巨大地震はいつくるだろうか? ・ 備えは大丈夫ですか?  
        
                  

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緊急点検 巨大地震への備え  
危険地帯と活断層
新潟中越沖地震の実証見聞
外出先で巨大地震が起こったら
ボイスメール・インターネット活躍
 . 非常時に持ち出すもの日
食料品は家族全員で準備
健康管理で注意すること
 . 地震長期予測の現状
関東地方の活断層
リンク集(断層マップ他)
    特集記事のバックナンバー:      掲示板 (チョット関連の話題ありませんか) 


  緊急点検 巨大地震への備え   (日本経済新聞7月23日〜28日より)  
■新潟県中越沖地震・実証見聞 :         
例1: コンロで調理中でした・・・・・ 柏崎市介護師小林真一さん(20)の話: 自分はテレビをみていた・母はうどんを作ろうと鍋をコンロに掛けて、火をつけたときでした ・ そのとき立ってはおれない大きな揺れ発生 ・ 火はそのままにしてうずくまった ・ 大きな揺れが収まってから一人が出られる隙間をぬって、玄関から外に出た ・ 玄関付近においてあった、非常食やペットボトルを持ち、ブレーカを落として外に出た ・ それからコンロの火が消えるように、屋外のガス栓を締めた ・ 揺れが始まって4〜5分後であった 
   外に出るが先でよかった・・・・ 小林さんは市内の小学校の体育館へ避難したが、「冷静な判断ができたのも、中越地震を体験したから。 そうでないと、先に火を消そうとして外へ出るのが遅れ、怪我をしたかもしれない」と話す。     
例2: 車を運転中でした・・・・・・・・ 柏崎市会社員白井芳夫さん(56)の話: 直線道路で運転中、トラックが蛇行を始め、電線が揺れたので地震だと気付いた ・ 停車すると、目の前の道路がみるみるうちに地割れしていった ・ 地震のとき白井さんの妻のヨツイさんは、柱にしがみついていたという ・中越地震後タンスや家具など倒れないよう紐などでとめてあったので、逃げ道ができ助かったという      
今回目立った怪我・事故は・・・・・ 柏崎市地震対策本部の話によると、今回目立ったのは、屋内から外に逃げようとする途中で怪我をしたケースが多いという ・ 大きな揺れが収まる前に動き出して慌てて転んだり、タンスや家具が落ちてきて怪我をした人が多かった ・ また3年前の中越地震で損害を受けていたが、補強や修繕をしなかったためにやられたとみられるケースもあった ・ 食事支度の時間でなかったことが幸いしたとも話している   
         
■外出先での巨大地震時の身の守り方 :  (阪神大震災の教訓から藤井寺市がまとめたもの)         
建物の側を歩いていたら・・・・・・・・ 上からの落下物を防ぐために、頭の上に鞄などを、頭から5cmほど浮かせてもつ ・ 小さな落下物の衝撃から防ぐ  
施設内では柱につかまる・・・・・・・ 駅やデパートなど隠れる場所のない広い広間では、柱の周辺の強度が高い 
塀には近づかない・・・・・・・・・・・・・ ブロック塀や自動販売機などは倒壊して下敷きになりやすい ・ 逃げましょう      
■外出先での基本は[自由に行動できる場所へ] :   (総務省防災課中地専門官談)       
ビルの中にいたときは・・・・・・・・・・ 原則として一階に下りる、エレベータは使わず非常階段(建物のなかで強い角部に作られている)で逃げる ・ 大切なことは慌てないこと、そのためにはどこに階段があるのか、ビルに入った時点で確認することを習慣づけよう」とのこと      
地下街では非常階段から逃げる・ 非常口は通常は数十メートルおきにある ・ 停電になっても非常用照明がつくようになっている ・ 阪神大震災では、地下は地上に比べて被害がすくなかった ・ ショーウィンドウや照明から離れて、頭をバッグなどで守りながら移動しましょう     
自動車に乗っていたら・・・・・・・・・ 車を駐車場や広場にとめて、徒歩で帰宅する ・ 左に寄せて停めるだけでは、緊急車・消防車などが通れなくなる ・ 停車する場合は、車検をもって、連絡先メモを残して立ち去ることと助言
   
