日本人の品格 ・ 西欧人の品格あるマナー 
                ( 亀石黒嵐「日本人の品格を保つ方法」宮帯出版社 より )

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日本人の品格   西洋人の品格
マナー
人として、親として、夫婦、姑として
経営者として、社員として
60歳から人生、定年後の生き方
 . マナー、しぐさとの違い
英国人の品格
ジェントルマンシップ
 . 欧米ではマナー必須
品格あるマナー
品格UPマナー講座
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  日本人の品格   ( 亀石黒嵐「日本人の品格を保つ方法」宮帯出版社 より )
■人としての品格 :   
尊い生き方・・・・・・・・・・・・・・・・・・ @ 欲を出すより誠意を出す
A 自分のことより人を優先して考える
B 今のことより先のことを考える
C したことを忘れ、してもらったことを知る
D 許すことより許されていることを知る
E 不満や不足を言うより、喜ぶことを知る
F 己を無にして、相手の立場を尊重する
G 人の言うことに素直に従う
H うぬぼれの心を捨て、謙虚な心を持つ
(10)奉仕を心がけ、一日として無駄に過ごさない
世界に誇る日本人品格があった・ (1) 親や目上を尊重し、常に慎ましく礼儀正しくあれ
(2) 節度を守り身を慎み、質素倹約に耐え自制せよ
(3) 品格の向上と他人への思いやりを第一と心得よ
(4) 教養と知性の充実をはかれ
(5) 贅沢や浪費は恥と知れ
(6) 強気を慎み、穏和な気性であれ
(7) 人には譲る豊かな心であれ
(8) 多弁を慎め
(9) 礼儀作法はよいか
(10) 敬語は使えるか
(11) 家や地域の伝統を重んじ、文化を継承せよ
(12) いつもにこやかな微笑みを絶やすな
(13) 人生は今日しかない、しっかり目標を持て
(14) うかうかと日を送るな
(15) 他人の人生に役立つ毎日であれ
(16) 得体の知れない宗教や占いに凝るな
(18) 苦の原因は、精神のバランスが崩れていると知れ
(19) 幸運は準備のない人を助けないことを知れ
(20) 自分の人生は自分でしかできないことを自覚せよ
幸福のタネを育む・・・・・・・・・・・・・ 人はやがて老い、そして死ぬ ・ これは避けようのない現実である ・ 例外なく誰にでも公平にやってくる ・ 年老いて後悔することなく、いつでも明るく生きたい ・ 幸福は欲を満たすものとするとキリがない、永遠にやってこない ・ 家庭や仲間で和やかで会話が弾んでいること ・ 会話、言葉こそが幸福のタネであり、必要な水である、花が咲き実がなる ・ そうなったらしめたもの、少々のことで幸福は崩れない ・ 幸福の本質であると思う (著者亀石談)
               
■夫婦としての品格 :          
夫としての品格・・・・・・・・・・・・・・・ @ 一家末代の繁栄を第一に考えよ
A 仕事に熱中することと、結婚することは矛盾しない
B 仕事を理由に毎晩遅くなるな
C こどもの日ごろの行動に注意せよ
D 家族と会話し笑いのタネを絶やすな
E 喜びは家族と分かち合え
F 仕事の話をグタグタとするな
G 不満があっても妻やこどもに当り散らすな
H 妻やこどもの相談を軽く扱うな     
妻としての品格(夫の操縦法)・・・・ @ 夫の愚痴をうるさく思わず、最後当たりまで聞く
A 夫の行動を理解する
B 夫の趣味に共感し、ときどき話題にする
C 近所のことをくどくどとしゃべらない
D 「すみません」を連発して家事を手伝ってもらう
E 「よく頑張ってますね」機会があれば声をかける
F 頭にくることがあっても、ヒステリックな声を出さない
G 感情のまま怒ったりしない
H 優しい言葉でさりげなく褒める      
夫婦としての品格・・・・・・・・・・・・・ @ 70、80になってもいつ分かれるかも知れぬことを弁えよ
A 「お前百まで、わしゃ九十九まで、ともに白髪が生えるまで」とむつまじくありたい
B 相性100%なんていない、お互いの凹凸を認め合え
C 自己を主張しすぎない
D 暗雲のときは辛抱して待たれよ
E 離婚の原因は相手の欠点ばかりを並べ、自分への反省がない
F 「母なる大地」との言葉がある、万物に耐え抜く尊い姿である   
舅、姑としての品格・・・・・・・・・・・・ (1) 嫁や婿に対する思いやりを第一とせよ
(2) 無理難題を嫁、婿に押し付けてはならない
(3) 年寄りの方から折れることをよしとせよ
(4) 堪忍の徳を身につけよ
(5) 根は赤の他人なので丁寧に
(6) 舅や姑は金を残せ
(7) 自分の経験を押し売りするな
(8) 恩着せがましいことを云うな
(10) 若い者には「頑張ってくれている」と労わりの気持ちを表せ
(11) 見ざる、聞かざる、云わざるの我慢をせよ
(12) わしが若いときはの考えは通用しない     
       
