ナノテク実用化秒読み ・ 深海の微生物利用  
      
 (日本経済新聞 9月24日より)    (朝日新聞 10月23日夕より)

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日本の新産業ナノテク 深海の微生物:多用途へ
ナノテクはどのよな世界
多分野での利用状況
ベンチャー企業 リンク集
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 . 超能力をもった細菌
化粧品・食品・その他工業利用
世界最深:日本潜水艇

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  夢の世界で日本の新産業 ナノテク    (日本経済新聞 9月24日より)
■100万分の1mmでの挑戦 :    
ナノテクとはどのような世界・・・・・・ ナノテクは、情報技術やバイオテクノロジー(生命技術)と並んで、次世代の産業を支える技術 ・ ナノテクノロジー(超微細技術)は半導体加工技術1000分の1mmよりも更に1000分の1の世界 ・ ここにあらたなビジネスチャンスをつかむため産学官が一斉に動き出した 
  多分野に影響・・・・・・・・・・・・・ 遺伝子の研究によって生体物質の構造や機能が分子レベルで解析できるようになった ・ その結果ナノテクが多くの産業に大きな影響を与えている  
     期待される影響分野・・・・ エレクトロニクス ・ 情報通信産業 ・ バイオ ・ 医薬品産業 ・ 環境保全産業 ・ 材料産業 ・ 計測産業など  
エレクトロニクスでは超高機能化・・ ナノテクにより超高密度の記憶媒体実現に期待 ・ 量子効果を利用して超高速のコンピュータが可能になるかもしれない 
バイオ・医療では患部薬送達・・・・ ナノ材料を利用して薬物を病気の患部へ直接送り届けるDDS(薬物送達システム)が考えられている ・ 抗癌剤などがこれにより精力的に研究されている ・ ナノテクを使った化粧品も続々登場している(微細化により肌への浸透が高い)   
夢の材料・ナノカーボン・・・・・・・・・ 電極の中にナノ加工をした炭素材料を加えると電池の性能が向上する・ナノ炭素(ナノカーボン)使用の燃料電池であり、登場の日も近い   
  ナノカーボンは強靭・多用・・・・ ナノチューブ(炭素が連なり環状になったチューブ) ・ フラーレン(炭素が球状になったもの)などのナノ素材の開発が進んでいる   
  ナノカーボンは高電気性能・・・ ナノカーボンの優れた電気的性質を利用した電界放出型ディスプレイは、経済産業省のリードで電機メーカ・素材企業・大学が共同開発に取り組み中 ・ 難点は高価なること   
         
■内外プロジェクト間で競争 :    
米国の状況・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 国家ナノテクノロジー戦略(NNI)を2000年からスタート ・ 4年間で4000億円の助成金が支出される     
中国・韓国・スイス・EU・・・・・・・・・・ 各国よもエレクトロニクスを中心にナノテク技術の実用化に取り組んでいる   
国内地域経済活性化へ・・・・・・・・ 京都、長野、上田、名古屋がその代表例 ・ ビジネス化を急ぎ過ぎ、基盤作りがおろそかになっている嫌いがある   
企業の動向・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 三菱科学・三井物産・昭和電工(ナノカーボンの生産設備増強) ・ GCIクレオス(新ナノカーボンであるカップ積層型カーボンナノチューブを作りサンプル出荷中) ・ その他経済産業省の肝いりで電機メーカ・素材企業・大学が取り組んでいる   
国の予算・940億円/2004年度・・ その研究概要は、半導体・電子部品の開発 ・ 人口臓器・人工感覚器の開発 ・ 新たなナノ材料・プロセス技術の開発 ・ ナノレベルでの生物機能の活用など    
      
■ベンチャー企業が続々登場 :       
フィルテック(千代田区)・・・・・・・・ 半導体の微細加工技術 ・ 富士通の技術者と早稲田が組み20ナノメートルでの半導体加工に取り組んでいる   
SCIVAX(中央区)・・・・・・・・・・・・・ 超微細加工装置の製造販売     
ナノテコ(三鷹市)・・・・・・・・・・・・・ 化合物半導体の開発(トランジスタの上にナノテクサイズの金属抵抗体を薄く積層させる技術) ・ 電気通信大学発のベンチャー ・ 携帯電話などを一層小型化できる    
川口光学産業(横浜市)・・・・・・・・ 超小型プリズムの加工・光チップ試作 ・ 光チップは将来の通信機器や計測機器の中核部品として使用される可能性あり    
カンタム14(小金井市)・・・・・・・・・ ナノテクでは東京農工大学の躍進が目立つ ・ ナノシリコンに電圧を加えて高速の電子を放出する機能を・医療・照明・表面処理分野に応用したいとしている  
ケーアンドダブル(小金井市)・・・・ 東京農工大学を代表とするナノベンチャー ・ スーパーキャパシタ(燃料電池などの補助電源)をナノテクで開発      
SNT(市川市)・・・・・・・・・・・・・・・・・ 有害物質を吸着・分解する微粒子の塗布技術を開発   
ナノキャリア(柏市)・・・・・・・・・・・・・ 微細な粒子で医薬品や遺伝子を体内へ送り込む技術を開発    
アデプトジャパン(横浜市)・・・・・・・ 微細部品を組み立てるロボットの開発    
ペクセルテクノロジーズ(横浜市)・ 光電変換素子用部材の開発と販売   
       
