民主党の研究 党の理念と行動 党内グループ 
                ( 朝日新聞より )

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民主党の基本理念   結党時から情報公開を重視
党内グループ
活力ある社会の創造へ
自立した個人が共生する社会
自立共生の友愛精神
 . 情報公開は市民主役のベース
情報公開追求で参院議席獲得
小沢氏も情報公開云ってはいるが
 . 選挙面倒見のよさで小沢グループ巨大化
その他グループの生い立ちとメンバー
直接給付の財源は年末予算編成が勝負
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  民主党の研究    ( 朝日新聞9月2日〜より )  
■民主党の基本理念 :   
私たちの現状認識・・・・・・・・・・・・・ 日本は官主導の保護主義 ・ 画一主義ともたれあい ・ 癒着の構造がゆきずまり、時代の変化に対応できていません 
   活力のある社会の創造へ・・・ 本格的な少子高齢化社会を迎える21世紀初頭までに、ゆとりと豊かさのなかで人々の個性と活力が生きる新しい社会を創造しなければなりません
私たちの立場・・・・・・・・・・・・・・・・・ 私たちは生活者、納税者、消費者の立場を代表します    
   自立した個人が共生する社会 市場万能主義と福祉至上主義の対立概念を乗り越え、自立した個人が共生する社会をめざし、民主中道の新しい道を創造します          
■私たちの目指すもの :          
   市場原理徹底で分権社会・・・ @ 透明、公平、公正なルールにもとづく社会
A 市場原理を徹底する一方で、あらゆる人々に安心、安全を保障し、
   公平な機会の均等を保障する共生社会
B 中央集権的な政府を「市民へ・市場へ・地方へ」
   との視点で分権社会へ再構築    
   自立共生の友愛精神・・・・・・・ C 「国民主義・基本的人権の尊重・平和主義」という
   憲法の基本精神を更に具現化
D 自立と共生の「友愛精神」にもとづいた国際関係を確立      
理念の実現に向けて・・・・・・・・・・・ 政権交代可能な政治勢力の結集を進め、国民の政権選択を求めることにより、この理念を実現する政府を樹立   
■民主党組織 :    96年発足、98年に民政党・新党友愛・民主改革連合と統一し新民主党、03年に自由党と合併
党所属国会議員(衆院308人、参院109人)
党員(4万4340人・年会費6000円)
サポータ(22万20407人・年会費2000円)
党本部(千代田区永田町1−11−1)
党職員(83人) ・ 地方議員数(2153人)     
   リンク集・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 民主党ホームページ ・ 民主党政権マニフェスト音声版 ・ 民主党(Wikipedia)    
       
■結党時から情報公開を重視 :   
市民が主役の党・・・・・・・・・・・・・・ 「みなさんと一緒に政策をつくり出すために命がけだ働く」鳩山首相の選挙時の演説
民主党は「市民が主役」というキャッチフレーズから命名された        
   情報公開がそのベース・・・・ こども手当て、農家への戸別所得補償、高速道路無料化など「バラマキ」と批判されているが、情報公開をして突き進む、お上任せにしない市民像的考えにたっている ・ 菅直人代表代行は薬害エイズ問題のとき、官僚がないと主張した資料を発掘して脚光をあびた ・ 新民主党ができたときも「わたしたちの基本理念は情報公開」との一項を設け、市民の自立と参加を進めるためには情報公開のインフラが大切と記した  
   情報公開追及参院選逆転・・ 一昨年長妻政調会長代理(当時)は「宙に浮いた年金記録問題」で追及、07年の参院与野党逆転の原動力となった ・ また今年も、「インド洋補給活動」「米国との密約問題」などなど野党として強力なる情報公開の追求を行ってきた  
小沢幹事長は情報公開??・・・・ 06年小沢党首になって「変身」を印象付けたが、小沢党首になってボトムアップからトップダウンに変わり、福田首相との「大連立」などにもゴーサインが出ていた ・ 小沢氏も言葉では随所で情報公開をいっているが、西松問題ほか充分とはいえない            
    
