地球にやさしい生活を (いろいろな節約法 と 環境先進国ドイツから学ぶこと)  
        
                  (新聞・書物 より)   特集記事などを分かり易く整理

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ここが違うドイツの環境政策 CO2削減エコイノベーション
地球にやさしく
石油を大切に・逼迫のエネルギー資源
生ごみの処理・自動車を減らす工夫
省エネ・エコツーリズムの取り組み
 . 産業部門別CO2の排出量
鉄鋼業界・化学業界・電力業界
 電機業界各業界の温暖化対策
 . ごみの出し方
 ごみの処理方法
各種リサイクル法
    特集記事のバックナンバー:      京都議定書と環境ビジネス・家庭での環境対策
                            
日本が世界をリードするのは環境問題で ・ ハイリゲンダムサミットの成果
                            
地球を守ろう (地球破壊は進んでいる・原因・状況・影響 と 対策)
                                掲示板 (チョット関連の話題ありませんか) 


  石油を大切にしていこう 
■逼迫のエネルギー資源について :         
石油埋蔵量40年はもたない・・・・・・・・ 化石燃料の推定埋蔵量から算出の可採年数:(1999年発表数値)
 石油(43年)・天然ガス(62年)・石炭(212年)・ウラン(72年)       
   最近、石油消費が上昇している・・ 1974年オイルショック以降10年、石油消費を節約するようになり、石油消費量は増えず横ばいにあったが、最近に来てまた上昇傾向にある ・ 依って可採年数減少しているかも知れない    
化石燃料の使用は地球温暖化も・・・・・ これら化石燃料の使用節約制限について、国際的協議が行われてきたが(ベノスアイレスでの締約国会議など)、後進国の反対で、取りまとめに至らなかった ・ 現在は直に石油使用制限を打ち出すことなく、同じ効果を期待できるCO2削減をということで国際締約の取り決めが進んでいる       
    再生可能エネルギーに期待・・・・ 化石燃料の使用節約、CO2排出量の削減には、再生可能エネルギーの利用の拡大がキーであり、それには先進国のひとびとががどうしていくかが問われることになる     
再生可能エネルギーの使用・・・・・・・・ 再生可能エネルギーには、太陽光や風力、水力、波力、地熱、あるいはバイオマスなどなどがある       
    化石燃料の使用の節約・・・・・・・ 石油を無駄遣いせず、CO2にしてしまわずに上手に使うことも大切であり、プラスチックのリサイクル、光熱費の無駄遣い排除、廃棄しないで長く使うなどなど工夫していくことが求められる   
            
    
  ここが違うドイツの環境政策   (白水社・今泉みね子著:「ここが違うドイツの環境政策」より)    
    
