韓国のスポーツ教育 ・ 人間教育 
                ( 朝日新聞より )

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韓国のスケート何故強い メダル量産に熱狂
人間教育に力
特定競技に傾注している
スポーツエリートの教育
韓国冬季五輪誘致に向けて
 . バンクーバーメダリスト
スピードスケートに熱狂
キムヨナだけでない喜び
 . 裕福化で価値観多様化
開放型自律高校政府後押し
人間的な育成に期待へ
     特集記事のバックナンバー:       掲示板 (チョット関連の話題ありませんか) 


  韓国のスケート 何故強い     
■あれやこれやの推測意見 :   
ハングリー精神からの国民感情・・ 韓国が貧しかった頃は国威発揚のためスポーツに力が一時期注がれた ・ その国威発揚もソールオリンピック頃までで、それ以降現在は国が力を入れていることはしていない ・ ハングリー精神が残っているのか、銀銅メダルをとっても余り評価はされない ・ 日本では6位・7位でも入賞ということで評価されるが、韓国では優勝しなければ評価は低い国民感情がある
韓国は特定競技に傾注している・ 韓国は日本に比べ人口が少ないので特定競技に力が入ります ・ 一方日本では、ありとあらゆる競技に力を入れますから、人口が多くても力のある人材は分散してしまいます ・ メダルはとれなくてもそれぞれに層が厚いと思いたいです ・ 日本は水泳、体操、レスリングに強いが、韓国はスケートに層が厚いのだと思えばよろしいのでしょう
特にスケート・ゴルフどうして・・・・・ 韓国ではスポーツがエリート教育で行われているという ・ 高校で野球をしているところは全国で50校しかなく、全人口が少ない中でエリート教育によって技術を高められている ・ 学校では進学競争が激しいので、体育教育はあまり力を入れてなく、早くから選ばれた子供が特定のスポーツに集中するような環境ができているようです 
               
■韓国政府どうやっているのか? :          
英才教育振興法・・・・・・・・・・・・・・ 韓国には英才教育振興法法たる府立があり、その第1条には「才能が優れた人物を早期に発掘し、生まれ持つ潜在力を啓発できるよう、能力と素質に合う教育を実施し、個人の自己実現と国や社会に寄与することを目的とする」とあるそうです      
こどものうちから英才教育・・・・・・・ 少数精鋭主義で才能のある子供を早い時期に見出し、徹底的にスポーツの英才教育を行っている ・ 小学生のうちから、専門的なコーチがついて指導が行われ、中学に入ると学校の授業も受けずに徹底的に打ち込み、高校では充実した施設と指導者があって、全国から集まった生徒に科学的なトレーニング、一般の学生との競技はないという状況になる ・ どこの国もかもしれませんが、政府が力を入れるスポーツは強くなるようです  
飴はあるが鞭はない・・・・・・・・・・・ 韓国には20代に2年2ヶ月の徴兵制がある ・ スポーツ選手にとってこの時期の2年2ヶ月は致命的であるが、アジア大会以上で活躍すればこの徴兵が免除される ・ また同上大会で活躍した場合には、同時に年金もついてくる ・ このように活躍選手に飴があるが、ある共産主義国のようにメダルがなかったからとて処罰されることはない  
冬のオリンピック誘致に向けて・・・ 韓国はスケート、その中でも特にショートトラックが強い ・ 韓国は冬季オリンピック初開催を目指して2014年に立候補しましたが、ロシアのソチに敗れました ・ しかしその次をねらって選手強化をしています(開催国が弱いと誘致に不利) ・ 日本も長野五輪でメダル好成績でしたが、誘致は選手を強くします ・ その意味もあって今回バンクーバーでの韓国は成績がよいのではと思われます     
   