■家族の安否、ボイスメール・インターネットが大活躍 :   
災害用伝言ダイアル「171」・・・・・ 震災発生時、NTT・NTTドコモなどでは、緊急通信などへの影響・システムダウンを恐れて、通信規制(−20%程度)をかけるので電話が掛かりにくくなる ・ そのような場合、災害用伝言ダイアル「171」を活用するとよい ・ ボイスメール(30秒以内の音声録音)での交信を行うことができます ・ 171の使い方 ・ 家族で互いに使い合うことを話し合っておきましょう
携帯での伝言サイトも使える・・・・ 震度6弱以上の地震が発生したとき、iモードのトップにこのサイトのメニューが表示される ・ 携帯電話のサイトに「無事です」「避難所にいます」「自宅にいます」「被害あります」からの文字を選び登録、またコメントも100文字以内入力できます(72時間保存) ・ 検索は相手の電話番号で検索できる ・ NTTドコモ災害用伝言板の登録と確認の方法  ・ 伝言の確認は他社の携帯電話やパソコンからでも可能 ・ 他社携帯・パソコンから確認する場合のアドレス:http://dengon.docomo.ne.jp/top.cgi ・ これを登録、または練習しておくとよい ・ 中越地震(04年10月23日)では10万8216件の利用があった
自宅への貼り紙での注意・・・・・・・ 川崎市生活安全情報館和田さんからの注意: @普段から家族で避難先をきめておく ・ A勤務先もあり、一度歩いて確かめておく ・ B自宅に「どこどこの避難所にいる」との貼り紙を残すこともあるが、その場合貼り紙を残す場所をきめておく ・ 目立つところでは泥棒の心配がある(伝言には、油性ペン・荷造り用粘着テープがよい        
               
■非常時に持ち出すものについて :            
緊急時の持ち出し品・・・・・・・・・・・ @リュックサック ・ Aウィンドブレーカー(防水シャツ) ・ B携帯ラジオ ・ C多機能ナイフ ・ D懐中電灯 ・ Eラップ ・ F軍手 ・ Gゴム手袋 ・ Hタオル ・ Iポリ袋 ・ Jごみ袋 ・ K汎用石鹸 ・ Lマグカップ(われないカップ) ・ Mペン・ノート ・ N救急セット ・ O裁縫道具 ・ +水 + 食料 +個別の必需品   
       使い方も多様に・・・・・ 食器は使うたびに新しいラップにくるめれば、洗う水を節約できる ・ ごみ袋はかっぱや防寒具、水をためるタンクに変身できる
   持ち出し上の注意・・・・・・・・・ 重いものは後で取りに来る ・ 薬やオモツは個別に準備 ・ 置き場所は外の物置、車の中、下駄箱など、建物が崩れても取り出しやすいところ  
   かさばるものは別置きに・・・・ 重くてかさばる水や毛布、カセットコンロなどは非難後取りに帰る備蓄品として、衣装ケースなどにまとめておくとよい     
非常持出品購入はよく調べて・・・ 非常持出品の購入は、通信販売などでも出来るが、電池の使用時間の確認、その他商品の個別仕様の確認をしてから購入するようにお願いいたします         
   
■食料品は家族全員で揃える :          
食料準備のポイント・・・・・・・・・・・・ @栄養バランスのよい野菜製品を ・ A好物の食品を入れておくとストレス解消になる ・ B買出しは家族全員でしておくと、抜けが少なく利用もしやすい
3日分自分で揃えるのが基本・・・・ 避難所へ食料品が届かないこともありうるので、3日分はもっておくことが基本である ・ 基本は主食、魚や肉の缶詰、飲料水だが、野菜製品も用意しておきたい ・ 震災初日は気持ちが落ち込むし、配給食品も極めてすくない、なので気の晴れるお菓子・フルーツ缶詰・ハーブティーでもあるとよい ・ そのためにも全員での買出しを薦める 
   用意するときの注意・・・・・・・ 賞味期限はできるだけ揃える ・ まとめて買いかえることができる ・ 賞味期限が大幅に過ぎてしまい食べられなくなってしまうのを防げる ・ 食物繊維の多い野菜の缶詰を入れておくとよい(避難所では、最初の日はおにぎりだけ、その後は腐りにくいから揚げや脂質・動物性蛋白の多いものが多くなるが、何日も続くと、食べたくなくなるし栄養バランスも落ちるのでそれを補うものを用意しておけるとよい) ・ 乾燥野菜も嵩張らないので、是非用意しておきたい   
       
