和食・魚料理・野菜料理 長寿に寄与  サプリメント過剰は危険  
        
                  (日本経済新聞 4月16日より)   新聞特集などを分かり易く整理

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和食が長寿に寄与 食育推進基本計画
過剰摂取?・サプリメント
魚料理の知識は正確に
野菜に秘められた健康パワー
リンク集:薬用野菜と薬用魚料理
 . 偏った食生活を見直す
日本の食生活の乱れ
学校・地域ごとの取り組み
 . 人気サプリメントに警鐘
普通の食事で栄養素充足
リンク集:サプリメントの選び方
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  食と長生き     (日本経済新聞4月16日より) 
■和食が長寿に寄与 :         
ブラジルでの実験データから・・・・・・ ブラジルサンパウロ西のカンポグランデという町には沖縄出身者が多数移住している ・ その人たちはブラジル料理「シュラスコ(焼き肉)」をよく食べる ・ 肉を日に500グラム〜1キロ平らげる ・ 平均寿命が日本の平均より17年も短くなっている    
    心臓病のひとが多い・・・・・・・・ この人たちを検査してみると、よい脂肪酸が日本人平均の1/2〜1/3しかなく、心臓病で倒れるひとが多いことが分かった      
    ワカメと植物繊維で改善・・・・・ この人たちの数人に、十週間にわたり、ワカメと植物繊維を5グラムとイソブラボン50ミリが入った大豆の胚芽を取ってもらった結果、3週間で顕著な効果が表れた ・ 血圧やコレステロール値が下がり、骨からカルシウムの抜けるのを抑えることができることが分かった          
長寿にはワカメ・大豆・魚を・・・・・・・・ 上記実験の結果より、長寿にはワカメ・大豆・魚が寄与することが分かった ・ 日本人が何気なく食べている和食により、長寿の国日本になっていっていることが裏づけされた          
          
■魚料理の知識は正確に :     
心筋梗塞・動脈硬化予防に・・・・・・・ 最も強力な味方は、血液をさらさらにしてくれるエイコサペンタエン酸(EPA)とドコサヘキサエン酸(DHA)の2種類の脂肪酸 ・ EPAはマグロ・イワシ・アジ・サバ・ハマチなどの身に多い ・ DHAも同様で、目玉の周辺に多く含まれている ・ イワシなら毎日1〜2匹食べれば十分な予防効果がある     
   魚は頭もよくする・・・・・・・・・・・・ DHAとEPAは働きがよく似ているが、DHAの特徴は脳に入り込むことが可能な点である ・ そしてDHAは脳の神経細胞の成長を促す働きを持っている ・ こどもがDHAをとると頭が良くなるのではないかとの説もある ・ DHAを多く含む中トロの刺身を毎日食べると認知症の予防になるであろうとの説もある ・ DHAはトロのほかサバ・ブリ・サンマなどに含まれる       
視力回復や肝臓機能向上に・・・・・・ 魚には上記脂肪酸のほかに タウリンがあって視力回復や肝臓機能向上に役立つ ・ タウリンはマグロの血合い肉、マイワシなどに多くある         
   貧血予防への鉄分・・・・・・・・・・ 魚には鉄分が豊富に含まれており 貧血の予防によい ・ 特にドジョウ・ウルメイワシに多い      
骨の発育にビタミンD・・・・・・・・・・・・ ビタミンDは肉や野菜からは殆どとれない ・ 魚を食べないと不足する ・ ビタミンDは骨を作るのに重要な働きをする ・ こどもでビタミンDが不足すると「くる病」の原因になることが知られている ・ ビタミンDを多く含んでいる魚はマイワシ・すじこ・いくら・カワハギなどである     
   シミ・皺・がんの予防に・・・・・・・・ 最近注目され始めたものがサケの身やいくらに多いアスタキサンチンという赤色色素 ・ シミ・皺・がんの原因になる活性酸素の働きをアスタキサンチンが抑える抗酸化作用が非常に強い ・ アスタキサンチン入りの機能性食品や美容液が数多く登場している          
   皮膚や目などの粘膜維持に・・・・ 粘膜維持には、うなぎやあんこう肝など細長い魚に豊富に含まれるビタミンAがよい ・ ただしそれを過剰に取ると「頭痛が起きたり皮膚がパラパラ剥けたりする」 ・ ビタミンAの一日の許容上限はうなぎの肝だとおよそ68グラムにあたる ・ 妊娠中の女性が多く取りすぎると胎児に先天性異常を来たすと言われているので要注意       
魚は生で食べるのが一番・・・・・・・・・ 煮魚や焼き魚でも問題はない ・ ただし、てんぷらや揚げ物にすると栄養分が失われやすい          
   サプリメントでの効果は未検証・・ 魚での効果があることから、各種サプリメントが作られ売られているが、サプリメントでの効果は実証されていない(厚生省研究班) ・ サプリメントでの効果は疫学研究ではまだよく分かっていない ・ 過剰摂取には気をつけなければならない       
   メカジキ・きんめだいに注意・・・・ メカジキのような大型魚・きんめだいのような深海魚は植物連鎖のためメチル水銀などの有害物質が多く含まれていることもある ・ 妊婦には胎児へ影響を及ぼす可能性があると指摘されている     
       
