女性の品格 (坂東真理子著・PHP新書「女性の品格」より) |
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■マナーと品格 : |
礼状をこまめに書く・・・・・・・・・・・・ |
会食に呼ばれたときなどにはきちんと礼状を ・ 会食だけでなく、ギフトをもらったとき、いい話を聞いたとき、本をもらったときなどなど礼状を書く機会はたくさんあります |
型どおりの挨拶ができる・・・・・・・・ |
不祝儀のときはひっそりとすること仕方がないが、お祝いなどの席では隣の人に自己紹介をして当り障りのない話題で話をしましょう ・ スピーチを求められたら型どおりの御祝いことをいえばよい |
手土産を持っていく・・・・・・・・・・・・ |
贈り物をするならば、年2回のときよりも時期をずらせて季節の特産物などを送るのが喜ばれるのではないでしょうか ・ 訪問するときには簡単なものでもよいので、手土産を |
長い人間関係を大切にする・・・・・ |
同窓会などには3割打者ほどにはなりたいものです ・ 昔お世話になった人に年一回の年賀状、喜ばれるものです ・ Eメール挨拶状ででもよいので、できるだけ送りましょう |
■品格のある話し方 : |
敬語の使い方・・・・・・・・・・・・・・・・ |
余りあわぬ人、初めての人には敬語をつかいましょう ・ ただし「ざあます」のような敬語言葉は邪魔 ・ プライベートのなかでも「です」「ます」程度の言葉づかいに |
品格のある話し方・・・・・・・・・・・・・ |
早口、声高に話すと品を落とします ・ テレビのキャスターも最近はアルトの声で聞きやすくなりました ・ 乱暴な汚い言葉づかいはしない ・ 「おえらくなっていらっしゃいますのね」などとのからかいもよくない |
ネガティブな言葉を使わない・・・・ |
人を「〜のような人」だとか決め付ける言葉はよくありません ・ ネガティブでも「おおらかな人」とかに抑えておけるとよろしいでしょう ・ また自分を「ドジ」だとか「どうせ私なんか」とかを言ってはおしまいです |
魔法の言葉「ありがとう」・・・・・・・・・ |
お店に入ると店員から「ありがとうございます」の言葉をかけられますが、客の方から「ありがとう」を言うことが日本では少ない、残念です ・ 否定的なことを言わなければならぬときには、丁寧に説明しましょう |
■品格のある装い : |
髪の手入れとお化粧が基本・・・・・ |
美女である必要はなく、誰にでも好感を持たれているという自信があるとよいのです ・ 品格ある女性のお化粧は薄化粧が定番です |
流行に飛びつかない・・・・・・・・・・・ |
流行のものは高価で直ぐに流行が去ります ・ 自分にあった定番のものが長いこと着れます ・ ですが飽きがくるので、スカーフやバッグ、ブラウス、アクセサリなど小物にはときどき流行を取り入れても |
勝負服をもつ・・・・・・・・・・・・・・・・・ |
自分の基礎カラーを持つと、いろいろな持ち物での色の統一がとれてくる ・ 勝負服を3着もっていると、同じ人に逢っても大丈夫 |
秘すれば花・・・・・・・・・・・・・・・・・・ |
自分のよい部分は見せ、醜い部分は隠すよう努力する ・ プライベートは友人に隠す必要はありませんが、必要なときに必要な人に、必要なことだけいうようにしましょう |
■品格のある暮らし : |
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行きつけの店をもつ・・・・・・・・・・・ |
医者、美容院、洋品店など行きつけのところがあると頼み易くもあります ・ アドバイスもして貰えます ・ 八百屋さん、お魚屋さん、お菓子屋さんなど個人商店はなくなってきていますが、よいものを勧めてもらえます |
値段で物を買わない・・・・・・・・・・・ |
すっきりした生活は、モノを買いすぎないことです ・ バーゲンセールなどで買い物をすると余分なものまで買ってしまい勝ちです ・ 人間の外見は顔やスタイルだけでなく、態度や物腰、話し方です ・ 他には服装や小物でしょうが、高価なものである必要はありません ・ 似合っていて質がよければ良いのです |
無料のものを貰わない・・・・・・・・・ |
立食パーティなどで盛り沢山お皿に盛り、ワイングラスまでもって会話している姿は格好良くありません ・ パーティは会話する場であり食べまくるところではありません ・ デパート食品売り場での試食、駅などでのティッシュペーパ配りで、食べ放題、貰い放題する人がいますが、パスするのが品格者です |
得意料理をもつ・・・・・・・・・・・・・ |
品格ある女性は、お金の有無に関係なく、自分で品格ある暮らしをしていけることが大切です ・ 食事もスーパーやコンビニで買えるようになりましたが、ありあわせの材料で美味しいものが作れると格好よいです ・ 醤油、鰹節、トマト、ねぎなど良い食材を使い、本物の味が分かるようにしておくこと大切です ・ 大量生産と対極にある家庭の味を作っておきましょう ・ その代表はスープです |
花の名前を知っている・・・・・・・・・ |