■親子、こどもとしての品格 :   
こどもとの接し方のコツ・・・・・・・・ @ こどもと正面から向き合う、本音で話し合う
A うるさいと思わず、こどもの話は最後まで聞く
B こどもの日常の行動を理解する
C こどもニュースについても話をする
D 仕事が忙しければ、置手紙もよい
E 発展する考え方、企画を提案する
F 「頑張っているな」と声をかける
G 感情にまかせて怒らない
H こともの好きな話題を中心に優しく話し合う        
こどもとしての品格・・・・・・・・・・・・ @ 親を尊敬する
A 金銭面での心配を親にかけるな
B 親のいうことは素直に聞け
C 一家の恥じを外に漏らすな
D 親には毎朝挨拶をする
E 偶には親子で旅行をする
F ときどき親には美味いものをご馳走する
G 配偶者の悪口を言うな、親は心配する
H 自分の健康にも注意し、決して先に逝くな    
               
■企業経営者・幹部の品格 :            
中小企業の経営者へ・・・・・・・・・・ (1) 徳性を身につけよ
(2) 先見性をもって、組織に目標をかかげリードせよ
(3) 必要な情報を集め、大胆に戦略を打ち出す
(4) 異業種に手を出すな
(5) ワンマンになるな
(6) 部下の生活の安定を優先せよ
(7) 責任の所在を明確にせよ
(8) 少しの成功で、驕り自惚れが出ないようにせよ
(9) 先憂後楽の精神に徹しよ
(10) 名望利欲にとらわれるな  
零細企業の経営者へ・・・・・・・・・・ @ オンリーワンのアイディアはあるか
A 事業展開を戦略的に考えているか
B 後ろ向きのものの考え方をしていないか
C 従業員の役割分担は完全か
D 律儀だけでは会社は発展しない
E 反骨精神をもっているか
F 自分自身の楽しみを極めるな
G 逆境を愛する人間になれ
H 異業種に手をだすな
(10)自己の言動を反省しているか  
              
■社員・新人としての品格 :           
中堅社員の心得・・・・・・・・・・・・・・ @ 部下には常に即答せよ
A 原理原則を厳格に部下へ教えよ
B 既成観念を排除せよ
C 仕事の鬼であれ
D 努力したものが勝ちあがれることを知れ
E 努力しないではできないことを部下に教えよ
F 一二度の失敗でひるむな、挑戦は続いている
G 胸中のみじめさは見せるな
H 人とは血の通った言葉で話し合え
(10)相手の顔色を見て話すようであってはならぬ  
社員の心得・・・・・・・・・・・・・・・・・・ (1) 失敗を恐れるな、消極的になるな
(2) 私見を入れず、上司の命令に従え
(3) 全方位に向ってアンテナをはれ、交流せよ
(4) 新しいものに興味をもち、マンネリに陥るな
(5) 前進を考え、寸刻も停止するな
(6) 自分の人生に新しい哲学をもて
(7) 同僚の間で深い絆をつくれ
(8) 節度を守り、寛容であれ、我慢せよ
(9) 自信をもて、だだし強気になりすぎるな
(10) 少しのミスで崩れるな 
       