■野菜に秘められた健康パワー :    (日本経済新聞3月19日)  
野菜摂取量が不足している・・・・・・・ 野菜は昔から日本人の健康を支えてきた ・ しかしここにきて最近野菜摂取不足が問題視されている ・ 厚生労働省が目標にしている1日の野菜摂取量は350グラム ・ これに対して実際は280グラムほどで不足しており、中でも20〜40代の働き盛りの不足が目立っている          
   いろいろなものを食べること・・・・ また厚生労働省は健康維持のためには、1日に30品目の食材を取るのが望ましいと言っている ・ 魚・野菜にも多種類ある、かたよらずいろいろと取ることが薦められている         
野菜には栄養分が豊富・・・・・・・・・・ 野菜にはビタミンやミネラル、植物繊維といった健康に欠かすことのできない栄養分が豊富に含まれている ・ ビタミンは糖質・脂質・タンパク質の3大栄養素を調整するもの ・ ミネラルはビタミンのパートナー的存在で身体を動かす原動力 ・ イモ類に多く含まれている植物繊維は美容・腸の働きを良くする ・ このように野菜は体に重要な役割を担っている        
    緑黄色野菜・淡色野菜・・・・・・ 野菜の種類は「緑黄色野菜」と「淡色野菜」の2種類に大きく分類できる ・ 「緑黄色野菜」は、ニンジン・カボチャ・ほうれん草などβカロチンなどの有用成分が豊富に含まれている ・ 「淡色野菜」は、キャベツや大根など比較的色の薄い野菜が多い ・ それぞれの有用性を理解した上で、バランスよく摂取することが望まれる   
       
■リンク集 :          
   野菜と健康・・・・・・・・・・・・・・・・ 健康づくり情報 ・ 身近な野菜果実の薬用効果 ・ 薬用野菜18種 ・ 薬用効果のある食品12 
   魚と健康・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 衛生学保健学(魚といわし) ・ 薬効魚料理 ・ 鯉の薬用効果について ・ 魚の種類と写真 
   食育・食事の勉強・・・・・・・・・・・ 食育・食生活指針情報センター ・ 内閣食育推進担当官 ・ 日本栄養士会の考え方 ・ 食事とこどもの健康 ・ すくすく子育て食育講座 ・ やっぱり食事を見直そう(VoiceBlog)  
   
   
  食育推進基本計画      (日本経済新聞4月30日) 
          
