21世紀の医学 (医学と工学とが連携) (12月3日朝日新聞より) |
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■細胞科学 : |
細胞から臓器をを作り出す技術・・ |
東京女子医大・岡野光夫教授は、細胞増殖させて臓器の素になる細胞シートをつくる研究をしている ・ すでに角膜移植に応用し、30人の患者さんへの治療に成功を収めている |
口内2mmの細胞から移植・・ |
患者さんの口内から2mmほどの細胞を取り出し、2週間かけて皿一杯までに培養をする ・ そのシートを患者さんの角膜に貼りつけて治療が完了できる |
筋肉を作り出す技術へ・・・・・ |
シートを何枚も重ねることにより筋肉を作り出す研究にも取り組んでいる ・ 培養したシートにグルコースと酸素を与えると拍動をし続けることを確認しています ・ こうした組織を安全に大量に作るために、ロボットを使ってシートを積層化する装置を開発しています ・ 心筋・血管・肝臓などの増殖を目指している |
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■ロボット医療 : |
ロボットによる手術・・・・・・・・・・・・・ |
九州大学大学院の橋爪誠教授は、コンピュータやロボット技術を活用した手術、救急救命のシステム開発に取り組んでいる |
ロボット手術機「ダビンチ」・・・ |
ロボット手術の代表「ダビンチ」は、世界に656台の納入実績がある ・ 日本には4台で、九州大学、慶応大学などに入っている ・ 3本の腕をもち1本が内視鏡、残り2本で手術を行う ・ 内視鏡を見ながら、医師が操縦装置を5mm動かすと、ロボットの手は1mmにして動くので、微細な間隔の縫い合わせなどができる ・ ベテラン外科医も脱帽の能力をもっている |
日本の医療行政がお粗末・・ |
日本の先端医療をみると、先端医療技術の開発は世界一であるのに、日本では殆ど普及していかない ・ 医療機器の認可に何年も掛かることと、保険適用になるのに更に何年も掛かるためである ・ その間欧米では使用・改良・製品化が進んでいくということになっています |
低侵襲外科手術・管腔内手術・・・ |
内視鏡などでの手術(低侵襲外科手術)が現在盛んに行われるようになったが、これからは管腔内手術が注目される |
カメラに歩かせる技術完成・・ |
管腔内手術においてはこれまでカメラを押し入れての作業であったが、これからはカメラを歩かせるこごが可能になる ・ カプセルのようなカメラ器具を口から飲み込む、これで診断・治療が可能になってきます ・ ロボット技術の応用例です |
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■リンク集 : |
医工連携・・・・・・・・・・・・・・・・ |
東京大学医工連携部 ・ 京都大学医工連携シンポジュウム ・ 慶応義塾大学における医工連携 |
最先端医学・・・・・・・・・・・・・・ |
最先端医学の検証 ・ 最先端医学のブログ |
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スロートレーニング と 鉄人トレーニング (日本経済新聞・朝日新聞より) |
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■スロトレで運動不足の解消を : (日本経済新聞06年9月10日より) |
ゆっくりと衰えた筋肉を呼び戻す・ |
若い頃体力に自信のあった人でもいきなり激しい運動をすると関節や筋肉をいためます ・ そんな人達にぴったりな運動法が「スロートレーニング(スロトレ)」である ・ ダイエット効果も期待できる |
ゆっくりと筋肉を動かす・・・・ |
バーベルや鉄アレイなどは使わない ・ 関節や筋肉を痛めないようにゆっくりと筋肉を動かす ・ 烈しい運動と違って徐々に血圧を高めて行くので、脳や心臓にも負担がかからない |
筋肉に意識をおいてゆっくり・ |
単にゆっくりだけでは駄目 ・ 立った状態で膝を屈伸させる運動では、膝を完全に伸ばしきったり・曲げきったりせず(筋肉に力を持続させた状態で)、屈伸を繰り返す ・ 3秒屈伸・1秒休み(休みのときにも力が入っている)を5〜10回繰り返す ・ 週に2回ほど実践すれば効果がある |
ストトレ筋力UPのメカニズム・ |