花や木の名前を知っている女性は奥ゆかしく魅力的に見えます ・ 昭和天皇は「名もなき草は存在しない」と仰られていましたが、名前を知るのは自然をいとおしむ一歩です ・ また山菜や野菜を買ってきて、簡単な味付けで食べるのも季節感があふれます ・ 節句を祝い、日本の恵まれた四季を大切にしていきましょう |
古典を読む趣味をもつ・・・・・・・・・ |
平安時代上流女性の教養は、書道と楽器、古今集を記憶することでしたが、今にしてみればパソコン、楽器、古典書でしょう ・ ハウツウものの書物は一過性ですが、古典は記憶に残ります ・ また俳句も同じでしょうが、自然を見る目もついてくること確実です ・ 音楽に限りませんが、スポーツでもよいし、観劇でも、テレビでも、打ち込んで見聞きするものがあることは人間味があり、品格を感じさせます |
■品格のある人間関係 : |
もてもての人に擦り寄らない・・・・・ |
成功し皆からべたべたされている人には、ペコペコしない、ある程度の距離をおき礼儀正しく接しましょう ・ 時をおいて接するようにしましょう |
誰にでも丁寧に・・・・・・・・・・・・・・・ |
守衛さん、受付の人、掃除のパートの人、お店のレジの人などに挨拶をしますか? ・ 大抵の人はしないでしょうが、する人にはそれなりに品格がついてきます ・ 普通の職場でも上司に気を遣う人ほど、部下には我侭で品性がおちた人が多いようです |
仲間だけで群れない・・・・・・・・・・・ |
女子大生や女子のクラブ活動などでは直ぐに仲良しグループができてしまいます ・ 仲間の中に自分の居場所があれば安心なのでありましょう ・ 狭い交友関係では品格の向上はありません ・ 品格ある女性の第一歩は独りで生きて行けること、群れないことから始まります |
不遇な人にも礼をつくす・・・・・・・・ |
会社でポストによって掌をかえすように態度を変えるひとが多いですが、不遇な人に温かいまなざしを向け、礼儀正しく接すれば相手の心に残ります ・ 引退するひとへも同じです ・ その効果はないかも知れませんが、人間の厚み、品格がよくなっているのです |
■品格のある行動 : |
よいことは隠れてする・・・・・・・・・・ |
最近ボランティアが注目されています ・ 日本ではキリスト教がないからボランティアは根付かないといわれていましたが、阪神淡路大震災で定着してきました ・ 徳という言葉は、もともと報酬を期待しない善行なことをいいます ・ 何気なく涼しい顔をして、努力する学ぶことをし続ける、これが品格をもって成功する秘訣でありましょう |
独りのときを美しく過ごす・・・・・・・ |
私達は人前では、服装を整え、みっともないことをしないよう気をつけます ・ 女優さんも引退すると大方錆びれてしまいます ・ 時間割をもって緊張した毎日を送ることが大切です ・ 毎日の食事に手抜きをしたり、誰も見ていないからと外見を構わなくなるのは女性としての自殺行為です |
目の前の仕事に振り回されない・・ |
仕事が多すぎ首が回らない人は、できれば一週間に一日ブランクに近い日をつくり、そのときに雑用を片付けましょう ・ その他の日には雑用をせず重要なものをして行きましょう ・ 仕事に追いまわされると、品格のある仕事、態度ができて行きません |
役不足をいやがらない・・・・・・・・・ |
一生懸命した仕事を評価してもらうのは嬉しいことです ・ ボランティアの団体、自治会、趣味の会などで会長や委員長にならなくても、与えられた役割りをこなすことは、例え役不足であっても奥ゆかしいことです ・ 他人に花を持たせてあげる余裕が品格をもたらします ・ といって頼まれすぎると、忙しすぎ手抜きになり、品格を落としてしまいますので、仕事オーバーでしたら断りましょう |
私生活のゆとり・・・・・・・・・・・・・・・・ |
職場でも、私生活でもゆとりが大切です ・ 皿洗い機、全自動洗濯機などに投資をし、出席する会合を選別するなどしてゆとりをつくって、家事も仕事も続けてきました |
頼まれ時は丁寧にするか断る・・・ |
役は全く引き受けないという人もいますが、無理のない範囲で頼まれたら引き受けるのが社会人としての務めでありましょう ・ やってみれば面白いかもしれませんし、新発見があるかも知れません |
ユーモアを解する・・・・・・・・・・・・・ |
品格ある女性はつんと澄ましたイメージあるかも知れませんが、全く逆です ・ 重々しく偉そうに振舞うのは下品です ・ こころに余裕があるとユーモアを解せます ・ 感動し楽しむ、愚痴を言わない心意気が、ユーモアを楽しむ気持ちにつながります ・ 意識して人を笑わせ、自分も笑いましょう ・ それへの準備ができると尚よいのですが |
■品格のある生き方 : |
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内助の功・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ |
仕事の場では夫は夫、自分は自分とけじめをつける気持ちを忘れないのが品格のある女性 ・ 夫が不遇になったら自分も不遇になると思ってはなりません ・ 夫は夫、自分は自分と確りとした自分を作ってください ・ 地位の高い夫を誇りとするのはよいのですが、それにつけ威張る態度はよくありません |