       
■リンク集 ;  (ナノテクをやさしく解説)     
   ナノテクって何あに・・・・・・・・ ナノテクって何あに  ナノテクでのキーワード   
   ナノテク素材・・・・・・・・・・・・・・ エーテックジャパン  ナノの構造と構造の作り方       
   生命ナノテク・・・・・・・・・・・・・・ 医学への利用  マクロな流れ(ナノテク図解)     
   カーボンナノチューブ・・・・・・ カーボンナノチューブとは   カーボンナノチューブ(図解)
   ナノテク・ビジネス・・・・・・・・・・ 文系の人がみるナノテク入門  ビジネスへの提案  中小企業がナノテクに乗り出せない理由  ナノテクって儲かるの(日経ビジネス)  国と企業の取り組み状況  
   
   
   
  美白化粧品・食品に深海の微生物   (朝日新聞 10月23日夕刊より)     
       
■発見される微生物 :       
超能力を持った細菌・・・・・・・・・・・ 暗黒の深海の世界に、超高圧・超高熱などに絶えうる微生物が、相次ぎ発見されている ・ それらを食品・化粧品・エネルギーなど様々な分野で利用へと研究が進んでいる    
  様々な能力をもった細菌・・・・・ 高熱を好む細菌 ・ 高気圧を好む細菌 ・ 有望な酵素をもつ細菌 ・ 線を作り長く繋がる細菌     
  「しんかい6500」などで・・・・・・・ 有人潜水艇や無人探査機ロボットなどで採取した砂を、高温高圧状態を保ったまま微生物を培養装置に移す技術が開発され、微生物利用が進むようになった ・ また培養を経ずに、様々な微生物の遺伝子を調べ、大腸菌などに組込んで増やす研究もなされている   
      
   
■深海微生物が多分野で活躍 :    
  化粧品に・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 相模湾の深海底にいた長く繋がる「放線菌」・・・肌の色素であるメラニンの生成を妨げる物質を発見(東海だ大・今田教授)   
  食品に・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 菓子や麺類などに利用される「トレハロース」・・・従来の酵素より寿命が長いので価格えお半分に出来る(海洋研究開発機構) (日本食品加工)  
  犯罪捜査に・・・・・・・・・・・・・・・・ 「超高熱菌」の酵素がDNAを大量に増やしてくれる ・ 犯罪捜査やウィルス検査などにDNAを多量に使うので役に立つ    
  化学工業に・・・・・・・・・・・・・・・・ 化学反応は高温・高圧の方が早く進む、深海の微生物は耐高圧・耐高温の酵素をもっており工業利用への期待が高い   
  次世代のエネルギーに・・・・・・ 現在水素の製造は、石油や天然ガスの分解が主流であるが、石油や天然ガスは枯渇が懸念されるし、水を分解して水素を得る方法も触媒に白金を使用するのでこれにも限界がある ・ そこで水素の酸化還元反応を触媒する酵素「ヒドロゲナーゼ」が登場、光を当てるだけで水素を分解してくれる ・ 浅海からの「ヒドロゲナーゼ」は熱に弱くその機能を出せなかったが、小笠原沖深海からの「ヒドロゲナーゼ」は90℃で水素を発生する能力があり、左子京大教授が壁を破った 
     
■リンク集 :  (深海微生物)  
  深海微生物の研究・・・・・・・・・・ 文部科学省科学技術政策研究所・科学技術動向研究センター   中央水産研究所   海洋生物資源の有効利用    
  深海について・・・・・・・・・・・・・・ 深海豆知識   国際海洋環境情報センター   世界記録日本の「しんかい」   
  微生物について・・・・・・・・・・・・ 地球の掃除屋微生物から様々な製品がつくられている   微生物豆知識   微生物の形態と機能