腰痛・腰の曲がりがないように (腰痛名医15人紹介のほか) 
        
                            (NHK「きょうの健康」ほかを参考)

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腰痛の種類と療法   椎間板ヘルニア
脊柱管狭窄症・リンク集
日本人に最も多い悩み・腰痛
腰痛の種類 (高齢者に多いもの)
  (女性に多いもの) (若者にも)
 . 軽いときの療法(民間療法)
予防(生活・スポーツでの注意)
ヘルニアの名医15人の紹介
 . この腰痛・50歳から増える
予防のための日常生活
リンク集:インターネット相談
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  腰痛の種類と療法     
       
■腰痛の種類と症状 :        
日本人に最も多い悩み・腰痛・・・・ 厚生省2004年の調査によると、日本人で悩みの多い身体症状は、男性の1位が「腰痛」、女性では1位が「肩こり」、2位が「腰痛」であった ・ 腰痛で悩んでいる人の割合は、男性で8.2%、女性は10.8%である ・ これは0歳児を含めての値なので、成人に限ればその割合はもっと高くなる 
腰痛の種類・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 腰痛で最も多いのが筋肉に痛みによるもの、「筋性腰痛症(筋筋膜性腰痛)」である ・ 筋肉以外の腰痛は痛みの発生部分の名前が病名についている  
   腰痛の種類と症状・・・・・・・・・ 腰椎間板ヘルニア ・ 腰部変形性脊髄症 ・ 脊髄分離症 ・ 脊髄すべり症 ・ 腰部脊柱管狭窄症 ・ ぎっくり腰 ・ 骨粗しょう症 ・ 内科系の病気 などが主なところである   
      高齢者に多いもの・・・・・ 変形性脊椎症・・(腰からおしり、太もも、ふくらはぎにかけて痛みが生じる)
脊椎管狭窄症・・(足全体の神経が圧迫された病気)
      女性に多いもの・・・・・・・ 脊椎過敏症・・・(背骨の出っ張りを押すと激痛 ・ 身体ねじっても痛くない ・ 自然に治る)
骨粗しょう症・・ (中高年女性に多く、足を軽くぶつけただけでも、骨折してしまう)
女性の腰痛・・・(妊娠中、産後、生理などにより腰痛が起こることがある)   
      年齢・性別に関係なし・ 腰椎間板ヘルニア・・(仰向けで足を少々上げただけでも痛い ・ 太ももから指先まで痺れる)
脊椎分離 すべり症・(椎間板ヘルニアと同じ症状 ・ 疲れると出る)
坐骨神経痛・・・(変形性脊椎症と同様、おしり、太もも、ふくらはぎにかけて痛む)
ぎっくり腰・・・・・(痛みは椎間板ヘルニアと同じですが、10日〜20日で完治する)
腰痛症・・・・・・・(筋肉や筋の炎症で、寝起きのとき・疲れたときに出る ・ 湿布で治る)
側湾症・・・・・・・(痛くて、上半身が曲がってしまう)
脊髄腫瘍・・・・・(背中の中が痛む感じになる)
脊椎カリエス化膿性脊椎症・・・・・(腰痛の痛みで発熱する)
内臓疾患による腰痛・・・・・・・・・・(胃・十二指腸潰瘍・腎結石・子宮筋腫・がん転移・・・)   
   
