米国証券・保険破綻、メガバンク破綻から大恐慌か・・ 
                

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大恐慌になるのだろうか   日本勢世界市場で攻勢
リンク集
本当の危機は10月中旬から
日本の金融資産がアメリカを救う
AIG、アリコ生保は大丈夫か
 . 三菱UFJ→モルガンへ融資
野村ホールディングス
  アジア、欧州の拠点増強
 . リーマンとAIG
世界恐慌
日本経済行方
     特集記事のバックナンバー:       掲示板 (チョット関連の話題ありませんか) 


  大恐慌になるのだろうか   (週刊現代10月4日号)    
■本当の危機は10月中旬以降か :  「アメリカ経済終わりのはじまり」のベストセラー作家、松藤民輔談
アメリカの消費マインドが減退・・・・ 消費が好きなアメリカ人がお金を使わなくなってきている ・ フロリダでは毎日10軒以上の不動産差し押さえがなされている ・ 全米20箇所もの不動産価格が同時に下がったのは、1929年の大恐慌以来 ・ 金融や不動産に危機が移行するのは分かっていたが消費マインドがこれほど落ちるとは思ってもみなかった      
恐慌は既に始まっている・・・・・・・・ サブプライム危機はきっかけに過ぎない ・ サブプライムで巨額の損失を出した大手証券会社ベアー・スターンズの買収、日本の住専にあたるファニーメイとフレディーマックが行き詰まったのが第1ステージ ・ そしてリーマンが第2ステージ ・ 第3ステージの銀行がやられる番が次に控えている ・ 10月中旬から11月にかけてが心配時期である   
               
■日本の金融資産がアメリカを救う :          
アメリカ金融謳歌の時代終わりへ・ 今カリフォルニアでは不動産価格が軒並み30%は下落している ・ 銀行の危機が表面化したときアメリカは即座に公的資金を大量導入、銀行の国有化を進めると思う ・ 日本もまだ株は戻っていないが、米国でも元に戻るまでには20年は掛かりましょう ・ アメリカは世界の金融センターで消費生活を謳歌してきたが、その時代は終わりをつげているのです ・ ヘッジファンドのようなマネーゲームも終わるということです   
日本への影響大・・・・・・・・・・・・・・ これまで多くの投機マネーは、株や不動産、原油など買うと言う取引をしていましたが、それらいずれもが暴落しドルを買い戻す必要性が出てきています、という訳で暴落しそうなドルがそれ程には下がっていません ・ 金先物はリーマン破綻後700ドルから800ドルへ一日で急騰、日本の自動車輸出などは冷え込み、日本の株式市場は下落している  
日本の金融資産が助け舟なるか・ 日本には世界最大の個人金融資産がある ・ 今後アメリカ、ドルを唯一支えられるのは日本の金融資産かもしれない ・ 日本の存在感が広まっていくかも知れない  
       
■AIG・アリコ生保は大丈夫なのか? :   
FRBが9兆円融資したが・・・・・・・・ 米国保険最大手AIGの経営破たんを受けて、FRB(米連邦準備制度理事会)が約9兆円の緊急融資を行った ・ 日本国内で破綻した保険会社は7社あり、保険金が1/5になってしまった例もある ・ しかし日本の生保が破綻しても「生命保険契約者保護機構」が90%まで保障してくれるので、10%の保険金減額ですみます      
日本経済にも危機が押し寄せる・ とはいえAIGに融資していた日本の銀行の貸付分が焦げ付く危険性が高い ・ 380億円貸付をしていた申請銀行の株価が急落した ・ このように日本の銀行も融資を控え、貸し渋りをはじめている ・ 日本の中小企業7〜9月連続、倒産件数1000件を超えている ・ 日本経済全体も雲行きがおかしい ・ このところの原油価格の暴落や円高により物価は下がるが、米経済の失速での影響が深刻である  
               
■日本が資源戦争に敗れる日 :            
原油バレルはこうして生まれた・・ リーマンブラザーズの破綻をきっかけに、原油価格が大きく下がっている ・ 年末にかけて1バレル50ドルをきってもおかしくない ・ リーマン破綻は不動産バブル崩壊が原因であるが、原油の1バレル140ドルもバブルであった ・ 原油価格がバブルになったのは「経済のマネーゲーム化」である ・ 米国で70年代後半から金融市場が自由化され、金融機関は競ってABSなどの金融商品を作った ・ 商品市場は株式、債券市場に比べると1/500の規模で運用されるので、なんでもありの市場になっていった 原油バブルもいよいよ崩壊の時期にきた 
健全な原油市場にするため・・・・・ 中国は急激な経済成長とモータリゼーションで、原油の輸入国になったが、今国家を上げて油田とガス田の権益化に邁進している 中国は安い労働力を使ってのインフラ建設や武器供与をして、スーダン、アンゴラ、ナイジェリア、ミャンマーなどといった国々で権益を確保している ・ 世界の国々が中国のように資源の囲い込みを始めれば、第二次世界大戦前のような資源獲得競争事態のなる ・ 日本はそれを防げるよう、原油を世界共有財産とするコモディティ化を推し進めていくことがひつようである  
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  日本勢、世界市場で攻勢   (日本経済新聞9月23日より)          
       
■三菱UFJ投資銀行業務を強化 :          
モルガンスタンレーに巨額出資・・ 三菱UFJは米国金融危機を好機につなげたい考えだ ・ 最大9000億円の出資で決して小さな額ではない ・ 三菱UFJは「米国市場が最悪期を脱しつつある」と判断しての提携である ・ また同社の分析では、モルガンなど米証券大手の業務のうち融資や株式引き受け部門など伝統的な証券部門は底堅いとみた
   モルガン側は日本を歓迎・・・ モルガンスタンレー側はリーマンの破綻を受け、信用力を高めるため資本増強が急務になっていた ・ サブプライムローンでの傷が浅い日本の銀行との組み合わせが好都合と判断したようだ            
                   
■アジア・欧州シェア拡大狙う :         
アジア欧州のリーマン引き継ぐ・・ 野村ホールディングスがM&Aで成長市場のアジアと欧州で攻勢をかけている ・ 経営破たんした米リーマンブラザーズの人材と顧客を取り込み、シェアを拡大しようとしている ・ 野村はリーマンの香港、上海など11拠点に散らばる約3000人の従業員をすべて引き継ぐ ・ 不動産投資やトレーディング向け有価証券などの保有資産は引き継がない
米国のサブプライムは清算・・・・・・ サブプライムの深刻化をうけ、野村は昨年9月までに米国住宅ローンの証券化事業で1400億円の赤字を計上 ・ 米国事業を大幅に縮小した ・ 野村は「千載一遇のチャンス」と捉え、成長期待の大きいアジアと欧州へと拠点を増強した  
                
                
  リンク集    
AIGとリーマン・・・・・・・・・・・・・・・・・ 何がAIGとリーマンをわけたのか ・ AIGリーマン清算で相当な評価損計上へ   
世界恐慌・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 恐慌に対する各国の対応策 ・ 1929年の世界恐慌(Wikipedia) ・ 株価変動1930年代との比較  
日本経済の行方・・・・・・・・・・・・・・ いま聞きたいQ&A(株価) ・ 今後の日本経済 ・ 株安と今後の日本経済