携帯テレビ(2005年秋ごろ) ・ 録画再生が見易い(ダイジェストにして) 野球の中継を見ながら、選手の成績を見られる(BSデジタルで始まっている) 地域の情報(天気・ニュース・夜間診療所など) ・ クイズと視聴者回答受付け。 光ファイバーを脅かす超高速無線技術 ■第四世代携帯電話とUWB : 地上デジタルテレビ化で急進?・・無線とインターネットが融合した超高速通信技術が急速に発展。 どこにいても 携帯などで、情報を入手できる時代が到来しようとしている。 地上波デジタルテレビやラジオをきっかけに、ネットとの融合が一気に進みそう。 第二の情報革命がきた・・・・・・・・NTTドコモは8月、次世代の「第四世代携帯電話」の実験に成功。 毎秒100メガ ビットで、光ファイバー並の通信速度をもつ。 商用サービスは2010年頃。 光ファイバーなどの固定通信を、脇役に追いやる可能性を示した。 FOMA/CDMA2000 ・・・・・NTTドコモでは「FOMA」 ・ KDDIでは「CDMA2000」と呼んでいる。 更に速いUWB技術も開発・・・・・・米国インテル社やテキサスインスツルメンツ社は、光ファイバーの5倍以上の 通信速度を実現するUWB(超広帯域)技術の研究に取り組んでいる。 インテルは既に、光ファイバーの2倍に当たる毎秒200Mビットに成功した。 2006年には、パソコンのチップに組込むという。 ■第四世代携帯は電話ではない : 携帯電話で映像・ソフト・通話・・・・ 第四世代携帯電話では、情報すべてを、インターネットで送受信できる。 固定電話がインターネットへとかわってきているが、同様にこれが 無線へと置き換わろうとしている。 これにより、いつどこででもということ になる。 映画や音楽が瞬時に取り込め、テレビ会議打合せもできよう。 移動しながら鮮明な映像受信・・衛星放送の必需品であったパラボラアンテナが不要になる。 トンネル内や 新幹線の車両でも小型の受信機で鮮明な映像や音声を受信できる。 2003年12月開始のデジタルテレビでは、第三世代携帯電話でテレビを 受像できる。 次世代携帯電話について(未来工学研究所) UWBは室内利用で期待・・・・・・・・無線構内情報通信網として期待される。 余りの遠距離でないもので実用化。 パソコンや情報家電・プリンターを無線で結び、無駄な配線が不要になろう。 「光ファイバー」を未来の情報化社会の姿として描いてきたが、超高速無線の 技術は家庭の光ファイバーと競合してきた。 ■課題は規制の早期緩和 と ソフトの開発 : 総務省が周波数を割当て・・・・・・・割当ての仕方によっては、事業者館の競争が促進されず、技術革新が沈む。 新規参入組に譲れるかが課題。 携帯は大手寡占状態であり、こちらに 割当てが多いと、競争が起こらず、料金が高止まりになる恐れがある。 総務省の予定2005年春・・・・・・・ICタグなどでも周波数使用するので、それまで待てないとベンチャー等不満。 固定電話の不況をよそに、NTTドコモなどの業績は好調である。 無線は IT不況脱却の原動力だが、新産業をはぐくむ規制緩和が求められる。 ニーズ合致のソフト 開発2011年には、テレビ・ラジオ・携帯の垣根が崩れ、寡占市場 であった放送と携帯の業界が競争の波に洗われる。 技術が進んでも、放送の内容、ニーズに合致したサービスが出てくるかが課題。 |