道徳をどう教える (朝日新聞2007年6月17日より) |
|
|
■道徳教育の現場 : |
文部省研究の推進校を見学・・・・・ |
埼玉県鴻巣市立笠原小学校を見学 ・ 道徳教育が始まって50年になる学校 ・ 道徳の時間に何を教えているのか |
自分達で揃えた教材で学ぶ・ |
教材は、バス停で列に割り込んだ女の子が母親に肩をつかまれて後ろに戻される話 ・ 担任の小野寺先生が生徒へ指導、保護者も参加 ・ 道徳に教科書はない ・ 市販の副読本と自分達でつくったものでする |
全国での道徳教育は少ない・ |
中央教育審議会の報告では「形式化し、実効が上がっていない」「学年が上がるにつれて、児童・生徒の受け止めがよくない」と指摘している ・ こどもがしらけてしまったり、先生も道徳は教えられるものでないなどと言っているという ・ 問題多い |
|
|
■アニメ教材で工夫 : |
昔の修身での授業は・・・・・・・・・・ |
戦前の修身の国定教科書では、天皇制の下で臣民が守るべき道徳の細目を掲げた教育勅語に基づいて、国民の義務や孝行を重視した ・ 道徳は理想や友情、命の大切さを強調する |
「孝」親孝行、勤勉、学問・・・ |
小さい頃から親を助け、仕事や勉強に励むこと ・ お手本:二宮金次郎 |
「恩」恩を忘れるな・・・・・・・・・ |
亡くなった買主を渋谷駅前でずっと待ち続けた ・ お手本:中犬ハチ公 ・ 国立博物館にはハチ公のはくせいがある |
「務」国民の公務・・・・・・・・・・ |
法令を重んじること ・ 国家防衛と納税は国民の大切な務めである |
「迷」迷信に陥るな・・・・・・・・・ |
目の病気に効くといわれる水に頼って医者に診せずに失明した女性の話 |
どうしたら今のこどもにの道徳を・ |
学研は気高いものに感動する心を養ってもらおうと、手塚治虫の「ジャングル大帝」を副読本へ採り入れた ・ 駅のホームで転落した人を助けた韓国人留学生が死亡した事故も教材にした ・ サルの薬殺を防ぐ動物写真家の話ものった |
道徳教育見直し必要・・・・・・ |
これまでは同年齢の子役が演じるドラマが中心であったが、いまの高校生はドラマに興味がわかない ・ 学生達はルールを守る意識や、学習意欲が低下している |
地域ごとに進んではいる・・・ |
茨城県教育委は「生徒が話し合いながら自分を見つめ直す時間が必要」として、「心の教育」の時間を週1時間あてることにした |
|
|
■リンク集 : |
|
道徳指導要領・・・・・・・・・・・・ |
中学の学習指導要領(道徳) ・ 小学の学習指導要領(道徳) ・ 道徳教育全体計画 |
道徳教育の本・・・・・・・・・・・・ |
心を育てる道徳教材集 ・ 道徳教育に関するリンク集 |
道徳教育の指導案・・・・・・・・ |
道徳教育指導案リンク集 |
|
|
|
|
体罰に頼らぬ指導 (朝日新聞2007年5月20日より) |
|
|
■議論進むが世論次第 : |
毅然たる対処に議論が進む・・・・・ |
安倍内閣のとき、最重要課題とする教育改革教育関連3法案が衆院を通過した ・ 問題を起こす児童、生徒には毅然とした指導をと全国の教育委員会へ通知した ・ 歩き回って授業を邪魔する生徒・木刀を持って乗り込んでくる生徒、ピンタも辞さないとするも実際には、放置されている |
世間の目で変化するも未だ・ |
1949年に法務府が発表した「体罰禁止に関する教師の心得」が半世紀以上たって尚基準になっている ・ トイレに行かせない、遅刻したら教室へ入れない、授業中に騒いだら教室外へ出すなどを体罰とみなすとした ・ しかしこれも建前でしかなく、体育教師を中心に殴る、蹴るは横行し、処分された教師も多くいる |
風向きは変りつつある・・・・・ |
文科省は「有形力の行使が一切許されないというものでない」との見解を明記した ・ 授業中に立たせる、宿題や清掃を課すなどは体罰に当たらないとした ・ 水戸市の中学生が教師に殴られ死亡した事件が東京高裁で無罪になった ・ いじめを抑えたいとする父兄、世論が背景にある |