   
  椎間板ヘルニア 
   
■椎間板ヘルニア症状と治療 :    
腰痛の3割をしめる・・・・・・・・・・・・ 椎間板の中身が飛び出して、神経や脊髄を圧迫し、腰痛を引き起こす ・ 年齢により起こることとスポーツのしすぎで起こることがある ・ 腰痛の3割をしめるのがこの「椎間板ヘルニア」  
椎間板ヘルニアの検査と治療・・・  以下、文芸社・諸岡正明著・「椎間板ヘルニアと言われたらこの本を読もう」による   
   ヘルニア治療前の検査・・・・ MRI、脊髄造影、硬膜外造影、椎間板造影、神経根ブロック造影、筋電図・神経伝導速度  
   ヘルニアの症状・・・・・・・・・・ 腰痛・・・・・・・・・・・(痛みの程度・種類さまざま、痛みの全例が疑いになる)
脊椎の湾曲異常・・(立っていると背中が異常に曲がる ・ 左右に曲がることもある)
腰の動きの異常・・(そることよりも、お辞儀をすることの方が難しい)
下肢の痛み痺れ・・(異常椎間板の位置により、痛みの状態が変わる)
下肢の筋肉低下・・(症状が続くと、足の筋力が低下し、太もも脹脛がやせてくる)
排尿排便の障害・・(尿の便の感じが鈍くなっては重症、手術が必要な状況である)     
   ヘルニアの養生、治療       
      軽いときの養生・・・・・・・ 安静・・・・・・・(軽い場合、寝ることではなく、気をつけて日常生活をすれば治ります)
寝具を選ぶ・・(布団は柔らかすぎても、硬すぎてもよくない ・ 適度な硬さのものを選ぶ)
姿勢・・・・・・・(椎間板ヘルニアでは背中をまるくする姿勢はよくない ・ その他症状は別)
寝る・・・・・・・(背中を反らせないよう、膝下にクッションを置いたり、膝を曲げて寝る)
座る・・・・・・・(あぐらなどは背中をまるくするのでよくない ・ 正座など後彎を減らすが楽)
腰掛ける・・・・(腰の後ろに薄いまくらをおいたりして、背中をまるくしないのがよい)
歩く姿勢・・・・(歩くことはよいこと ・ 立ちあがったり、歩くとき、杖は助けになる)    
      民間療法 (生活治療)・ ぶら下がり・・(脊椎に牽引力が働きそり勝ちになる ・ 膝を曲げて腰を反らないようにする)
整体・・・・・・・(カイロや整体治療が世間で広く行われてるが、根拠ないが否定もできない)
指圧、鍼・・・・(痛みを取るのに鍼治療は効果があることもあり、無視できない治療法)
磁気・・・・・・・(磁気テープを貼る方法であり、血流によいとされるが、証明はない)
ストレッチ・・・(普段動かしていない関節を動かすことはよい ・ 仕事中などにするとよい)
ヨガ・・・・・・・・(一種のストレッチだが、症状によっては良くないストレッチもあるので注意)
腰痛体操・・・ (マッケンジー考案の体操を改善した多くの体操がある ・ 無理はよくない)
ラジオ体操・・ (多くの人にできるような体操であり、無理をしなければよい)
水泳・・・・・・・(反る、捻るの運動がよくないので要注意 ・ 軽い水泳、水中ウォーク程度に)
ウォーキング・(急性期のヘルニアでなければ30分程度はよい ・ 膝の悪い人は程ほどに)
      病院での治療・・・・・・・・ 機能回復訓練・・・・・(NHKきょうの健康2002年6月号・2006年4月号に腰痛体操)
理学物理療法・・・・・(電気・温熱・低周波・寒冷 ・ 超短波は深部に、温熱は浅部に効く)
マッサージ・・・・・・・・(急性期以外であれば、局所の循環をよくするので有効)
牽引・・・・・・・・・・・・ (急性期の牽引は悪化させる場合がある ・ 余りの牽引はよくない)
薬・・・・・鎮痛消炎剤(痛みを止められるが副作用あり)
      筋肉弛緩剤(鎮痛消炎剤と併用することにより、痛みを和らげる)
      ビタミン剤  (B:神経機能回復 ・ E:血液循環促進 ・ D、K:骨粗しょう症へ)
      湿布薬   (炎症を抑える ・ 副作用はないが、かぶれやすい人は要注意)
注射・・・局所ブロック ・ 神経根ブロック ・ 硬膜外ブロック ・ 持続硬膜外ブロック
      仙骨ブロック ・ 椎間関節ブロック ・ 腰部交換神経ブロック など
手術・・・ 切開手術 ・ 鍼を刺すだけのけい皮的椎間板減圧手術 がある    
   
