アテネ五輪:注目選手のうら技・決め技 ・ 出場・放送予定  

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五輪へのチーム・選手のマル秘作戦 リンク集
卓球(福原愛) ・ トライアスロン(中西真知子)
体操(中野大輔・塚原直也) ・水泳(高機能水着)
柔道(トレーニングマシン) ・ ソフトボール(走り打ち)
 . 体操(鹿島丈博・冨田洋之)
柔道(井上康生) ・ 野球(和田毅)
バレー(竹下佳江) ・ ソフト(上野由岐子)
 . 日程・放送予定
注目選手の出場予定
図解:選手の決め技  
      (朝日新聞:6月25日〜7月1日より)      (読売新聞:7月23日〜7月28日より)

                                     特集記事のバックナンバー:

  五輪へのチームマル秘作戦 
■チーム・選手の マル秘・うら技 :   (朝日新聞:6月25日〜7月1日より)      
卓 球 : 福原愛 ・・・・・・・・・・・ 大事な場面で繰り出す福原の王子サーブは今、「秘技」となった ・ 彼女も余り話したがらない ・ かん口令を敷いている  
  王子サーブ・・・・・・・・・・・・・・ @ボールを高く上げ(背丈の何倍もの高さへ) A頭上に振りかぶったラケットを思いっきり振り下ろし Bしゃがみこみも入れて強烈な回転をかける  (ラケットへのボールの当て方で、長短・回転が自由自在 ・ 大阪の王子卓球クラブで生まれた)   
    ルーツは大阪阿倍野・・・・・・ こちらに「王子卓球クラブ」がある ・ 01年世界選手権複合3位の武田明子ら、独特のサーブで活躍の選手を輩出  
  エピソード
     (福原愛と王子サーブ)・・・・
クラブ主宰の作馬六郎がこどもが練習よりゲーム好きになるよう考え出したもの ・ 福原の父・武彦からの懇願を断りきれず ・ 2年かけ練習 ・ 福原はこの王子サーブを土壇場・緊張状態にあるときに使う ・ ここぞと思う場面で出せるから効き目がある  
  卓球のサーブについて・・・・・・ 00年9月に、ボールの直径が38から40mmへと大きくなり、回転がかかりづらくなった   
トライアスロン : 中西真知子 ・・ 世界ランキング5位 ・ 水泳出身の中西 ・ 競泳が得手・ラン(長距離走)が苦手 ・ NTT東日本所属   
  苦手・長距離走を克服・・・・・・・ ニッポンランナーズ理事長の金哲彦氏が指導 ・ 中西は競泳で発達した上半身に頼って肩に力が入り・足首が柔らかく捻挫が多い・また上に跳ねて前に進まない走り ・ 半年掛けて改善してきた   
  五輪トライアスロン・・・・・・・・・・ スイム(遠泳)1.5Km・バイク(自転車)40Km・ラン(長距離走)10Km ・ 前回のシドニーから正式種目   
体 操 : 中野大輔・塚原直也・・ 塚原光男のときアポロ11号の軟着陸があって、月面でのようなとのことで名付けられた月面宙返り ・ それを今、中野大輔(九州共立大学)が平行棒で、息子塚原直也がゆかで 進化させた形で取り入れている   
  月面宙返り下り (平行棒)・・・・ @2回宙返りをしながら A1回ひねりを入れる  (72年ミュンヘン五輪で、塚原光男が鉄棒で発表 ・ 現在は女子も使うが、平行棒では世界で数人しかできない ・ 平行棒ではバーの高さが180cmと、鉄棒より80cmも低いので難しい) ・ 中野が繰り出す技は、殆ど足を抱え込んでいないが、リスクの高い大技である    