■党内グループが派閥化? :            
小沢系150人結束力抜群・・・・・・ 出身政党がバラバラで「寄り合い所帯」と揶揄されてきた民主党 ・ 自民党の派閥を体育会とすれば、民主党のグループはサークルで、複数のグループに所属する議員も多い ・ ただ派閥化しそうな台風の目、巨大小沢グループがある ・ 旧自由党メンバーが中核だが、今回の小沢氏が采配をふるった国政選挙での新人議員の加入が相次ぎ、150人の大所帯となった  
   選挙での面倒見の良さから・ 結束力の源泉は、選挙での面倒見の良さ ・ 小沢氏の秘書軍団約20人が全国に散り、徹底的などぶ板選挙を指導し、豊富な資金力を背景にぬかりなくする ・ 小沢流の選挙戦術の浸透は、風邪頼みで戦ってきた民主党の体質を変えつつある 
その他の党内グループ      
   鳩山グループ(45人)・・・・・・ 「政権公約を実現する会」 ・ 小沢グループと合同合宿をするなど、小沢グループと近い関係にある ・ 三井辨雄  仲野博子  鳩山由紀夫  小平忠正 大畠章宏 大島敦 小沢鋭仁 牧義夫 古本伸一郎 三日月大造  平野博文  高木義明 吉田泉 福田昭夫 鷲尾英一郎 松原仁 伴野豊 岡本充功 森本哲生 川端達夫 川内博史  笹木竜三 古賀一成    
   野田グループ(35人)・・・・・・ 「花斉会」新進党系のメンバーが多い ・ 玄葉光一郎  武正公一  野田佳彦  古本伸一郎  北神圭朗 近藤洋介 吉田泉 長島昭久 伴野豊 石関貴史 藤村修 市村浩一郎 松本剛明 松本大輔 三谷光男 高井美穂 原口一博大串博志 
   菅グループ(30人)・・・・・・・・ 「国のかたち研究会」中道 ・ 幅広い年代が所属しているのが特徴 ・ ▽さきがけ出身 菅  直人 江田五月(参院) 枝野 幸男 荒井 聡  石井 紘基 小沢 鋭仁 金田 誠一 小平 忠正

▽市民リーグ 海江田万里 牧野 聖修

▽民主改革連合 北橋 健治 土肥 隆一    
   川端グループ(30人)・・・・・・ 「民社協会」やや左より ・ 1960年社会党右派が結成での流れを汲むグループ ・ 新進党結成に参加し、同党が解散した後、新党友愛 ・ 中野 寛成 玉置 一弥 伊藤 英成 川端 達夫 高木 義明 田中 慶秋 鍵田 節哉 島  聡 城島 正光  仙谷 由人 三日月大造 田嶋要   
   横路グループ(30人)・・・・・・ 「新政局懇談会」左より ・ 結党時は29人で党内では多く強いグループであった ・ 旧社会党出身者を抱えることが寄り合い所帯の象徴のように言われるが、民主党に合流したのは右派の勢力が中心で、「国連中心主義」が持論の小沢氏と安全保障政策で一致している ・ 社民党系 ・ 赤松 広隆  輿石東(参院) 池端 清一 上原 康助  辻  一彦 石橋 大吉  五島 正規 大畠 章宏  小林 守 桑原 豊   坂上 富男 佐々木秀典  中沢 健次 鉢呂 吉雄  細川 律夫 葉山 峻   横路 孝弘 金田 誠一
   前原グループ(30人)・・・・・・ 「凌雲会」新党さきがけ系のメンバーが多い ・ 前原氏は06年の偽メール事件で失脚し、野田氏も代表選には不出馬であって、グループの求心力は低下し非主流に甘んじている ・ 前原誠司、仙石由人、野田佳彦、枝野幸男、津村啓介、小宮山洋子、安住淳 、玄葉光一郎、細野豪志、渡辺周、古川元久、近藤昭一、泉健太、山井和則、馬淵澄夫、北神圭朗、松本剛明、小川淳也、高井美穂、奥村展三、田島一成   
   羽田グループ(20人)・・・・・・ 「政権戦略研究会」やや右より ・ 大石 正光 奥田 建 釘宮 磐  後藤 茂之 小林 憲司 長浜 博行 平岡 秀夫 松野 頼久 松原 仁  山田 敏雅    
   岡田氏はグループなし・・・・・ 岡田氏は「自民党の真似をしても仕方がない」と派閥活動を否定し、どのグループにも属していない ・ 各グループの中堅、若手を集めた勉強会を開くなどして、党内での力を蓄えている    
       
■世論とのズレ「直接給付」 :   
徐々に拡大で説得・・・・・・・・・・・・ 「こども手当て」「高速道路の無料化」「高校授業料の無料化」「農業戸別所得補償」・・・などの「直接給付」、世論は必ずしも賛成でない ・ 世論とのこのズレをどのように説得し、埋めていくのか
   組織はつくったが・・・・・・・・・ 看板政策の実現に必要なのが統治機構の改革である ・ 官邸に国家戦略局を新設して首相主導で予算の骨格を策定 ・ 無駄遣いを洗い出す「行政刷新会議」も創設する ・ 政府に100人もの党議員も入れ、各省では大臣、副大臣、政務官の三役が政策を立案、調整、決定をする「政治主導」のシステムをつくる ・ 事務次官会議は廃止し、閣議に先立つ「閣僚委員会」で課題を調整する          
   財源問題は・・・・・・・・・・・・・・ 消費税の増税を封印してもやる、民主党は今年度末の予算編成までに解決の道を出さなければならない ・ 「一番大事なことは国民の意思、国民のみなさんののぞむような政権運営をはからねば」との世論を大切にする柔軟な政策判断をする考えを鳩山首相は示している