■食育を進めるために・・・・・・・・・・・ 食育とは、食事の安全性・健康・病気・食文化などとの関連を理解して、健全で安心な食生活を実現できるようにする能力を育てること        
   食育基本法2005年7月制定・・ 首相をトップにした食育推進会議があり、文部科学省や農林水産省、厚生省などでバラバラであったのを一体にして計画練り上げたもの ・ 自治体や教育現場、家庭などで取り組みやすいよう国全体の目安を示したもの     
   偏った食生活を見直すもの・・・・ 具体的には、朝食を食べない国民の割合を減らすこと、偏った食生活を見直すことなど 食育への関心を高めるため作成された       
■深刻な食の乱れをどうするか・・・・・ 日本は四方海に囲まれ山国で、季節折々の食材に恵まれ、世界的に評価の高い食文化を築いてきました ・ しかしライフスタイルの変化や1人暮らし世帯の増加などで、栄養の偏りや欠食などで食文化が乱れ深刻になっています       
   米が減り脂質摂取が増加・・・・・ 外食や冷凍食品などがこの10年に10%増加、エネルギーの摂取割合も脂質などが全体の25%に達しています ・ 20代の男性の3割が朝食を食べず、体調不良や過食になる危険性があります ・ 生活習慣病・医療費の増加へと、経済社会の活力をそぎかねない状況です        
   日本の食料自給率が低下・・・・・ 約4割にまで低下した日本の食料自給率 ・ BSE、鳥インフルエンザ、輸入品偽装などなど輸入食品に問題を起こしているが、安心しての食糧確保に懸念が残っています ・ 国を挙げて食を見直す必要に迫られています        
■学校ごと、地域ごとに実践・・・・・・・ 今後進めることの例: 学校では、食育に関する授業・地域の食材を取り入れた授業・保護者に対する栄養管理の啓発・朝食をとる早寝早起きの生活習慣の形成などを促進します ・ また地域では、伝統的な食文化・食生活の改善の啓発などの啓蒙、また廃棄物の抑制・食の安全性などについて生産者と交流検討することも課題です        
   自治体独自で取り組み・・・・・・・ 例えば北海道では、地元の食材を生かし、米と牛乳は全て地元産で賄う ・ 野菜や水産物も多くは地元産になっています ・ 農業漁業団体と連携した子供向け体験学習も熱心に行われています ・ 岩手県では、首都圏の学校に農業体験ツアーを提供したりして、岩手の食文化を伝えています      
   
   
  過剰摂取は危険・サプリメント      (日本経済新聞10月9日) 
   
■人気サプリメントに警鐘 : 
老化防止サプリメント・コエンザイム・・ 厚生労働省は人気のサプリメント:コエンザイムQ10(テレビ番組で老化を防止すると紹介され人気に火が付いた)に一日の摂取上限値を決めるよう指示した ・ その量を上回るほどに多くの健康食品が流通しており警鐘をならした  
   心臓病に癌に心配があると・・・・ 久留米大学松岡助教授は心臓病のひとにはコエンザイムQ10が多いと学会で発表した ・ 年とともに減るべきものが増えるとがんなどの心配がでるという専門家もでている        
骨・心臓丈夫との・大豆イソフラボン・ 女性ホルモンとよく似た性質をもつが、安全性に疑問 ・ 食品安全委員会は摂取量目安を出したり引っ込めたりしている  
老化防止にと緑茶のカテキン・・・・・・ 動物実験ではこれを大量にとるとがんを促進することが判明している ・ 緑茶をたくさん飲んでも限度が知れており問題はないが、数十倍の高濃度のカテキンサプリになると問題がある     
ベータカロテン・ビタミンEも・・・・・・・ 緑黄色野菜に多いベータ・カロテンの摂取量が多いと肺がんや脳血管疾患リスクが高く ・ 抗酸化作用で有名なビタミンEは過剰摂取で死亡率が高まることが海外の研究で分かっている   
   
■サプリメントなくても充足 :
日本人の食事は一般的に充足・・・・・ 日本人はビタミンやミネラルが不足しがちと言われるが、普段の食事で賄えている ・ 各世代とも大半は満たされている          
   不足している人は少々で・・・・・・ 個人差はある、野菜不足などのひとは補いにサプリメントを利用するが、まずは一週間の食生活をきちんとチェックして、おおまかでも必要量をつかんでおくこと ・ 過剰摂取にならぬよう注意すること   
            
■リンク集(サプリメント) :    日本サプリメント協会 ・ かしこいサプリメントの選び方 ・ 口コミらんきんぐ  ・ サプリメントの選び方