食欲の秋 食でたかめる腸能力 (対:成人病・アレルギー) 
                                           ( 朝日 10/5より )


   腸内の細菌が免疫を強化 
   環境の変化で疾患急増    乳酸菌・発酵食品の摂取で健康を 

   免疫とは? アレルギーとは   最近 アレルギーが急増      花粉症にはどのような食事
   腸内の細菌が免疫を強化    
何故こんなに増えたのか     醗酵食品は我々の味方
   腸内細菌は 成人病を予防    じんましん・ぜんそく・花粉症   健康を維持するには
   成人病と食事・リンク集    アレルギーと食事・リンク集   醗酵食品・リンク集
     

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  腸内の細菌が免疫を強化してくれる     (上野川修一日本大学教授談)


■免疫とは? アレルギーとは? :
   身の安全を守る仕組みが 「免疫」・・・ 自分の身の安全保護作業 それが免疫免疫系の仕組み。
                            身体に入ってきたウィルスや病原菌を攻撃して、分解してしまう働きのこと。
   アレルギーは免疫の異常行動・・・・・・アレルギーは免疫系の一つの反応で、免疫系が暴走したようなもの。
                            免疫は 身体の中に入ってきた病原菌を叩きのめすが、アレルギー
                            原因物質が入ると、逆に自分自身の細胞や器官を攻撃してしまう。


■腸内の細菌が免疫を強化 :
   腸官が免疫の器官・・・・・・・・・・・腸官内には 全部で約100兆個 (重さで約1Kg)の最近が存在する。
                            この腸内の細菌が 免疫系をコントロールし、体にとって危険な病原菌や
                            ウィルスなどを排除したり、消化吸収を促進したりすると考えられる。
     腸管免疫・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・口などから入るものが食品のように安全なものか、病原体のように危険なものか、
                            判定をして、危険なものなら排除するように働く体内最大の免疫システム。
     その他免疫をつかさどる器官・・・ 脾臓 : リンパ球などの免疫細胞を製造する貯蔵庫。
                       
     胸腺 : リンパ球を様々な機能をもつよう教育し、製造、成熟させる器官。
                           骨髄 : 造血組織で病原体やがんなどを攻撃する白血球をつくる。
   体によい腸内細菌・・・・・・・・・・・・・・・腸内細菌のバランスを保ち 体によい影響を与えてくれる菌をプロバイオティクス
                            と呼び、ビフィルズ菌やラクトバチルス菌が知られている。
     その他で腸内によいもの・・・・・・・ほかに腸内細菌のバランスをよくするものとして、プレバイオティクスと呼ばれる
                            食物繊維やオリゴ糖などがある。

■腸内細菌は 成人病を予防する:
   免疫を高めることにより予防・・・・病原菌の腸内感染を防ぎ、またがんを予防すると言われ、動脈硬化予防や
                            便秘を解消する働きもある。
   妊娠中の母親・乳幼児にも・・・・・・・・ラクトバチル菌を投与すると アトピー性皮膚炎を半減したとの報告も出されている。

■健康への食事 :
   「健康と食事」の関連サイト・・・・・郵便局簡易保険  ライフスタイルと食生活  地域活動・食生活改善  
                           健康茶リンク集  医食同源・健康八か条  満腹しながら長寿を
   「成人病と食事」の関連サイト・・・西仙台病院  日本成人病予防協会・健康管理士  愛媛大学医学部  
                           知って得する健康情報  食生活が現代病の原因  



  環境の変化で疾患急増 


■最近 アレルギーが急増している :
   3%が
30%へ・・・・・・・・・・・・・・ 1965:ぜんそくは 1% (学童調査)
                          1956年:アトピー性皮膚炎 約3%  であったのが
                            1992年:
こどもの40%・成人の30%がアレルギーと報告(厚生省調査)
                            3歳児の10%が 食物アレルギーを訴えている。
   アレルギーは腸内細菌と関係・・・抗生物質を飲み続けて腸内細菌のバランスが変化すると アレルギーを発生
                          し易くなったとの報告がある。 斯様に腸内細菌は成人病・アレルギー
                          などの予防にに効果がある。
     アレルギーの発症要因・・・・・・「遺伝的な要因」+「食生活の変化」・「都市環境の変化」(大気汚染・排ガス)
                          そして +「ストレス」 などが大きな原因。

■アレルギーが 何故こんなに増えたのか :
   アレルギー疾患が急増・・・・・・・・・・・アレルギー疾患には、気管支ぜんそく、アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎
                            のほか、蜂に刺されてショック症状を起こすアナフィーラキシーショック、
                            サバ等を食べて起こる急逝ジンマシンなどがある。
                            これらが近年急増している。

   急増の原因は環境にある・・・・・・・・・まず住居関係が変った・・・今のは気密性がよくダニやカビには絶好の環境。
                            また、若い人に便秘症の人が多い。 食生活が乱れ、腸内環境が悪くなって、
                            免疫活性が低くなり、アレルギーなども治り難くなっている。