■裁判所の判決例 : |
体罰に当たらない(無罪)・・・・・・・ |
「軽くたたく:中学教諭が生徒の頭部を平手や手拳で殴打した・・・東京高裁:正当な懲戒権として許された」 ・ 「携帯電話の没収:保護者と連携を図り一時的に預かり置くことは差し支えなしとされている」 |
体罰に当たる(有罪判決)・・・・・・・ |
「殴る、蹴る:文科省の通知では体罰に該当」 ・ 「丸刈りにさせる:7人の髪を刈った中学教諭が訓告処分を受けた:福岡教育委」 ・ 「正座させる:長時間にわたってさせるのは体罰に該当:文科省の通知」 |
|
|
|
|
親の品格 (PHP新書「親の品格」 坂東真理子著より) |
|
|
人間性を育む: |
|
. |
悪口、差別を言わない |
|
ごまかさない |
|
自信をもたせる |
|
自分の職業を語る |
|
正しい日本語を使う |
|
責任をとる子に育てる . |
こどもが他人の物を壊したら、自分で謝らせる、 |
子離れのしたく |
2年〜9年、その間に愛情を |
父親の子育て |
夫婦よくコミュニケーションをって、子供へ愛情を |
|
マナーを育む: |
|
. |
よい叱り方、悪い叱り方 |
よいことをしたら褒め、悪いことをしたら叱る(訳が分かるように) |
|
お辞儀をする |
|
|
乗り物では座らせない |
|
|
江戸のしぐさを身につける |
江戸の町人は他人に気をつかうマナーをもった (今では電車の座席、ドアの開閉などで気配りを) |
|
個性と社会規範 |
儒教孔子の教え「親には孝行、主君には忠義、朋友には信頼」を ・ 社会生活規範の上に生まれよう |
|
お客を家へ招く |
人にお世話をして喜ばれる経験をすること |
|
環境配慮の生活習慣 |
物をどんどん買ってすてることはよくない習慣 |
|
自分のことは自分で |
子育ての目標は自立した人間にすること ・ 欲しい物を手にするにはどうすればよいか考えさせる |
|
10代のこどもには: |
|
. |
ボランティアから学ぶ |
レールから外れるのを警戒しますが、それは人生経験を豊かにします |
|
ホームステイのすすめ |
海外でのホームステイは人間を大きくします ・ 国内山村留学でもよい |
|
こどもの友人との出会い . |
友達はこども本人の判断力、人間的な魅力によります |
|
自分を守る知恵 |
たばこ、宗教、麻薬あるが、困ったときには国民生活センターに相談することを教えておきましょう |
|
家庭内犯罪の防止 |
介護疲れや親の心準備不足などからトラブル起き易いが、暴力は許されない価値観の共有を |
|
お金の経験を積ませる |
|
|
職業選択について |
|
|
祖先を大切にする |
前の世代は本人の活躍を喜び、次の世代への受け継ぎを願っています |
|
成熟した親子関係: |
|
. |
挫折を忍耐強く見守る |
挫折により、人間は鍛えられ大きく成長します |
|
配偶者とのつきあい |
孫が可愛いからといって世話をやきすぎないように ・ 離れて住んでいるなら連絡を密にする |
|
お金と財産について |
自分の死後、こども達が争わなくてすむように、資産の分配は書き残しておきましょう |
|
親の介護 |
どうしても介護の世話を受けざるを得なくなったら専門家の世話になりましょう |
|
こどもに迷惑をかける |
理性的に判断できるうちに自分の老後はどうするか考えておきましょう |
|
遺言の品格 |
資産の配分、延命措置・臓器移植・解剖時の献体などについても話し合うと遺族は助かる |
|
社会的DNAを伝える |
こどもの他、職場の人、友達に自分の経験を伝えていくのは大切なこと ・ 社会へ還元を |
|
感謝の気持ちを言葉で表す. |
親の介護をしなければならぬ人多いが、福祉サービスを上手に利用し、親への感謝を最後まで |
|