■つらいときですが健康管理を :          
こんな病気や怪我が目立つ・・・・・
発生からの3日間 外傷、やけど、擦り傷、切り傷、打撲、骨折 など
3日目以降
(外部救援開始)
不安症、不眠症、食欲不振、腰痛、インフルエンザ、
便秘、食中毒 など
避難所生活が
 長期化すると
高血圧、呼吸器官疾患、糖尿病、心臓病、
ぜんそく など
薬で困らないためには・・・・・・・・・ @薬手帳のコピーを用意しておく ・ A多めにもらって保存する ・ B消毒薬や下剤も重宝            
   日本災害医療薬剤師学会・・ 薬手帳を持っていてほしい ・ 高血圧・糖尿病・ぜんそく等のひとは薬を欠かせないし、7種類
ほどの薬を飲んでいる人もいる ・ 備蓄している薬の量は、自治体によりまちまち、欲しいときに
貰えないこともあるので、多めにもらっておくとよい ・ 仮説トイレで手が洗えないなどがある
ので消毒薬などがあるとよい ・ また仮設トイレなどのため、便秘になる人が多い、下剤などが
重宝する     
「心の不調」を起こす人が多い・・・ 04年新潟中越地震でのデータによると、 @不眠症1824人 ・ A不安・恐怖1793人 ・ Bイライラ258人 ・ C無気力204人 ・ D抑うつ・憂うつ107人 ・ E問題なしは 僅か713人 
   被災者の心の健康対策・・・・ @個人のスペースを確保する(パーティション・ダンボールしきりなどができるとよい) ・ A眠らぬときは薬の服用も(巡回してくる精神科医に頼むと貰える) ・ Bこどもは十分にあまえさせる(中高生位でも寄ってきたら抱きしめてあげる) ・ C話を聞いてあげる(50代過ぎで借金・2重のローンを返せないと悩みこむなどの人には、話を聞いてあげることが大切)       
                
                  
  危険地帯・活断層   
   
■地震長期予測の現状 :    (新潮選書出版・力武常次著・日本の危険地帯より)         
東海巨大地震はいつ起こる・・・・ 古くは1450年前の四国沖の地震から、南海東海地方では繰り返し繰り返し巨大地震が発生している ・ 170年前には四国から静岡の範囲に宝永地震(M8.4)が、120年前には慶長地震(M7.9)があって、120〜150年の平均繰り返しでほぼ同地域から巨大地震が発生している ・ 1944年と1946年に熊野灘と紀伊半島沖でM8程度の地震が2度起きているが、遠州灘付近ではないので地震エネルギーはまだ残っているとみられている ・ 東海・南海地震の発生周期 ・ 東海地震は予知できる(気象庁) ・ 東海地震の予知があったら(目黒区の防災ガイド) 
関東大地震の再来?・・・・・・・・・・ 大正12年(1923年)9月1日の関東大震災(M7.9・死者99331人・行方不明43476人)はフィリピンプレートの歪が相模湾トラフ(海底渓谷)のところで破壊し起こった ・ 相模トラフに関連する巨大地震は元禄地震(M8.2・1703年)である ・ その元禄地震の100年前、慶長地震(M7.9・1604年)があり三浦半島にも津波があったとされる ・ 1923年の地震により地盤のズレ量がどこまで復帰しているかを三角測量などでみているが、その復帰量で地震への歪(集積確率)を算出している ・ 集積確率をみると2000年で60%、2040年で90%になり、21世紀中盤が怪しいことになる ・ 関東地震と東海地震の相違・特殊性 (関東地震も東海地震も、同じフィリピン海プレートの沈み込みによって起こるもので、M8級の恐れがあるものである)
首都圏直下型地震の可能性?・・ 1855年安政江戸地震(M6.9・直下型・範囲は狭かったが死者7000人の出た地震)があった ・ 1703年の元禄地震、次には80年後、続いて30年、20年、10年、5年、1年と大地震の発生ピッチが詰まってきており、200年後に関東震災が起きている ・ このパターンで考えると、1929年以降、関東での大地震は沈静化しており、最初の80年が今経過しようとする時期になる ・ 以上は科学的な根拠のないもの、ただの統計によるもの     
   千葉県北部の地震は歓迎・・ 東海地震帯、伊豆半島、関東地震帯、これらはフィリピンプレートで、伊豆半島は大きく潜り込めず、本州の横っ腹を押し続けている ・ 茨城県南西部や千葉県北部で、都民を驚かすM5程度の地震が度々おきているが、これもプレートのどんづまり部分のずれによるもの ・ この地震が定常的におきている間は寧ろ安全でありが、これがなくなると直下型の大地震になる危険がある ・ 関東地方は地震の活動期に入ったと考えられている ・ 直下型地震の発生可能な地帯・首都圏直下型地震発生時の想定被害 
                
