医療に差をみとめますか? |
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■保険外治療 : (朝日新聞11月20日) |
よく効く未承認薬・4倍額・・・・・・・・・ |
もし医師から「保険外の薬なら効くかも」言われたらどうしますか? |
大腸がん用オキザリプラチン・・・・
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これは「癌と共に生きる会」の働きかけで漸く保険適用の薬になったものであるが、保険が効かなかった頃の治療費130万円、保険が効いての治療費30万円と変わった ・ 治療代も17万円が59万円と高くなっていた ・ 保険が適用される場合、高額医療費制度の適用もあるので、上記の場合30万円が更に安く28万円になる |
今の保険制度では全てが高く・・・ |
いまの医療保険制度では、保険適用外の治療を受けると、それ以外の保険の効く分も保険対象外になってしまう ・ 薬代は保険外、治療は保険でとの混合診療という仕組みが日本では認められていない |
何故混合診療が認められないのか・・
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混合診療を認めてしまうと、安全性に問題のある治療までが一般の医療機関で行われる危険があるからだ ・ 価格は医療機関が自由に設定できるので、患者が法外な値段を求められかねないことにもなる |
とはいえ例外もある・・・・・・・・・・・ |
「特定療養費制度」という仕組みで、その一つが、国指定の医療機関が最先端の治療をした場合に限って混合診療を認める「高度先進医療」だ ・ 実施例の多い生体肝移植(1000万円→310万円まで減額)は認められたが、リンパ球移入療法万円(46万円→?5万円)は技術未成熟とのことで未認可である |
医療費・医療制度改革がネック・・・・ |
現在の医療給付金は28兆円であるが、20年後には高齢化に加え医療技術も進歩するので56兆円に膨らむ見通し ・ 医療制度改革が大きなテーマになっている |
治療に貧富の差生じかねぬ・・・ |
保険適用が少ないと、なしくずしの混合診療が増えるが、未承認の治療が増えていけば、高い費用を負担できる人だけが希望する治療を受けられるようになってしまう |
リンク集 (保険外診療)・・・・・・・・・・ |
混合診療について ・ がんサポート伝言板 ・ 混合診療問題(薬品企業より) ・ 歯科での保険外診療の費用例 ・ ??しみとりしわとり?? ・ ??診療外での講義?? |
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■差額ベッド・患者選択のサービス : (日本経済新聞11月20日) |
差額ベッドは保険外診療に当たる・・ |
入院の際、差額ベッドの部屋しか空いていなく高いので、病院にかけあったら別部屋となり、値段が1/10になった ・ ふに落ちない |
個室は例外適用・・・・・・・・・・・ |
差額ベッドは保険外診療なるものでの金額であるが、これには例外があり保険診療であっても、病院によって費用を高くとることのできるものがある ・ 個室などで、2人部屋・4人部屋も割高にしているところがある(平均5600円/日) |
差額ベッド代は部屋ごと設定・・ |
病室ごとにベッド代は決められており、それを変えることは問題と厚生労働省保険局は話す |
患者が選択できるサービス・・・・・・・・ |
個室などの病室にかかるベッド代 その他に下記がある
規模の大きな病院の初診料・再診料 ・ 予約診療費 ・ 時間外診療費 ・ 制限回数を超えた費用(180日を超えた入院費・腫瘍検査やリハビリなどで制限回数を超えた場合の費用) など |
患者に相談せぬ例があり要注意・・・ |
保険外診療については、医師の感違いもあってトラブルになりやすい ・ 書類などによく目を通すことと医師とよく話し付き合うことが勧められる |
苦情窓口相談所・・・・・・・・・・・・ |
各都道府県には、医療に関する苦情や不満を受け付ける「患者の声相談窓口」がある ・ 相談の内容もその7割が情報の不足からきているものなので、医師とよく話しあってほしいとのこと |
リンク集 (差額ベッド)・・・・・・・・・・・ |