品格ある男性を育てる・・・・・・・・・ |
人生のパートナーを選ぶ際、お金があるか、スポーツマンか、話が面白いかなどなど人によって異なりますが、品格のない男性は困り者 ・ 品格アップできそうか、自分も合わせてアップしていけそうかも判断のしどころ ・ 女性が品格を自然求めることにより、男性も品格を上げようと努力する ・ 女性の品格重視、リードが大切 |
過去に振り回されない・・・・・・・・・・ |
オーストラリアやアメリカでは、こどものスポーツチームのコーチとか、教会の世話人を大企業の幹部経験者がしているのが普通です ・ ボランティアや趣味の世界でも同じです ・ 老人ホームなどで「元役員」などの名刺を配る人を見かけますが、新しいグループで世界を開く方が人生豊かになります |
うわべに惑わされない・・・・・・・・・・ |
うわべを取り繕うハウツウ本は沢山あります ・ うわべから整えていくことはよいのですが、それに留まっていると目利きの人は直ぐに見破ってしまいます ・ 就職試験も同じですが、自分でよく租借して、自分にふさわしくアレンジしなければ身につきません ・ うわべに惑わされず、うわべを見抜ける人間にもなりましょう |
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男性の品格 (亀石黒嵐・宮帯出版社「ニッポン人の品格とは」より) |
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■男としての品格 : |
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大胆に生きる・・・・・・・・・・・・・・・・・ |
「カネもいらん、命もいらんという男でなかったら、大きな仕事はまかせられん」 西郷隆盛 |
根性と志がモノをいう・・・・・・・・・・・ |
「男子志を立てて郷関を出ず、学もし成らずんば死すとも帰らず、人間いたるところに青山あり」 月性 |
人生複雑、苦難に耐える・・・・・・・ |
辛抱できぬ人間には未来はない |
潮時というもの・・・・・・・・・・・・・・・・ |
「人の行動には潮時がある、うまく潮時にのりさえすれば運勢は開ける」 シェークスピア |
知性に磨きをかける・・・・・・・・・・・ |
世の中を幅広く見つめられる知性を磨くには、アンテナが高いこと、それに自然の美に対する感受性も大切だし、適当に心身を休め、落ち着いた日々を送ることも大事である |
確固たる信念をもつ・・・・・・・・・・・ |
株の話でうわさにうかうかのると失敗する ・ 何事もしっかりとした自分の考えで、腹を決め、行動すること |
ひらめきを大切に・・・・・・・・・・・・・ |
ハッと思うは神ごころ、後から打ち消す人ごころ」 自分の素質、才能にあったものならやってみよ |
喜びの心をもて・・・・・・・・・・・・・・・ |
「人生喜びのタネはいくらでも転がっている、それを見つけるかは、こころ次第」 喜びと感謝の気持ちがない者には寄ってこない |
人間として真に大切なもの・・・・・・ |
人倫、倫理、人道は法律にはないが、人間にとって真に大切、冒すべからざるものである」 |
■父親としての品格 : |
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父親としての心得・・・・・・・・・・・・・ |
一家末代の繁栄を第一に考えよ ・ 威厳をもち父としての覚悟を示せ ・ こどもには挨拶、礼儀、躾を ・ 家族との会話に笑いのタネを絶やすな ・ 内外の情勢に通じ、家族を啓蒙せよ ・ 家族の健康に気をつかえ |
父親としての義務・・・・・・・・・・・・・ |
子育ての苦労は妻と共有 ・ こどもには理性的な躾を ・ 自分と家族の健康への配慮 |
古典を学ばせよう・・・・・・・・・・・・・・ |
四書五教などから学んだ礼節が日本にはある |
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おじさんとも親しくなる (日本経済新聞3月6日よりより) |
■U29世代熟年との付き合い増加 |
今時の若者はと批判する熟年は多いが、今の20代の若者は年代差を問わず付き合いをする ・ 友情だけでなく愛情へ発展するケースも少なくない |
年代差を感じなくなった理由・・・・ |
結婚情報サービスオーネットの話:11歳以上離れての結婚は10年前2.1%だったのが現在4.4% ・ 理由@40代の単身者が増えている ・ A容姿や生活習慣に差が感じられなくなってきた ・ B男性が家庭をもみるようになってきた ・ C価値観の多様化が進み、年代を超えて繋がり出した ・ D20代には屈託がない、こどもの世界と大人の世界を使い分けている |
年の差を感じないとのコメント・・・・ |
20代と付き合うと未熟さにイラツク ・ 自分と共通するところがあると付き合えるが、結婚はためらう ・ 年上だと主導権とられても我慢できる ・ 正確があい、共通する趣味があれば、年齢は関係ない |