  伸身新月面宙返り (ゆか)・・・・ 塚原光男の息子・直也(朝日生命)は、父の技を進化させた後方伸身2回宙返り・2回ひねりを武器にしてメダルを狙う    
水 泳 : 高機能な水着 ・・・・・ 「いかに裸に近づくか」から、「いかに体を覆うか」へ、シドニー五輪を境にして、競泳水着の考え方が一変した   
  高機能水着のノウハウ・・・・・・・ 素材と縫製の進歩で、素肌より水の抵抗が少ない水着が可能になった ・ アシックス社は「釣竿に使われていた撥水性の糸」を水着用に開発した ・ 撥水性の異なる糸をストライプ状に並べ、整流作用で水の抵抗を減らすことのできる素材を開発   
  輪番性撤廃で各社売込み・・・・ ミズノ・デサント・アシックスの輪番でこれまで担当してきたが、「着慣れた水着を」との選手の声を反映して、アテネで各自が選べるようになった ・ デサントは上記撥水加工のものの他、微細な突起で整流する素材も開発 ・ ミズノは流れに沿ったカッティングのサメ肌素材とフラットな素材を組合わせたものを開発   
柔 道 :  金とれマシン ・・・・・・ 三井住友海上の柔道部に今年から導入された、新しい発想の筋肉トレーニングマシン4種がある ・ 次記の4つを合わせて「金とれマシン」と呼ぶ ・ 発案者は同監督の柳沢久氏(ソウル五輪女子柔道の監督) ・ 2年前柳沢が電気通信大学に「ふつうのトレーニングマシンでは、動きが直線的、柔道の動きを取り入れたマシンを開発でいきないか」と相談し、開発 ・ 新たに3つを加え、特許申請中    
  ドスコイバー ・・・・・・・・・・・・・ 立ち姿勢で、竿のような棒を頭の高さに水平におき、両手で力を入れて押す ・ 引き付けてくる相手を突っ張る力をつける ・ 下半身を踏ん張らないとうまく押せないところもミソ     
  ひねリング ・・・・・・・・・・・・・・・ 4本の柱の中央に立ち、各柱の任意の高さにピンを挿入できるようにして、それらのピンにゴムチューブを結んで体に巻く ・ 腰の回転のトレーニングで、大外刈りや背負い投げのイメージができる   
  ひねりん棒 ・・・・・・・・・・・・・・・ 竿を左上から右下になるよに立ててもち、棒の左上側をゴムチューブにより後方の柱に結び、一方右した側を前方の柱にゴムチューブによって結び、縦棒にねじる力をかける ・ 背負い投げ・大外刈りをイメージできる     
  スクワッショイ ・・・・・・・・・・・・・ 竿を水平、肩に平行にして、両肩に担ぐ、その竿の両端からそれぞれ2本づつのゴムチューブを出し、それを下の台に結ぶ ・ いろいろな技を想定して、膝腰肩をねじる   
   その他にも3つ ・・・・・・・・・・・ 「刈る」「はねる」など柔道の下半身の動きをイメージしたものがある    
ソフトボール : 走り打ち ・・・・・・     五輪ソフトボールは、米国と日本が世界の2強であるが、米国に連敗をしている ・ 1ー0での負けが5回と多い ・ 宇津木監督はいう「以前はバンドで送って、一発を待つタイプだった。今回は足を使える選手を揃えた」と。
  スラップというソフトの打法・・・・・     右足の前に左足を交叉させる左打者の打法 ・ 早く走り出せる
     