■関東地方の活断層 :  (岩波新書・松田時彦著・「活断層」 ほか)              
神戸も新潟も活断層地震・・・・・・・ 新潟県上中越沖の海底は特徴的な地質構造で、今回の地震はそこの活断層の一つが動いた ・ 海底の活断層は3月の能登半島地震でも同じ原因とされるが、実態は不確定 ・ 死者6000人を出した阪神・淡路大地震も活断層(淡路島(北緯34度36分 東経135度03分)震源の深さ16Km) ・ チリの巨大地震も1000Kmにわたる活断層がずれたもの(最大20m) ・ 1923年関東大震災、1703年元禄地震はいずれもプレート境界で発生の巨大地震です       
   活断層の性質・・・・・・・・・・・・ 活断層は間欠的に動くので、その調査も100万年単位といった長さでみないといけない ・ 断層の活動間隔やズレ量は大体同じになっているので、各地震統計で予測がされている ・ 活断層が長いと地震の間隔は長いが大規模地震になる       
関東平野の活断層・地震・・・・・・・ 関東地方では身体に感じる地震が非常に多い ・ 関東平野の下にはユーラシア大陸プレート・太平洋プレート・フィリピン海プレートの3つのプレートの上にあり、地震の殆どはプレートの動きによって、境界部付近においておきている ・ 震源が40〜100Kmと深い地震になっている ・ 1855年江戸地震・1880年横浜地震・1894年東京地震・1895年龍ヶ崎地震・1922年浦賀水道地震・1923年関東大震災などがあって(M7〜M8程度)、いずれも沈み込んだ直下のプレートに関係している
   活断層は少ない・・・・・・・・・・ 関東平野の活断層は、関東平野の南西部にありますが、東半分の茨城県・千葉県北部・北関東などは非常に少ない ・ 北関東にもナンバーワンの活断層、那須野の関谷断層がありますが、群馬県あたりにはなく、この地域の地震は少なくなっています ・ 東京付近では横浜から千葉にかけての東京湾沿岸には余りありませんが、JR総武線にそった東京湾北縁断層、東京湾奥部の東京湾北部断層、埼玉県から東京に向かう荒川断層、その延長の深谷断層、立川から飯能への立川断層、その南の伊勢原断層などがありますが、いずれもB級・C級の断層です ・  東京の活断層 ・ 埼玉の活断層 ・ 神奈川の活断層 ・ 千葉の活断層  
   南西部は要注意・・・・・・・・・・ 特に要注意は国府津・大磯付近の国府津・松田・神縄断層帯(A級)です ・ 1000年動いていないので要注意です ・ 三浦半島には活発な活断層があります ・ 北武断層帯(A級)と武山断層帯(A級)が北西と南北に走っています ・ 鎌倉時代非常に地震が多かったと記録されています ・ A級B級・C級とはあるが、ロングスパンのものなので、地震発生への確度は低いので、いずこでも注意はしておく必要がある ・ 活断層マップダウンロードサイト  
浅い地震と深い地震・・・・・・・・・・・ 関東地方の陸域で発生する地震は、活断層などで発生する浅い地震(深さ0〜20km)、沈み込むフィリピン海プレートの上面や内部で発生するやや深い地震(深さ20〜50km)、沈み込む太平洋プレートの上面や内部で発生する深い地震(深さ50〜100km)の3種類に分けられる ・ 3つのそれぞれの地震について (地震調査研究本部)       
■リンク集 :  (地震の予防・防災) 
都庁、県庁の防災対策・・・・・・・・ 東京メトロ災害情報ホームページ ・ 東海愛知のホームページ     
地震への備え・・・・・・・・・・・・・・・・ 首都圏直下型地震への防災豆知識 ・ 地震に対する10の備え(消防庁)  ・ 大地震のときあなたは(練馬区のアドバイス) ・ 地震への備え(東京都) ・ 持出袋サンプル