がんの最新治療(5)新薬実現 ・ 闘病記検索サイト 
                ( 朝日新聞と週刊朝日より )

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新薬実現へカウントダウン   ネットの医療情報を見極めよう
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  新薬実現へカウントダウン   
■世界初のがんワクチンが日本で・・・ :  (週刊朝日10月29日号)   
   がんの特効薬というものはあったが、がんに固有の蛋白質が発見され、科学的な開発が可能になった ・ 副作用が少なく、予想以上の延命効果が出ている ・ 構成労働省も来年度30億円の予算を要求している
ワクチンWTI・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 製品化の最有力候補の一つ ・ 「WTI」という遺伝子の部位からつくられる蛋白質が、多くのがん細胞に存在していることを大阪大学の杉山教授らが突き止めた ・ 米国国立がん研究所のランキングで「ワクチンとして世界一有効なものになりうる」と認定された ・ 白血病や肺がんの患者14人に投与したところ12人に延命効果が出ている ・ 余命1年であった人3人が今7年たっても健在との結果が出ている
ワクチンOTS102・・・・・・・・・・・・・・ 和歌山県立医科大学の山上教授らによる膵臓がんワクチン ・ 現在バイオベンチャーの「オンコセラピー・サイエンス」が53人の患者を対象に臨床試験をしている ・ このワクチンはがん細胞本体ではなく、がん細胞へ血液を送り込む新生血管を攻撃するため、抗がん剤でも治せないすい臓がんに効果がでるという ・ 血管が破壊されるとがんは増殖できなくなる ・ 11月に中間解析結果が出て、大手製薬会社が製品化に乗り出すという   
ワクチンRNF+TOMM・・・・・・・・・ 近畿大学医学部の奥野教授らが進めている大腸がんのワクチン ・ 大腸がんに多くみられる「RNF」と「TOMM」という2種類のペプチドのワクチンを混ぜて同時に注射する ・ 抗がん剤だけでは2年程度しか生きられないとされた患者21人に、07年から投与したところ、現在6人が元気だという ・ 4種類を混合したワクチンも試験中で、より効果が期待できそうとのことで、こりらも来春大手製薬会社で臨床試験が始まる           
   
          
  ネットの医療情報を見極めよう     
       
■ねっとのがん医療情報のチェック : (朝日新聞10月20日より)  
    ネットで医療情報を調べるひとは多い ・ しかしネット上にある膨大な情報は玉石混交 ・ 沢山の情報の中から「玉」を見つけ出すにはどのようにすればよいのかを調べてみよう        
がん医療情報のチェックポイント・ @誰が情報を書いていますか?
A情報を書いた人と連絡がとれますか?
B医療情報の限界について記載されていますか?
Cいつ書かれたものか分かりますか?
D個人情報を守られていますか?
E情報の根拠が示されていますか?    
がん情報のネットサービス・・・・・・ キャンサーネットジャパン:(CNJ:文京区)
がん情報サービス:(国立がんセンター)
Minds:(日本医療機能評価機構)
がん情報サイト:(米国国立がん研究所) 
TOBYO:(ネット闘病記ブログ集) 
ディペックス・ジャパン:(NPO法人)         
               
■大事だと思ったら主治医にプリントを見せる :            
迷ったら同病患者さんの話参考・ 手術の成功率や生存率などの数値をどう判断すればよいのか迷う ・ 専門家の間にも諸説があって余計に迷う ・ そのようなときには患者の話が参考になる(TOBYO編集者三宅さん談)  
   TOBYOサイトでの検索・・・・・ 同サイトでは2万3千を超えるブログを疾患別に検索できる ・ 多いのはうつ、乳がん、不妊症など ・ 病名のほか、具体的な治療法や薬の名前で検索できる ・ 「患者が実際にどんなふうに薬をつかっているのか、などを効果的に探せる ・ 副作用や効果の本音を聞ける」  
   ディペックス・ジャパンでは・・ 当社のホームページでは乳がんの病院選び、セカンドオピニオンをとった人、とらなかった人の意見、さまざまなバリエーションでの話を聞ける     
              
■疑う目を持ち魔法を探さない :           
試験や研究の結果に注意を・・・・・ 情報の根拠はなにか疑う目をもたないとひっかかってしまう ・ 本当に効くかどうかは、患者、先生の話よりも試験や研究の結果が大切  
魔法の薬を探さないこと・・・・・・・・ もう一つ大切なのは「100%効いて副作用のない薬、魔法の薬を探さないこと」 ・ 正確な情報は治る確率の高い治療を受けるための助けになりますが、医療には絶対はなく、どこまでも不確実性がのこっていることを認めることが大切です ・ ひとりひとりの情報租借、情報観が大切です