■じんましん ・ ぜんそくと花粉症の予防 :
   じんましん・・・・・・・・・・・・・・・・・・アレルギーの典型的な症状。 いろいろな食べ物がアレルギーの原因に。
   ぜんそく・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ そば殻の枕、大気汚染などで症状が出ることがある。 運動は息遣いが
                            荒くなり刺激になるので逆効果。 水泳・スキー等湿気のあるものは起こり難い。
   花粉症・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・いままでなかったのに、突然花粉症になった。 原因と予防法は?
                            それは、症状が現れていなくてもその予備的状態にあったのです。 その発生準備
                            状態にあるかどうかの検査は、血液や皮膚の反応で調べることができます。
                          保険は健康診断には使えません。 ただし、鼻水が出るとか目がかゆいとか、何らかの
                            症状があれば、検査も保険でできます。

■アレルギーと食事 リンク集 :
   アレルギー 総合対策・・・・・・・・・・・アレルギー総合対策  鼻アレルギー情報センター  ももたろう(食物アレルギー)
   アレルギーの治療食・・・・・・・・・・・・・アトピーでお困りの方へ  食物過敏症と食事療法  アレルギー疾患リンク集



  乳酸菌・醗酵食品の持続的摂取で健康を 


■花粉症にはどのような食事がよいのか? :
   よい脂肪酸・わるい脂肪酸・・・・・・・・・・ ブタやうしなどの動物性の脂にはアレルギー症状と関連のある脂肪酸が多く
                            
含まれている。  一方、魚の脂にはそのような脂肪酸は少ない。

   乳酸菌を取り続けるとよい・・・・・・このような調査結果がある。
                         花粉症の患者さんに、乳酸菌の入った食品、あるいは乳酸菌飲料を
                         200グラム以上か200CC以上、10ヵ月か1年以上取り続けた結果
                         改善が見られた。
   食べる食品を選ぶことが大事・・・乳酸菌を使った食品はたくさんありますが、乳酸菌により効能は全く異なります。
                         乳酸菌は胃や十二指腸を通過して大腸まで達することができて、
                         効能効果を
示せます。 特定保険用食品は、厚生労働省がその能力をうたえると
                            判断した食品への称号です。

■醗酵食品は我々の味方 :  (小泉武夫東京農業大学教授談)
   なっとう・乳酸飲料・ヨーグルト・・・・・・これらの発酵食品を食べると、良い細菌が体の中に入ってきます。
                            体のの具合が悪いからといって、抗生物質ばかり飲んでいると、腸内の細菌が
                            やられてしまい,下痢をしたり体調をますますおかしくしてしまいます。
                            重要なのは、腸内の細菌のバランスと数。 そとからでなく体の中で大切にが要。
   肉ばかりを毎日食べていると・・・・腸内に窒素成分が多くなり、空気中にいる窒素の好きな悪い菌が腸内に増えて、
                         悪い菌は酸化力が非常に強いので、それらの成分を酸化して
                            発がん性のものにしてしまうようです。
     バランスの良い食事と乳酸・・・ですから、野菜などをバランスよく食べること、それに悪い菌をやっつけてくれる
                         乳酸菌を体の中に大量に入れておくことも 大切です。
   長寿部落の食生活・・・・・・・・・・・ 100年前ロシアの学者がブルガリアと長寿部落に乳の発酵食品があると報告
                         
醗酵食品・お酢の全米一の消費地であるバーモンド州が長寿地域とされた。
                         なっとうも お酢も 血の塊の中に入れると 綺麗な血になってくるのです。

■健康を維持するには :

   アレルギー治療の変化・・・・・・・・これまでは、アトピー性皮膚炎だったらかゆみを取り除く対症療法が中心でした。
                         それがこの10で、生活環境の改善、医者はそれを補助するように変わり
                         はじめている。

   食事が一番の基本・・・・・・・・・・・海草などの植物繊維をたくさんとり、いわゆる腸内環境を整える。 食事全体の
                         バランスを考えて、乳酸菌の入った食品をとりつづけていけば、健康を維持できる
                         と思います。

■醗酵食品 リンク集 :
   醗酵食品と健康・・・・・・・・・・・・・ お腹健康・不老の秘訣  ヤクルト中央研究所  脂肪酸について  
   醗酵食品と食事・・・・・・・・・・・・・・ 醗酵食品とは  知られていないビールの酵母  協和醗酵グルメと健康



   <パネリスト>
     上野川修一さん  : 日本大学教授
     小泉武夫さん    : 東京農業大学教授
     福田健さん     : 独協医科大学教授
     辨野義巳さん    : 理化学研究所室長
     三遊亭楽太郎さん : 落語家
     竹下景子さん    : 女優
     山口容子さん    : アナウンサー