差額ベッドに関する厚生労働省の通知 ・ 差額ベッド料とは ・ 差額ベッド料払い損に注意 ・ 東大病院に豪華差額ベッド ・ 差額ベッドの相場 |
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200X年に向けての医療改革 |
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■外来初診料値上げへ : (日本経済新聞11月10日) |
大病院は入院専門治療を目指す・・・ |
ベッド数200以上の大病院などには、入院医療専念するよう、外来は診療所をできるだけ利用するよう促すため、初診料を引き上げる方針を厚生労働省は決めた |
来年4月から診療報酬改定・・・・・ |
紹介状を持たない患者への保険補助額が削られる方針であり、大病院の多くは採算割れを防ぐため、保険外上乗せを別途患者から徴収して行くようになりそう ・ 上乗せ分は病院によって決定される ・ 診療所の初診料は2740円(患者負担分は822円)であるので、大病院に上乗せがあると診療所へ流れるとみている |
再診料は引き下げる方針・・・・・・ |
診療報酬の改定では、2回目以降の再診料を抑制する方針 ・ 病院の規模差も少なくする考えにある |
外科内科受診は初診料2倍に・・・ |
このように複数科の受診の場合、現在は初診料が1つであるがこれをそれぞれにする検討に入っている |
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■病院食の負担軽減の模索 : (朝日新聞11月14日) |
病院食の価格設定が病院に・・・・・ |
医療制度改革の試案では、病状が落ち着いたお年寄りが入院する病床の食費と光熱費を、保険給付から外す方針(対象は70歳以上) |
保険外では自由設定へ・・・・・ |
保険を外れた場合の食費は、原則病院側が自由に決められる
・ 厚生労働省はこの改革で、1兆円の医療給付費を減らせると試算している |
月24000円→56000円・・・・・・ |
現在は、1日あたり自己負担額780円、保険給付を加えて1920円(月額24000円)
→ 改正後見込み56000円(食費24000円+調理費22000円+光熱費10000円) |
病院で各種各様病院食・・・・・・・・ |
現状でも、いろいろと工夫がされて来ており、かっては美味しくないといわれた病院食が、昨今食材やメニューの増加などで、質が高まっている |
豪華路線の病院もある・・・・・・ |
今までどおりの費用のなかで工夫しようとの病院が大方であるが、もう既に患者の負担を増やしてでもよい食事をとの病院も出て来ている
・ 背景には、介護保険での食費が今年10月から自己負担化されたことにある |
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■混合診療解禁・見えぬ具体像 : (朝日新聞11月16日) |
一部解禁というが少ない・・・・・・・・ |
これまで原則禁止されていた混合診療が、来年度の医療改革で一部認められるようになる
・ 昨年12月厚生労働相と行政改革担当相の間で合意が為された
・ 政府の求める全面開放は見送られた |
特定療養費制度拡充で決着・・ |
保険導入医療を拡充するとのことになった (認められるようになったもの:乳がんでのにゅうぼう再建治療・国内未承認の抗がん剤治療・腫瘍マーカー検査の制限回数など) |
先進医療が認められたが・・・・ |
必ずしも高度でない新技術「先進医療」が専門家会議で審査し認められる ・
厚生労働省は「100技術、2000医療機関」としているが、申請も少なく現在専門家会議で検討しているのも数件程度、認定されたのはまだ2件 |
要は財源が足りない・・・・・・・・・・・ |
混合診療解禁は保険金・医療費を使って行くことになる
・ これには医療費の無駄遣いの排除など、医療制度の全面見直しが必要 |
日本医師会は反対・・・・・・・・・ |
「お金の有無で健康や生命が左右されてはならない」と、日本医師会は混合診療解禁に反対 |
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リンク集 (混合診療の解禁ほか)・・・ |
混合診療解禁されたらどうなる ・ 新しい医療制度(混合診療)とは ・ 見直し進む混合診療 ・ 混合診療に意見あり(大阪医師会) ・ 厚生労働省初診料UP |