地球の破壊はこのように進んでいる |
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■工業化と無駄な消費がそもそもの原因 : (地球環境研究会:「地球環境キーワード事典」より) |
1900年近代社会になってからが問題・・ |
世界のエネルギー消費量は、1800年代1000万バーレル/日、1900年当初3000万バーレル/日であったのが、今や1億2000万バーレル/日となり、これが今もって鰻上りに増えていっている(1バーレル=159リッター) ・ 中でもアメリカと中国のエネルギー消費量が多い→下岡浩さんのホームページ ・ エネルギー講座 |
ニュートンが地球の終焉予言・・・ |
英国の物理学者・数学者アイザック・ニュートン(1642〜1727)は「早ければ2060年に世界の終末がくる」と予言していた ・ その理由は示されていないが、ほかに宇宙理論や錬金術・神学・聖書などへの予言記述も見つかっている (6月21日朝日新聞夕刊より) |
地球環境問題とは温暖化と〜〜 ・・・・
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地球環境問題の定義は明確ではないが、人間活動により発生する環境破壊のものをさしている ・ その大きなものは、地球の温暖化、オゾン層の破壊、酸性雨、海洋汚染、森林減少、砂漠化などと、これらより派生する生物の多様性、人類への様々な影響などである ・ 中でも地球の温暖化は地球にとって致命的なものである |
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■地球温暖化のメカニズムと影響 : |
温室効果ガスで地球は温暖化される・・ |
二酸化炭素(CO2)やメタンガス(CH4)、フロン類などのガス、それと水蒸気が地球を取り囲むことにより、地球に熱がこもり地球が温暖化していくが、これらのガスと水蒸気のことを温室効果ガスといっている ・ 水蒸気は温室効果への影響が最も大きいが、これは人間がコントロールできるものでないので、一般的には温室効果ガスといっている範囲から外す場合が多い |
ガス別の温暖化への影響度・・・・ |
二酸化炭素CO2(60%) ・ メタンガスCH4(20%) ・ フロン代替ガス(14%) ・ 一酸化二窒素(6%)その他(0.4%)であり、二酸化炭素CO2の影響が大きい ・ そしてそのCO2の国別の排出量では、(前回の特集参照のとおり)、アメリカ(22%)・中国(18%)・ロシア(6%)・日本(5%)の順であり、考えさせられる |
太陽光・地球放射熱と温室効果・ |
太陽の温度5500℃ → 金星の地表温度470℃(地表の殆どが温室効果ガスのCO2) → 地球では太陽光の50%が大気圏から地上へ吸収され → 一方、地上からも熱が放射されるが、その大部分のエネルギーは温室効果ガス(波長帯一致のガス)により吸収されてしまう → そのガスの温もりにより地球が温められて行く ・ 温室効果ガスによる熱の収支バランス図は、こちらをクリックご参照ください |
温暖化による影響 |
図解スライド説明(温暖化の影響) ・ これからの100年の温度上昇は過去100年の比ではない、急カーブで上昇していく(シミュレーションより) |
海面上昇 58cm上昇/世紀末・・ |
ベネチアのピンチ(地盤沈下13cm、海面上昇10cm) ・ 太平洋諸島での海面上昇(2.5mm〜21mm/年) ・ 過去100年には気温が0.6℃上昇し、海面は25cm上昇したとみられている(環境白書より) ・ ただし今世紀末は最悪の場合、気温は6.3℃上昇、海面は58cm上昇とみられる |
異常気象・・・・・・・・・・・・・・・・・・ |
集中豪雨による被害増加・干ばつにより砂漠化が増える ・ ハリケーンがほぼ倍増している ・ 太平洋諸島を脅かす気象変動 ・ 既に世界各地で異常気象が多発している |
生態系の変化・・・・・・・・・・・・・・ |
特に北極圏では気温上昇が他の地域の2倍進展・北極熊がピンチ ・ 温暖化による気温の変動は森林などの植生に変化をもたらす、絶滅品種も現れる |
水資源・食料生産への影響・・・・ |
干ばつにより農作物減少、水質悪化が起こる ・ カキの取れる地域が北上、広島などでは難しくなってきている |
人の健康への影響・・・・・・・・・・ |