ドイツではごみが減った :  スーパーやデパートの食品売り場の袋は有料 ・ 肉・魚・チーズ・ハムなどは客が持参した密閉容器に店で入れたもらう ・ 飲み物の自動販売機はなく、リユースのきく空き瓶を店に返しながら飲み物を買う ・ 催事会場などで使用する容器はリユースのきくガラス・瀬戸物容器にするよう義務付けられている、などから一般もその傾向になってきている ・ ペットボトルや缶などにはデポジット金が1個につき34円も課せられている     
    生ごみを環境にやさしく処理・・・ 生ごみの半分は水分、残りは土に帰れる有機物なので償却は無駄 ・ これらのごみはバイオごみとしてコンポスト(たい肥)することを奨励 ・ 自宅でできない人もあるので、それを生ごみとして回収、それを工場で肥化または発酵し、そこから発生するガスで発電をしている   
    その他のごみもリサイクルへ・・・・ その他のごみは、ごみが大まかに粉砕され直径10cm以上の大きなものが種類別に取り出され、リサイクルされたり、固形燃料にされたりしている ・ 瀬戸物・石・ガラスなどは篩で取り出され道路資材にするか埋め立てに使われます     
■自動車交通を減らす工夫 :  ドイツ人は森が好きで、酸性雨やオキシダントの森林被害の危機意識があって、自動車利用制限への対策が各所でなされている ・ 旧市街歩行者専用道路へ、自動車進入禁止道路が増えています ・ そのような市街を走れるのは路面電車とバス、それと資材搬入車だけ、タクシーも離れたところのタクシー乗り場へ行かなければ乗れません ・ 大聖堂の前、毎日2万台以上もの車のあったところも車がなくなっています (例:フライブルクの旧市街) 
    市街の電車バスが安くて便利・・ このフライブルクは環境都市として有名なのですが、ここでは路面電車とバスに共通のカード(定期券)があり、1ヶ月5000円ほどで市街全域乗り回せます ・ このカードは無記名で貸し出すこともでき、休日には2人で利用可能にもなっています ・ 市街地の周りには無料の駐車場があり、車をおいて乗り換えるひともあり、このカードの利用客は増加しています ・ このシステムはドイツの他の地域へ広がりをみせています (バスの多い市街に有効なシステムといえる)
    市の企業が協力し通勤を援助・・ フライブルク市ではそこの企業がワークグループをつくり、駐車料金を高く、電車バスの定期券には補助を、自転車通勤への自転車ルートマップのパンフを、自動車通勤には乗り合いを斡旋をするなどして、通勤費の節約をすすめている ・ これらのの結果、自動車通勤者は38%から32%へ減少しました(地方にあっては低い値:スイスも自動車通勤者が低く、30%前半になっています) 
■CO2削減・省エネに工夫: ドイツは京都議定書によって、2012年までに温室効果ガスを21%減、CO2を25%減らすことを目標にしています ・ 既に2000年までに10%削減している(日本は10%増加) ・ 対策としては、ガソリンへエコロジー税を課したり、熱保護政令・暖房政令をつくり省エネ対策に補助金や低利子融資を行っている ・ 個人の相談へも補助金を出している ・ また、個人世帯には、白熱灯型蛍光灯への切り換えに無料引換券を出すなどのキャンペーンもしています 
    省エネ学校に補助金・・・・・・・・・ ハンブルグやベルリンなどの自治体では、省エネ学校へ奨励金を出したり、省エネ投資への補助金を出したりしている ・ 生徒は家に帰り、家での省エネを見つけ出し実行するなどもしている ・ ドイツ自然保護環境団体(BUNDのひとつ)では「CO2貯金通帳」をつくり配布しているがそれには、省エネの方法がいろいろと書かれている(本は借りる・紙は裏側も使用する・飲み物はリユース瓶でなどなど)   
    風力と太陽光の発電が増加・・・ ドイツは原発を順次廃止していく、風力と太陽光を増やしていくことにしています ・ 風力発電に最初に取り組んだのは、北ドイツの風の強い地帯の農民でしたが、最近は個人や市民団体が有志で組織をつくり、投資家も加わって風力発電をしています ・ 太陽光発電も殆どが個人やグループでしている ・ ドイツでは「再生可能エネルギー法」が制定され、太陽光などは60円/KWと高価格で買い取られるようになり、この法律がバネになって風力も太陽光発電も急成長しました 
■エコツーリズムの取り組み : 旧東ドイツのブランデンブルグの北西端のリューシュテットという村に30つがいほどのコウノトリが巣づくようになった ・ 鳥が電線に引っかからないよう送電線を地中に埋めたり、穀物栽培は無農薬栽培にしたり、湿地や池も自然のまま残すようにしたりしており、毎年コウノトリは増えている    
    環境にやさしいエコツーリズム・・ 環境重視の観光事業、エコツーリズムが1980年ごろから認識されだした ・ ドイツには環境に配慮した観光の品質保証なる商標「VIABONO」がつくられ、ホテル・飲食店・観光地の自治体などに与えられている ・ エコツーリズム体験記   
    ドイツの町の景観が美しいのは・ 自然はドイツよりも日本の方が山々があって美しいが、都市部はドイツが美しい ・ 歴史ある建物が保存され、電柱・飲料自動販売機などはなく、店の看板やネオンサインも控えめ、住宅地の町並みも整っています ・ 日本の公園などでは剪定された樹木をみることが多いが、ドイツでは樹木・潅木・草花の手入れの時期は植物の成長や鳥・昆虫の生活に合わせてされます ・ 個人の庭でも、3月から9月までは、鳥が営巣している樹木は切ることが、国の法律により禁止されています 
■リンク集 (ドイツエコロジー) : 環境先進国ドイツ ・ 環境先進国ドイツからいろいろ学ぼう ・ 環境先進国ドイツを訪ねて ・ 廃棄物回収の日独の比較 ・ ドイツの環境のはなし 
            
