例年より多い花粉に負けない工夫を  
               

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日本人に多い花粉症  根本治療法
こどもの治療
海外には少ない ・ 原因
予防対策
生活習慣病も影響
 . 花粉症発症のメカニズム
現在ある免疫療法
舌下免疫療法
 . 児童の増加率は高い
0〜14歳児が3倍に
アレルギー反応過敏化
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例年よりも10倍の花粉症にお気をつけください(2005年2月に記載)


  花粉症に負けない    (日本経済新聞3月7日より)  
■日本人に多い花粉症 :   
海外には少ない・・・・・・・・・・・・・・ 関東地方に春一番の吹いた2月25日、この日病院に花粉症で出向いた人は多かった ・ 花粉症は風媒花の花粉が目や鼻に入り、目のかゆみやくしゃみ、鼻水、鼻詰まりを起こす鼻アレルギー疾患 ・ 国内では原因の多くがスギ・ヒノキ花粉で、患者数の多さと症状の重さは海外にも例がない
   日本人の4人に1人罹病・・・・ 2008年の全国調査によると、国民の4人に1人3000万人が結う廟である ・ 花粉量の多かった2005年には2250万人が病院にかかったとされる
スギ花粉症が増えた原因・・・・・・・ 戦後大量に植林されたスギが成熟期を向かえ大量の花粉を飛ばすようになった ・ 昨年夏の猛暑だったので今年は各所で多くの花粉がとぶとみられている   
            
夜更かし、偏食が発症誘発 :          
予防対策・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ @外出時にはマスク、眼鏡をし、帽子をかぶる
A服装はウールを避け、綿や化繊を選ぶ
B帰宅したらうがいをし、目、鼻、顔を洗う
C花粉の多い日は窓を閉め、洗濯を干さない
D室内加湿をする     
   専用のマスク、眼鏡はよい・・ マスクの効果は、マスクなしでの花粉1848個に対し、一般マスク537個、専用マスク304個
眼鏡の効果は、眼鏡なしに対し、普通の眼鏡で6割、専用眼鏡で3割に減らすことができたという      
要因(生活習慣病も引き金に)・・・ 近年若い患者に夜更かしや睡眠時間の身近い人が多いが、その生活習慣のみだれが、花粉症を発生しやすくしているものともみられる   
   富山県での調査結果・・・・・・ 花粉症の発症はストレスの負荷や、ペットの飼育、インスタント食品の摂取と相関していることが分かった ・ 花粉症の発症が生活習慣や環境要因とに関係していることが推測される     
       
■根治療法、産官学が連携 :   
花粉症を発症するメカニズム・・・・ 鼻や目の粘膜から花粉が体内に入ると体が異物と認識し、リンパ球が「免疫グロプリン(IgE抗体)」というたんぱく物質を産出 ・ この状態で再度花粉が体内に入ると、抗原抗体反応がおきてヒスタミンなどの物質が放出され、これらが神経や血管などにはたらいてくしゃみや鼻水などを引き起こす ・ 人体の免疫システムの過剰反応が正体といえる        
現在ある唯一の免疫療法・・・・・・ 減感作(げんかんさ)療法:低濃度の花粉エキスを少量づつ皮下注射し、濃度を徐々に高めて行くことで免疫機能を花粉に慣れさせて行く ・ 週1〜2回のペースで3年間行う    
   負担を軽くした療法もある・・・ 上記は3年間と患者への負担が大きい ・ この欠点を補うため取り組まれているのが、花粉エキスを浸したパンを口に含んで粘膜なら吸収させる舌下免疫療法である ・ 患者の8割に効果あり、2割には他の薬がなくて済むとの効果まででているという        
               
■低年齢化、学校も身構え :            
児童の花粉症増加率が高い・・・・ これまで花粉症は成人の疾患と見られてきたが、近年は患者の低年齢化が著しい ・ スギ花粉症の有病率は1996年より8.8%増えたが、増加率の最も多いのは0〜14歳児3倍で他の年齢を大きく引き離している ・ こどもの体質がアレルギー反応に過敏になってきていることも影響あるようだ   
   子どもには使えぬ薬多い・・・ ただ子どもの診断や治療には困難が伴う ・ こどもの場合、ウィルスなどによる上気道感染が多く、見極めが難しい ・ さらにこどもに使えるアレルギー性鼻炎薬が少ない