       
■五輪作戦 決め技 :   (読売新聞:7月23日〜7月28日より)         
体 操 : ライバル2人に美技・・・ 鹿島丈博(24・セントラルスポーツ)・冨田洋之(23・セントラルスポーツ)はチームメイトでありライバルである ・ 少年時代から叩き込まれた質の高い練習に支えられている   
       体操の難度 ・・・・・・・・ 公認の難度は6段階 : A・B・C・D・EとスーパーE ・ 鉄棒を例にとると、囲い込み姿勢のコバチ(鉄棒のバーを越えながら2回宙返りをする)は難度D ・ 屈伸や伸身で行うと難度E ・ ひねりを加えたコバチは 「コールマン」と呼ばれるもの(冨田洋之が実施)で難度は、最高のスーパーEとなる   
  鹿島丈博: あん馬でみせる・・ トーマスシュピンデル: @両手支持上体うつ伏せ水平浮き A片手支持にして、両脚を大きく垂直水平に展開しながら180度上体を水平旋回 Bひねりきった状態から背面両手支持にかえ上体を水平旋回 ・ 2003年8月世界選手権であん馬を制したチャンピオン ・ 10連覇し「体操ニッポン」といわれた時代ですら実現出来なかったあん馬部門のチャンピオン    
  冨田洋之: 鉄棒でみせる・・・・ コールマン: @コバチのように鉄棒の上を越えながら状態垂直状態で1旋回 A落下しながら上体水平方向で1旋回 B逆立ちで上体がのびた状態で1旋回 C再度バーをつかむ 難度スーパーEの技 ・ 冨田はオールラウンダーであるが、鉄棒を種目別で狙いたいとしている    
柔 道 : 得意技に何故掛かる・・ 井上康生の得意技は内股と、今や世界の柔道会では常識 ・ であるのに何故掛かるのか? ・ 理由の一つが @組んだ相手が技のタイミングを予測するのが難しい A大内刈りも内またも、技に入る瞬間の軸足の方向が同じ、避けようとしても、どちらがくるかわからない ・ また大外刈りまで出てくる     
  井上康生の上手さ・・・・・・・・・・ 上記のほかに、相手の重心を崩し、体を泳がせた状態のときにそれが出てくる ・ その内股も高く跳ね上げるので見栄えがよい ・ 井上康生(東海大学出身・総合警備保障):目下五輪・世界選手権21連勝中
野 球 : 魔球が五輪で威力・・ 昨年11月の五輪アジア予選天王山の韓国戦で先発 ・ 6回途中までで9脱三振・無失点 ・ 五輪メンバーの左のエース和田毅投手
  和田毅の左腕隠し玉・・・・・・・・ 直球の休息は140キロそこそこ ・ だが強打者は空振りをする ・ 和田の投球フォームは、ボールが手から離れる直前まで体の後側に隠れたまま ・ 腕が見えた瞬間速球が向かってくる ・ 早稲田大学のとき、ビデオとパソコンを見ながら開発した
バレーボール : 3Dバレー・・ 全日本柳本晶一監督は、竹下佳江をクレバーな判断を下すと絶賛 ・ 若きエース栗原・大山へのオープン攻撃を軸に ・ 大友へのクイック ・ 吉原への移動攻撃 ・ 高橋への時間差攻撃 ・ 佐々木へのバックアタックなど巧みに織り交ぜる ・ 柳本監督の多角的攻撃「3Dバレー」は竹下あって成り立つもの
  低身長・竹下佳江 ・・・・・・・・・ 1m80を超える選手たちのなかで、竹下佳江1m59の小さな体が俊敏に動く ・ 前後左右自在にトスを上げて、相手のブロックを撹乱する ・ 日本のお家芸の復活は、どの小兵の肩にかかっている   
ソフトボール : ウィンドミル投法・・ @投球セットアップ状態で、可成りの前傾姿勢をとる A体を起こし前方傾斜左足踏み出しと同時に、大きくワインダップ B胸を反らせて剛球を投げる   
  上野由岐子の剛球117キロ・・・ 2002年の国際大会から投球距離が13.11mと1m近く遠くなったが、野球の18.44より5mも短い ・ 上野(日立&ルネサス高崎)の117キロは、野球の体感では160キロに相当する ・ 彼女の強靭な下半身、背筋力と、上記Aの踏み出しが素晴らしい   
        
   
リンク集     
競技日程 と テレビ番組予定・・・・ 競技日程  
オリンピックテレビ番組(NHK) ・ オリンピック番組予定  
注目選手 (出場日程他) ・・・・・・ 各選手の紹介ページ: 福原愛  中西真知子  冨田 洋之  井上 康生  谷亮子 浜口 京子 北島 康介   室伏 広治  杉山愛 栗原恵   
       (図解:決め技) ・・・・・ 読売新聞特集へのリンク:鹿島丈博 冨田洋之 井上康生 和田毅 竹下佳江 上野由岐子