       
  CO2を減らすエコイノベーション最前線        
            
■CO2削減への新技術 :         
産業部門別CO2排出量の割合・・・・・・ CO2排出の産業(悪いもの順):鉄鋼(41%)・化学(17%)・石油(10%)・発電(9%)・製紙(6%)・セメント(5%)・電機電子(4%)・その他(8%)
水素使用の次世代高炉・・・・・・・・・・・ 世界の大手の鉄鋼メーカーがCO2の排出をゼロにする次世代の高炉技術の共同開発へ来年にも乗り出す ・ 鉄は酸化鉄である鉄鉱石を2000℃に加熱し、酸素を取り除いてつくる ・ この酸素を取り除く作業(還元作業)に石炭を焼いたコークスを利用するが、このときに大量のCO2が発生する ・ 開発に乗り出す「水素還元製鉄」では、水素を利用する ・ 水素は酸素との反応がよく、しかも還元の後に残るのは水だけでCO2は出ない ・ 高炉造り直しで莫大な費用数兆円とかかるのが課題 (日本経済新聞7月13日より) ・ 日本鉄鋼連盟の地球温暖化対策  ・ 新日鉄の地球温暖化対策
CO2を減らせる石炭使用の発電・・・・・ CO2の排出の原因となるアルミや鉄などを石炭でなく、比較的良質な(不純物の割合が34%以下)石炭を抽出する「選炭」という技術がある(石炭を水に浮かせてかき混ぜ、炭素の含有量に応じて浮かぶようにして抜き取る) ・ インドやマレーシアにこの技術を供与する (日本経済新聞7月1日より) ・ 電力業界の地球温暖化対策  
    石炭ガス化発電・・・・・・・・・・・・・ CO2の排出量を従来より2割削減できるという石炭ガス化複合発電所を三菱重工が米国へ輸出する ・ 微粒化した石炭を2000℃の高温で燃焼させて発生するガスでガスタービンを回し発電する方式 ・ 石炭火力発電は米国の発電量のほぼ半分をしめており、CO2削減は急務となっている (日本経済新聞4月17日より)  
    高発電効率の太陽電池試作・・・ 太陽電池の種類と(発電効率・メーカ):シリコン系(31%・多数メーカで開発販売) ・ 銅・インジウム・セレン(30%・ホンダとシェル) ・ 色素増感(30%・大日本印刷・フジクラ) ・ 量子ドット(63%・筑波大学発電・岡田教授が世界初の試作)・・・直径10ナノメートル(ナノは1/10億)の粒子を多数重ねた太陽電池・発電効率が高く期待される、20年ごろの実用化をめざす (日本経済新聞7月6日より) ・ 太陽電池・風力発電関係リンク集  
パソコン省エネCO2削減へ・・・・・・・・・ パソコンを付けっぱなしにしておいての消費電力、トランスが熱くなっているが、これで相当な電力消費、CO2発生をしている ・ 米インテル、グーグル、日本富士通、NECなど40社が参加して共同研究を実施、2010年までに自動車1100万台分の排気量に相当するCO2(5400万トン)を削減するとしている ・ 電源アダプタの改良、節電ソフトの搭載などによってCO2削減をめざす (日本経済新聞6月13日より) ・ 電機電子業界の地球温暖化対策  
その他の業界での地球温暖化対策・・・ 化学業界の地球温暖化対策 ・ 石油業界の地球温暖化対策 ・ 製紙・板硝子・セメント業界の地球温暖化対策 
            
■BRICSとバイオマス :  バイオマス(バイオ燃料)・BRICS国の動き などについて 8月に特集します       
            
            
  地球にやさしくお願いします           
            
■ごみの出し方 :           
全国自治体別ごみの出し方・・・・・・・・ 燃えないごみ・燃えるごみ・スーパーへ持っていくごみ・決められた場所に持っていくごみ・ペットボトルや缶についての中味などなど、区分けを確認されていますか?       
    特殊ごみの回収場所も確認を・・ 全国の自治体別ごみの出し方 → お住まいの市や区の名前の右にあるごみ袋の絵(アイコン)をクリックください → 区や市のリサイクルページが開きます(例:練馬区松戸市) → ごみの種類をクリックすると、持参する場所・日時などが表示されます   
            
■ごみの種類別処理方法(松戸市のホームページより) :          
燃やせるごみ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 集積場所へ: 台所からの生ごみ ・ 貝殻ももやせるごみ ・ 剪定された枝(縛って出すこと) ・ 紙くず・おむつ  ・ 食用油(紙か布にしみこませて出すこと)    
プラスチック袋・容器・・・・・・・・・・・・・・ 集積場所・指定場所へ: レジ袋 ・ サランラップ等の食品ラップ ・ 卵・食品のトレイ ・ 油・調味料・シャンプー・洗剤容器 ・ ペットボトル・ビン等の蓋 以上の再生プラスチック類 
     その他 ごみの分別は 自治体により大きく異なりますので、上記の各自治体のごみ回収ホームページをご覧ください
■各種リサイクル法 :     
容器包装リサイクル法・・・・・・・・・・・・ 発砲スチロールの容器は、かさばるのでごみの量としては大きい ・ 発砲スチロールは容器回収法で再商品化ルートが決められているものなので、指定の場所へ捨ててください ・ その他の容器も(ごみの60%は容器包装リサイクル法の対象物)、製造者は回収・再生を義務付けられているので、それぞれのルートに乗せて捨てるようにしたいものです ・ 容器包装リサイクル法の百科事典  ・ 容器包装リサイクル法は循環社会の構築を目指しています 
その他各種リサイクル法・・・・・・・・・・・ 家電リサイクル法、建設リサイクル法、食品リサイクル法、自動車リサイクル法や、資源有効利用促進法についての説明・施行状況、エコタウン事業