■定年後の人生 :          
60歳からの生き方・・・・・・・・・・・・・ (1) 人生は何歳からでも出発できる
(2) 定年という密室にうずくまるな
(3) 人間は生きつつある過程こそ重要だ
(4) 荒削りで奔放な人生を歩め
(5) 無邪気、情熱、裂けた人生は面白い
(6) 権威や因習から離れろ
(7) 一瞬一瞬を真剣に生きよ
(8) その人らしさが感じられる人生を送れ
(9) ここにしか居場所がないなどと思うな
(10) まだまだやる仕事は残っている
(11) 悟る(真理に目覚める)の境地に入れ
(12) まだ何者かになる時間はある
定年後の勉強・・・・・・・・・・・・・・・・ @ 伝統文化や歴史への理解を深める
A 科学技術の進歩に対応して行く能力を養う
B 国語力をつけ、読書する
C 修養として礼儀作法を学ぶ
D 古典に親しむ
E 思考力、論理力、文章力を鍛える
F 基礎知識を蓄積する            
                   
■古歌に学ぶ :          
和歌に学ぶ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 世の中をただいたずらに渡りきて 老いての後の今は後悔
   (だらしなく 生活してくると 最後は後悔ばかり)
深山木のその梢とも分からずに 桜は花にあらわれにけり
   (自然の木は、誰も肥料をやらぬのに、春への準備をしている)
心をば心の仇と心得て 心のなきを心とはせよ
   (自分の失敗は自分が張本人、これからは心違いをせぬように)
澄み澄まむ 心は水の泡なれば 消えたる色や紫の雲
   (カネ、モノを追いつめた泡の心が消えたら、澄んだ雲が浮かぶ)
心より心を得んと心得て 心に迷う心なりけり
   (よい心構えをもちたいと思うものの、依然として思い悩む弱さ)
中国の歌に学ぶ・・・・・・・・・・・・ 君子は水に鏡せずして 人に鏡す
   (りっぱな人は、自分のこころを鏡でみず、人間関係で知ろうとする)
財を積む千万なるも、薄芸、身に従うに如かず
   (カネを沢山貯めるよりも、何がしかの芸事を身につける方がよい)
飽食暖衣、逸居して教えなければ、禽獣に近し
   (衣食たりてだらだらと生活しているようなのは、人間ではない)
他山の石、もって玉を磨くべし
   (どんな人間の言葉や行為でも、自分を磨く参考とすべし)
記問の学は、以って人の師となすに足らず
   (どんな立派な教えでも丸暗記しただけではダメ、真理を突き止めねば)  
              
                
                
  西欧人の品格 ・ マナー    
■品格・マナー・エチケット : 
品格とは・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 品のよい人(品格のある人)/悪い人、品のよい言葉(品格のある人のはなし方)/品のない言葉といえば分かり易いでしょうか ・ 感じのよい人、雰囲気をこわさない人といったところ ・ 言葉べた、表現力がないと十二分にできるものでないので、誰にでもできるというものではありません ・ 品のよい表現って難しいですね、その言い方が品格を表すものなので大切、難しいですね   
マナーとは・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 礼儀作法のことであり、結婚式で、お中元お歳暮で、職場で、車の運転でなどなど、いろいろな場面で定着しているもの ・ 国により、グループにより、或いは個人によっても異なることがあり、マナーを口にするには、相手を見てよく考えてからにする必要がありそう ・ マナーは品格へのある部分のしぐさ、形式的なものと解釈できよう 
エチケットとは・・・・・・・・・・・・・・・・ マナーとエチケットはどちらも、同じような意味で、礼儀作法のこと ・ マナーは社会通念からの風俗習慣による場合のようで、エチケットは特に個人的なことでの礼儀作法をさすようです ・ アメリカ人は服装や料理の食べ方はヨーロッパ人のようにうるさくないと思う人がいるかも知れませんが、これは大衆レベルでの話 ・ 実社会ではエチケットやマナーを身につけていないと成功は難しいといわれており、大学生、教養人は必ずエチケットの勉強をしています        
しぐさとは・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 何かをするときのちょっとした動作や身のこなし ・ 「Yes」 「No」で首を縦にふるか、横にふるかが国によって違うしぐさであったり、指のサインで国によっては失礼なしぐさになったりで、国により時代によりさまざまなしぐさがある ・ マナー、エチケットは個別のもの、しぐさは包括的、概念的行動 ・ 品格がよいとはそれらをわきまえて品のある言動、行動のできる個人の評価になろう   
            