■椎間板ヘルニアの予防 :    
ヘルニアは生活習慣から・・・・・・・ ぎっくり腰を再三繰り返している人に多い ・ 加齢でも起こしやすい ・ クルマ生活、テレビ観賞、スポーツ過多、介護作業、社会週間・生活環境から腰部の筋力低下・不良姿勢・過酷使用などによって起こることが多い      
   きっかけは様々・・・・・・・・・・・ くしゃみ ・ こもり抱っこ ・ 引越し ・ 介護 ・ 便秘 ・ 運転 ・ 労働災害 ・ 心因 
   手術しても完治はしない・・・・ 手術により椎間板を固定してしまうこともできますが、その他の椎間板への負担もかかり皆無にはできません ・ ヘルニアの手術後の再発率は7〜15%程度といわれています ・ 再発防止には、自分で普段の生活習慣を見なおすことが大切    
ヘルニアの再発防止 と 予防・・・・ 椎間板ヘルニアは再発率の高い病気 ・ 悪い生活習慣を続けていたら再発する可能性大   
   日常生活での注意・・・・・・・・ 家事・育児・引越し・旅行(重いものの持ち上げ注意) ・ 座る(仕事などで同じ姿勢を長く続けない・草取りなどでの前かがみの姿勢もよくない・トイレは要注意です) ・ 寝る姿勢(朝起きのとき腰が痛む人は寝具の見なおしが必要・膝を丸めるのがよい・うつ伏せはよくない) ・ 立ち続け(風呂の腰掛けのようなものを床に置き、片足づつ乗せて片方の膝を曲げるとよい)    
   趣味・スポーツでの注意・・・・ ジョギング・山歩きはよいでしょう ・ つり・ガーデニングは問題 ・ タバコは椎間板を萎縮させたり老化を早めるのでよくない ・ スポーツ(強い圧の掛かるもの:相撲・柔道・ラグビー・ボート 捻る反るもの:水泳平泳ぎバタフライ・テニス・卓球・ゴルフ・サッカー 激しいトレーニングに注意) 
   筋肉体操・ストレッチで予防・ 日頃から適度な運動で背骨まわりの筋肉を鍛えておくことが大切 ・ 腰痛体操(5〜10回程度でよい・・・仰向けになり:膝を曲げたり伸ばしたり・頭と肩を両腕で持ち上げる・・・・腹ばいになって:頭を上げて背中を反る・腕の補助ありと補助なしで・・・仰向けから左足を右足の外へ、右足を左足の外へと腰のストレッチ・・・起き上がって足の指先へ手を伸ばす)  以上「NHKきょうの健康」より @@@  
ヘルニアの専門医院・・・・・・・・・・ 椎間板ヘルニア即効センター  
主婦と生活社「この病気・この名医」より
  千葉大学:高橋和久教授 ・ 千葉労災病院:山縣正庸部長
  独協医科大学越谷病院:野原裕教授 ・ 福島県立医科大学:菊地臣一教授
  埼玉医大:高橋啓介教授 ・ 九段坂病院:中井修部長 ・ 日本大学:徳橋泰明教授
  東京医科大学病院:駒形正志教授 ・ 東京医科歯科大学:四宮謙一教授
  慶応義塾大学病院:戸山芳明教授 ・ 杏林大学病院:里見和彦教授
  横浜市立赤十字病院:小森博達部長 ・ 昭和大学病院:森下益多郎教授
  東海大学病院:持田譲治教授 ・ 京都府立大学病院:長谷斉教授    
               
   
  腰部脊柱管狭窄症(坐骨神経痛)
   
