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■環境ホルモンとは : |
そもそも何でホルモンといったか・・ |
環境ホルモンとは外因性内分泌撹乱化学物質のこと (人間や他の生物の機能を撹乱してしまう化学物質のこと) ・ この物質は米国の生物学者シーア・コルボーン博士の著書「奪われし未来」で紹介された ・ 自然界のさまざまなところで環境ホルモンと思われる物質の影響が現れており、ワニ・水鳥・魚・かめなどで生殖関係に異常が見られており、人間でも精子数が減るなどの報告が出ている |
環境ホルモンは環境問題・・・ |
環境ホルモンは、環境公害問題のように一企業発生という問題ではない ・ 加害者を特定しにくい公害問題なので、被害者と加害者が同じ人物になっている ・ 快適な生活のため殺虫剤を使用などで、徐々に地球蝕んで、わずかな量で生物に影響を与えていっているのである |
環境ホルモンと環境汚染・・・・・・・ |
環境汚染の問題は水俣病やイタイイタイ病などあるが、これほどに騒ぎはないが環境ホルモンによる空気や川・海の水の汚染も重大な環境問題なのである ・ 環境汚染ひとつであるが、環境ホルモンが体内に入ってくると、細胞はいつまでの活動をし続けてしまうという厄介な現象が起こる |
環境ホルモンとは・・・・・・・・・ |
一部の化学物質は、人や生物のホルモン(内分泌)系を妨害し、健康に悪影響を与える可能性がある物質を、「環境ホルモン」と呼んでいる ・ 環境ホルモン問題は内分泌系全般を対象としており、現状では特に生殖に関係するもの、中でも女性ホルモンの「エストロゲン」とそれに類似した物質群を問題になっている ・ 外部から環境ホルモンが体内に入るとそのものはいつまでも体内に残り、本来の体内発生のホルモンの分泌が抑えられてしまう ・ 体内に異常を来たしてしまうのである |
生物に現れる異常・・・・・・・・ |
米国で発見されている例では、奇形の鳥類、腫瘍のある鳥類、ピューマ・ライオンの精巣停止、カナダやイギリスでイルカや川魚の出産数の減少、日本ではコイのメスオス合体、手足の多い蛙などがみられる |
環境ホルモンとされる物質・・ |
DDTというお馴染みの殺虫剤、昆虫に効き目があり人や家畜にはそう毒性は強くなく、戦後間もない頃よく使用された ・ 後に発ガン性が指摘され、製造使用は禁止になったが、安定した物質のためいまだに環境中に残存している ・ その他に工業用洗剤として使用されている「ノニフェノール」(女性ホルモンと同じような働きをする) ・ 船底塗料などにしようする「有機スズ」はメスをオス化する働きをする ・ カップ麺の容器「ポリスチレン」も疑われた ・ ダイオキシン・PCBも遺伝毒性として可能性がある |
従来の環境汚染との違い・・・ |
企業が汚す従来の環境汚染と違って環境ホルモンによる汚染は、人それぞれが出している可能性もあり、責任の所在があいまいである ・ そしてながきにわたってその影響がでて、精子数の減少・奇形精子の増加(切れやすい子供が生まれるとの報告もある)といった形であらわれてくる不気味なものである |
環境ホルモンは人工物質・・・ |
環境ホルモンはDDTや有機スズなどものとして見分けのつくものと、プラスチック製品などに酸化防止剤や可塑剤などを加えたときに出てきてしまう捕らえにくいものとがある ・ 後者のような場合、廃棄物などから出てきてしまうので、それを予防することが厄介である ・ とのことで環境ホルモンはゴミの問題なのである |
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■環境ホルモン対策 : |
世界の環境ホルモン対策・・・・・・・ |
米国には毒性物質規正法との法律があり、9万種の物質を洗い出している ・ 米国の研究をうけて経済協力開発機構もスクリーニングをすることを決定している ・ 環境ホルモン対策の関心は先進国だけであって、途上国は無関心であるのが問題である |
日本の対策・・・・・・・・・・・・・・ |
橋本龍太郎元首相が環境ホルモンを最重要課題とする施政方針演説をした後、水質汚染検査の対象が拡大され環境ホルモンが含まれるようになった ・ 地方行政も熱心でゴミについても大きな変化があった ・ 学校給食に使われるもの、分別の種類などなどに考慮がなされるようになった |
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■リンク集 : |
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環境ホルモン汚染物質・・・・・ |
内分泌撹乱物質(Wikipedia) ・ 環境ホルモン物質リスト |
環境ホルモン情報・・・・・・・・・ |
環境ホルモン情報提供サイト |