冬が暖かいとウィルスが元気、ノロウィルスなど出てくる ・ マラリア、テング病、黄熱病などの伝染病も上陸してこよう |
リンク集 (地球温暖化の状況)・・・・・・ |
STOP温暖化リンク集 ・ 地球温暖化の科学的知見(環境省) ・ 環境白書 ・ このまま進めば、100年後人間が住めなくなってしまう ・ このまま放置するとどのような影響がでるか ・ 国連IPCC(気候変動に関する政府間パネル)の温暖化報告(今世紀末には気温4℃上昇) ・ 国連温暖化報告 |
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■オゾン層の破壊 : |
フロンガスでオゾン層が破壊される・・・ |
地球上のオゾンO3の大部分は成層圏に存在しており、この部分をオゾン層とよぶ ・ オゾン層は太陽光で有害な紫外線を遮断し地球上の生物を守っている ・ この大切なオゾン層が近年人工のフロンガスにより破壊されることが分かった |
フロンは便利な化学物質・・・・・ |
フロンは炭化水素の炭素を塩素やフッ素で置き換えた化学物質の総称 ・ フロンは他の物質と反応せず、無毒、無臭の便利な物質であり、近代社会において広く使われてきた ・ 冷蔵庫エアコンの冷媒として、電子回路などの洗浄剤、クッション・ウレタンなどの発泡剤 ・ スプレーの噴射剤などなどに使われた |
オゾン層を破壊するメカニズム・ |
フロンは安定した物質なので、気中では分解されずに成層圏に達する ・ そこで太陽からの強い紫外線を吸収して、塩素原子を放出する ・ この塩素原子がオゾン層を酸素原子に分解してしまう ・ 一個の塩素原子で数万個のオゾン分子を破壊してしまうので、フロンの大気中への放出は至急止めねばならない |
オゾン層破壊による影響・・・・・・・・・・・ |
人体への影響(皮膚がんや白内障といった病気の発症、また免疫機能の低下) ・ 生態系への影響(プランクトン、エビの幼生、稚魚のような水生生物への悪影響が示されており、食物連鎖を通した生態系全体への悪影響) ・ 農業への影響(植物の成長を阻害したり、傷害を引き起こすことが報告され、農作物の減少が予想されます) |
オゾン層破壊の影響・・・・・・・・ |
オゾン層破壊の影響と対策 ・ 日本上空でも1.5%/25年オゾン層低下 ・ 紫外線保健指導マニュアル (しわ、しみ、皮膚がん、白内障、翼状片) ・ 日焼け紫外線健康相談 |
オゾン層破壊の対策・・・・・・・・ |
モントリオール議定書 ・ ウィーン条約 ・ オゾン層回復に国連逆行 |
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■酸性雨 : |
酸性雨は石炭石油の燃焼などから・・・・ |
酸性雨の発生源は、工場や火力発電所などでの石炭・石油などの燃焼によるものと、火山の噴煙によるものとがある ・ これらにより、硫黄酸化物(SOx)と窒素酸化物(NOx)が大気中に放出され、これらが雲粒に取り込まれて化学反応をし、硫酸イオン・硝酸イオンとなって降雨または乾いた粒上で降下してくる現象を酸性雨といっている |
酸性濃度pH5以下が酸性雨・・ |
酸性の濃度にpHが用いられるが、pH7が中性、pHが小なるほど酸性が強い ・ pH5以下を酸性雨といっているが、日本ではpH4の記録がある ・ その影響は、北米・中国・東南アジアなどで発生している |
やはりこれも中・米が多い・・・・・ |
SOxとNOxの国別排出量は、中国(2282万トン,964万トン)、米国(1712,2304)、カナダ(269,206)、イギリス(119,160)、イタリア(92,149)、日本(87,165)の順である |
酸性雨による影響・・・・・・・・・・・・・・・・ |
酸性雨は湖沼や河川のpHの現象を招いて死の湖にしたり、あるいは森林に降雨して、樹木の代謝に影響を与え枯れ木をつくるなどをしている ・ また、大理石で造られた建物・橋などへも影響、特に歴史的な遺跡や石像などが被害を受けている ・ また1970年代ではあるが、目や皮膚に痛みを感じるとの人体被害もでていた ・ 身近な酸性雨の影響例 ・ 酸性雨調査報告リンク集 ・ わたしたちの生活への影響 ・ 酸性雨の影響写真 |
酸性雨防止への対策・・・・・・・ |
酸性雨への国レベルでの対策 ・ 酸性雨に対する国際的な取り組み ・ 環境省酸性雨対策 ・ 酸性雨対策での国際的な取り組み |