■西欧の品格・マナー :         
英国人の品格・・・・・・・・・・・・・・・・ イギリス人に対して、紳士・貴婦人の国であり品格があるとの見方が日本で固定化されている ・ ドイツやフランスにないこうしたイメージはどのようなことでなされるのであろうか      
   憧れの国イギリスのイメージ・ @ 国民の憧れの海軍がイギリス式であったので、海軍の華麗なイメージがやきついた ・ A 王室がヨーロッパで一番伝統があって、貴族社会も健全でフランスなどからも一目置かれている ・ B 黒いシルクハットとロングコート、そしてスーツとベストをきっちり着込んで、ステッキを持ち、ヒゲなんかも生やして、ちょっと気難かしく大仰ながら、礼儀にはうるさく上段から構えた感じの英国出身の貴族階級といったイメージがあって品格を漂わせている
   ジェントルマンシップ・・・・・・・ チャールズ皇太子や英国貴族には、品格を高めるために大切なこと、社会的地位や形式的なマナーなどではなく、物事を正しく分析・理解できる力を身につけている ・ プリンス・オブ・ウェールズなどは、紳士淑女として育てられ、知性と教養から生まれるユーモアをもち、日本には存在しない真の社交界というものがあって、英国人のジェントルマンシップが醸し出される      
品格あるマナーのポイント・・・・・・・ @ みだしなみ(おしゃれとは違う・清潔感) ・ A 表情(明るい笑顔は不可欠・口角を上げる顔つき) ・ B 立ち振る舞い(美しい立ち振る舞い、モノの渡し方) ・ C 挨拶(品格を表す基本動作・自分の名前、相手の名前を添える他) ・ D アイコンタクト(目は口ほどのモノを云う・優しい視線)  
マナーの日本と欧米の違い・・・・・ 英国式マナーと人生の楽しみ方 より        
   欧米土俵にはマナーが必要 韓国・中国のエリート教育(欧米式マナーと社交術をたたきこむ)はすごい ・ サンモリッツでも今年は中国人の方が多いのに驚いた ・ 欧米人と同じ土俵にたつにはまず欧米式のマナーを身につけなくてはいけないといっている ・ 日本の製品のよさは欧米にいると本当に身にしみて実感するが、それがうまく伝わっていない ・ 国際ビジネスの場で勝負するには欧米式のマナーと社交術が必要 ・ 欧米で優秀なPR(マスコミ対応や社員教育もふくめ)ができる人に、マナーの勉強を勧める        
マナー講座で品格アップ・・・・・・・ マナー講座で品格アップ より        
   食事のマナー(洋食)・・・・・・ サラダの食べ方(大きな野菜はナイフで切らない、音がする、折りたたむ) ・ 料理の交換(小皿を貰い、口をつける前によそう) ・ ワインのテイスティング(目上の人がする・断るのはマナー違反) ・ おしぼり(顔をふいてはいけません、男性やり勝ちなので要注意)    
   手紙、話し方のマナー・・・・・ 時候の挨拶(最初に必ず時候の挨拶や頭語・結語を書きます) ・ 縦書き(ビジネス文書では縦書きにします、横書きはカジュアルな印象を与えます) ・ 直筆(最近パソコンで文書をつくり送る方が多いですが、直筆で書くことが基本のマナーです) ・ 質問をかわす方法(答えたくない質問、あるいは意見が違っている話には、「お答えするほどのことでもありませんので」とか、「申し訳けありませんが」といってスッとかわし、別の話題にして行く) ・ 相槌(相手の話を聞いているときには、適度に相槌を入れる)    
   公共の場でのマナー・・・・・・・ 注文した料理が来ない場合(主客が先に食べるのがマナー) ・ こどもが騒がしい場合(「いい子だから少し静かにしてね」と言うようにして、親には注意をしない) ・ 公衆トイレ(蓋は必ず閉めましょう、男性は開けっ放しが多いですが、匂いが出たり、便座が冷えたりするので閉めましょう) ・ 美容院(トリートメントやサービスなどを勧められたとき、「いつもつかっているものがありますので」と上手に断るようにしましょう    
   お化粧のマナー・・・・・・・・・・ ノーメイク(どんな場所に出かける時も、大人の女性であればメイクをして行きましょう) ・ 口紅(グラスや茶碗についたならティッシュでふき取りましょう) ・ 香水(食事に行く場合、料理を台無しにしてしまうような香水は避けましょう) ・ マニキュア(結婚式や御祝いの席にはマニキュアをつけます)