■メダル量産韓国熱狂 :   (朝日新聞2月22日夕刊より)   
バンクーバーメダリスト数・・・・・・・ 21日(第9日)時点での韓国のメダル ・ 金(ショートトラック:2個 ・ スピードスケート:2個) ・ 銀(ショートトラック:2個 ・ スピードスケート:2個) ・ 銅(ショートトラック:1個) まだショートトラック4種目残しており、トリノでの11個を上回りそうな勢いである    
スピードスケートに熱狂・・・・・・・・ 今回韓国ではスピードスケートでの金獲得に熱狂をしている ・ 勝因としてショートトラックとの融合を挙げている ・ 即ちショートトラックの練習を、スピードスケートの選手が取り入れた成果であるとの見方     
金銭面と年金他のサポート・・・・・ ソウル近郊にある秦陵選手村は複数の競技施設のあるメダリスト養成所であるが、財閥サムスンが資金面で後ろ盾をになっている ・ ご褒美の面では、金メダリストには終身年金8万円(または500万円の報奨金)、全メダリストには2年余の兵役が4週間の軍事訓練に短縮される    
キムヨナだけではない・・・・・・・・・ ソウル五輪を境にし経済水準向上、キムヨナ(90年生まれ)、スピードスケートメダリスト(89年生まれ多い)など、ものおじしない若者が育った ・ これまで人気をキムヨナが独り占めしていたが、そうではないとの思いが快挙に結びついたと韓国メディアは報じている    
         
       
  韓国「人間教育」に力  (朝日新聞2007年1月17日より)
               
■詰め込み反省、多様化の兆し :            
塾の教育は日本以上であった・・・ 韓国の教育制度は日本と同じ6・3・3制で、小中の9年間が無償の義務教育 ・ 小中は国公立が中心だが、親は借金をしてまで子供に教育を受けさせるほど教育熱は高く、塾が日本以上に発達した ・ しかし最近では過度の教育が見直され、塾から高校までの改革が動き出している  
   価値観多様化、教育に変化・ 最近、豊かな環境で自発性を養うフリースクールが存在感を増しており、情操面を育む塾も人気を集めてきた ・ 韓国社会は90年代後半の経済危機後、所得や就職、地域間の格差が急拡大したが、一方で価値観が多様化し教育意識に変化をもたらした  
開放型自律高校を4校設立・・・・・ 政府も代案学校(開放型自律学校)の評価の高まりに注目し、未認可も含め80校まで増加した ・ 親達も暗記式の教育に満足しなくなり、全人的教育を求め始めている ・ 政府もこうした要望に応え、代案高校を4校立ち上げた     
              
■課題解決能力の育成を :           
リーダーシップ講座に人気・・・・・・ 授業風景だが、子ども達はマーケットへ出かけて自分達で会社を設立し、商品、価格を考える ・ コースはCEOほか、大統領、弁護士、記者などがあるが、こうしたリーダーシップ教育は定員がいっぱいになっている  
   人間的な育成を期待・・・・・・ 本物のエリート教育が目的ではなく、グループのなかでの意見交換や役割り分担を通じて課題を解決する過程を学ぶ ・ 人間的な力の育成を親達は求めている ・ この他情操教育では、儒教の礼儀学校、哲学教室、料理教室も好評である ・ 入試対策の塾、英会話学校は当たり前だが、その上にリーダーシップ教育などの情操教育で自信をもってくれればと親は願っている 
大学の入試制度にも変化・・・・・ 大学の入試制度にも変化がみられ、これまでの記憶一辺倒から小論文を書く論述テストが増えてきている ・ 読書を通して心を豊かにしたり、時事問題にも興味を持ってほしいとの狙いである    
       
■全入時代が変化の背景 :  (白淳根ソウル大学教授談・教育学者)        
多様化のなかでの変化・・・・・・・・・ 代案学校などの人気や論述重視の入試などの一連の動きは、「創意的な問題解決能力の重視」ということになる ・ 韓国社会が成熟化するなか、あらたな考え方が生じた結果である ・ 韓国は大学志望者の全入の時代になり、編入などかなり多様化してきている
   代案学校からも大学へ・・・・・ 代案学校側は人間教育を主張し、「大学だけが人生ではない」というが、親なら誰でもこどもを大学へ、できれば一流大学へ行かせたい ・ 入試制度が変り、代案学校などの非主流からも大学へ行ける道を開いたことで、教育全体に多様化をもたらしている            
                   
■リンク集 :          
韓国スポーツ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 韓国のスポーツ(Wikipedia) ・ 韓国が強いといえるスポーツのリスト
韓国教育・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 韓国の教育事情 ・ ここまで知っときゃ韓国通 ・ 韓国教育科学技術部 ・ 韓国の教育改革