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■森林の減少と砂漠化 : |
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熱帯地域(開発途上国)の森林ピンチ・ |
かっては、ヨーロッパもうっそうとした森林が豊富にあった、それが産業革命以降急激に減少した ・ その後世界の森林は減少の一途であるが、今問題になっているのは、熱帯地域に位置する開発途上国の森林の減少である ・ 熱帯地方の森林は現在、年平均1420万ヘクタールの割りで減少、日本本土の2/3の面積の森林が減少している |
人口増加、木材過剰採取・・・・ |
森林減少の原因は、人口増加による新たなる住民の焼畑耕作・放牧地農地などへの転用・薪炭材の過剰採取・不適切な商業伐採・土地利用政策などなど指摘されている ・ この背景には開発途上国の貧困と人口増加の問題がある ・ 特に最近においては、南米・アジア地域における再移住・農業基盤整備による大規模な経済開発計画による森林伐採が大きい |
森林減少の地球的な影響・・・・ |
熱帯雨林の高温多湿の気温は地球上で最も多様性のある生態系を維持している ・ これらの生物種から、遺伝子資源として、農作物の品種改良や医薬品の開発が行われている ・ また森林は、CO2ガス吸収し、温暖化防止に役立つもので、地球CO2の増加問題の3/4は化石燃料の燃焼によるものであるが、残り1/3は森林減少が影響している |
森林減少の対策・・・・・・・・・・・ |
京都議定書森林二酸化酸素算定基準 ・ 国連における森林問題への取り組み ・ G8森林行動プログラム ・ 地球温暖化対策における森林対策について(農林省) ・ 森林による二酸化炭素吸収量の測定技術 |
何故砂漠化が進むのか・・・・・・・・・・・・ |
砂漠化は地球的規模での大気循環の変動により乾燥地帯が移動拡大している現象をいうが、これには人為的要因、過度なる家畜の放牧、農地休耕期間の短縮、薪炭材の過剰な採取なども影響している ・ 国連における砂漠化の定義では、砂漠のような状態をもたらす現象で、土地を劣化させることも含めている |
砂漠化の現状・・・・・・・・・・・・ |
国連環境計画(UNEP)の報告によれば、地球上の全陸地の1/4が砂漠になっており、砂漠化で影響を受けている人は9億人いるとしている |
砂漠化の影響・・・・・・・・・・・・ |
砂漠化で最も影響のあることは、土地の劣化による牧草地や農地など食料生産基盤へのダメージ ・ 影響をうける国のひとびとにとっては、生活条件の悪化、最悪の場合は飢餓である ・ 砂漠化は森林伐採などで新たな土地を砂漠化へと悪循環を起こしだしており、対策を考えなければならない |
砂漠化の対策・・・・・・・・・・・・ |
砂漠化に対処するための国連条約 ・ 砂漠化対処条約(外務省) ・ ニジェールにおける砂漠化対策プロジェクト ・ 西アフリカにおける砂漠化対策プロジェクト |
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EU地球温暖化防止への行動計画スタート |
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(日本経済新聞6月30日) |
■08年にEUの行動計画の法令を作成 : |
地中海気候変動深刻・・・・・・・・・・・・・ |
スペインやイタリアなどの今後気候変動は深刻で、年間降水量が最大40%減少の地域が出るほか、気温上昇や水不足で耕作地が10〜30%減少するであろうとみる ・ EU主要都市の海面上昇が20〜60cmとなるのでそれへの護岸工事も計画に織り込まれる予定 |
医療での熱波の影響防止・・・・・・・・・・ |
熱波からの高齢者の影響を予防する ・ 2003年には猛暑で、約7万人が死亡した ・ 将来猛暑で0.03%(1万人当たりで3人)が死亡するとみる |
アルプス山岳の雪解け影響への予防・・ |
雪解けによりスキー客が減少するおそれがある ・ 中・東欧地域では夏の干ばつ、大規模な洪水が発生すると予想される ・ 農業生産の減少に対策をうっておく必要があるとする |
CO2排出量を1990年から20%削減・・・ |
上記行動計画のほかに、CO2ガスの排出量を1990年比で、20%減らすと目標を既に打ち出している ・ 風力や太陽光などでのエネルギー供給により、その達成を目指すとしている |