■脊柱管狭窄症の治療法 :  (NHK「きょうの健康」2005年12月より)          
50歳から増えるもの・・・・・・・・・・・ 近年腰痛の中でも特に多くなっている ・ 神経の通り道(脊柱管)が狭くなることで、腰痛や歩行障害が発生する ・ 腰を反らせると痛くなり、前かがみになると楽になるのが特徴  
   ひどくは排泄障害も・・・・・・・ 重度になると、歩いたときに脚の痛みやしびれが出たり、前かがみや休憩をしてまた歩くというようになる ・ また神経が圧迫されるので、排泄障害や感覚障害を引き起こすこともあります    
薬・コルセット・注射で治療・・・・・・ コルセット→薬→注射などの保存療法になりますが、それらで効果が得られず悪化するような場合は手術が考えられます ・ 排泄困難・日常生活不便の場合に手術が検討されます   
   コルセットで腰を固定・・・・・・ 腰を伸ばすと痛むので、やや前かがみのコルセットが用いられる      
   薬で痛みを軽減・・・・・・・・・・ 痛みには「消炎鎮痛薬」が、しびれに対しては「ビタミンB12製剤」が用いられる ・ 歩行障害がある場合には、血流改善の「プロスタグランジン製剤」が使われる   
   神経ブロックで痛みを取る・・ 神経の周辺に「局所麻酔薬」と「ステロイド薬」を注射することにより炎症を抑える ・ 神経根に注射する方法と、神経根の周辺に注射する方法とがある   
   手術は日常生活不具合時・・ 手術には、神経の圧迫を除く「除圧術」と、上下の椎骨を固定する「脊椎固定術」の2通りがある     
       
■脊柱管狭窄症再発防止策 :  (法研・戸山芳昭著・「坐骨神経痛がわかる本」より)  
リハビリの目的と進め方・・・・・・・・ リハビリテーションの目的は、基本的には下半身の筋肉の強化、歩行訓練 ・ 階段の上り下りが支障なくできるようになれば終了、退院です ・ 開窓術などの手術の場合、1週間後からコルセット装着、2〜3ヶ月後位からコルセットを外し、運動に入ります     
   機能障害を見極めプラン・・・ 地域のケースワーカーなどの協力をあおぎ、様々な検討と、職場への理解を求める運動が大切    
   リハビリ中心の運動療法・・・ 退院後、薬物服用・ブロック療法・低周波電気治療・マッサージ・温熱療法などが行われ、回復期になると腰痛体操などが行われる ・ 腰痛体操は姿勢不良矯正・前弯の増強・可動域の改善などのために行われる ・ 患者自身が運動の目的を理解してすることが重要 ・ リハビリ運動の内容は上記@@@とほぼ同じ       
再発を防ぐ日常生活・・・・・・・・・・・ 体重を増やさない ・ 背筋・腹筋をつよくする ・ 異常を感じたら身体を休ませる ・ 腰に優しい運動を心がける ・ コルセットや杖などを使用する(手術などを受けた人) 
   腰に負担をかけない工夫・・・ 立っているとき・・・・・・ 背中を真直ぐに伸ばす、お尻を閉め、膝を曲げる
重いものを持つとき・・・腰を落として身体近くに物をおき、背を丸めずに上げる
長時間同じ姿勢・・・・・ ときどきストレッチをしましょう
長時間いすに座る・・・・ソファはよくない ・ 硬い背当たりの肱掛椅子がよい
自動車を運転するとき・ 長時間のときはコルセット使用を ・ 腰部に脊当てをおくとよい
寝るときは・・・・・・・・・・うつ伏せより仰向けの方がよい ・ 膝を丸め ・ 身体を捻らないように
        
              
■リンク集 :           
クリニック・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ インターネット無料問い合わせ ・ 腰痛・肩こり改善法 ・ 腰痛セルフチェックシート
予防知識・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 予防知識(女性腰痛ほか) ・ 腰痛は人間の宿命 ・ 知っていますか?腰痛のこと 
ストレッチ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 腰痛予防運動 ・ 腰痛予防のための体操 ・ 腰痛体操