ゆっくりした筋肉の緊張は、筋肉に酸欠状態を起こさせ、筋肉に乳酸や疲労物質が溜まる ・ すると脳から成長ホルモンの分泌指令が出て、筋肉にホルモンが注入され、筋肉のパワーが向上するという仕組 ・ ゆっくりとの持続が、脳へ烈しい運動同様の錯覚を起こさせ、ホルモン分泌をしてしまうのだ(東京大学・筋生理学教授談) |
成長ホルモンは大人にもある・・・ |
子供が大きくなるために必要な成長ホルモンは、大人にも大切なもので、筋肉の強化などに有効に働く ・ 石井教授の実験によれば、成長ホルモンの分泌は、スロトレも通常のトレーニングもほぼ同じであったとのこと |
有酸素運動すると尚よい・・・・ |
スロトレの後ウォーキングなどの有酸素運動をするなどは、ダイエットしたい人には効果的と、石井教授は薦める ・ 有酸素運動をすると脂肪を効率良く燃やすことができる ・ スロトレで体を鍛えておけば筋肉量が増え、基礎代謝が上がってカロリーの消費が増える ・ スロトレで筋肉をつけておければ、ウォーキングあるいは家の中の掃除・風呂洗い・洗車などいった体を使う家事ででもカロリー消費を増やせる ・ ダイエットにもつながるという |
リンク集 (スロトレ) ・・・・・・・・・・・ |
高齢者の運動と身体トレーニング ・ 石井直方の健康トレーニング ・ スロトレでウェストダイエット ・ スロトレ実施例 ・ スロトレ70 |
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■「鉄人選手」のトレーニング : (朝日新聞06年4月22日より) |
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高齢で活躍する選手が多い・・・・・ |
プロ野球の工藤公康投手(44)・金本知憲選手(39)・サッカーの三浦知良選手(38)・スケートの岡崎朋美選手(37)・マラソンの高橋尚子選手(36)など、スポーツ界でベテラン選手の活躍がめざましい ・ わが国オリンピック入賞選手の平均年齢も年々高くなってきている ・ 米国では40代の選手が当たり前のように活躍をしている |
金本選手の人体改造・・・・・・ |
金本選手は広島に入団した92年からトレーニングアスリート(平岡洋二さん)の指導を受けてきている ・ もともと細身であるが肉体改造により長距離打者の体になった ・ 体重は78Kgから91Kgに増えたが、体脂肪率は11.6%と低いまま、このため体重が増えてもシャープな動きが維持できている |
どうして 延びる 選手寿命 ・・・・・・ |
科学トレーニングもあるが・・・要因はいろいろ |
栄養学の発達・・・・・・・・・・・・ |
食生活の自己管理が選手の常識になった ・ 内臓に負担をかけない食事方法 ・ 栄養素を補うサプリメントの普及利用が進んだ |
科学的トレーニングの普及・・ |
競技に必要な要素を分析した合理的なトレーニングが行われるようになった ・ 選手寿命を縮めるドーピングの検査が厳しくなった ・ 従来の練習中の水分摂取禁止やうさぎ跳びの強制などの間違ったトレーニングは否定され、個人差に応じた効果的トレーニングがされるようになった |
道具の進化・・・・・・・・・・・・・・ |
スポーツ工学に基づいた身体にあったシューズやユニホームの普及 ・ 競技の邪魔にならない超軽量なプロテクターなどによって怪我が少なくなった |
怪我予防技術の発達・・・・・・ |
アイシング、高酸素カプセルなど、筋肉をクールダウンさせる怪我の予防法が浸透した ・ テーピング技術の画期的な発達により、故障個所にも負担をかけず競技を行えるようになった ・ 関節手術などスポーツ医学分野も発展した |
メンタルトレーニングの普及・ |
心理学に基づいたメンタル強化術が日本にも導入された ・ 選手の自己管理意識も高まり、引退年齢も上げられた |
食生活が注目されている・・・ |
レースで減った体脂肪率を増やすために高橋尚子選手は大食いをするという(駆っては体脂肪を減らすトレーニングが為されたが、体脂肪が17%を切ると骨密度が落ち危険であることが分かった ・ 工藤選手は結婚後、夫人の和食中心の食事管理で成績向上、今も玄米や胚芽米など咀嚼が必要な主食や鍋料理を多く食べている ・ 工藤選手の管理栄養士幕内秀夫さんはこの粗食による食事管理を薦めている |
リンク集 (運動のトレーニング) ・ |
スポーツ医学・科学的トレーニングとは ・ 科学的トレーニングで韓国野球を制す ・ 野球での科学的トレーニング ・ サッカーの科学的トレーニング ・ テニスジュニアトレーニング |